マンガ「ダンス★ダンス★ダンスール」

マンガは結構読んでいるが、書くのが追いつかない。続きモノが多いので書きづらいのもあるんですが(言い訳…)、が、が、が、今作は書きたい!!

スタンダードな少女漫画界の中では鬼才に入るであろうジョージ朝倉さんが描くバレエマンガ。しかも、男の子が主人公。こりゃ期待できますな。表紙からもう素晴らしい!!

子どもの頃は髪の毛も長くて女の子ぽかった主人公の潤平。その頃、とあるダンサーの圧倒的なダンスを観て魂を撃ちぬかれ、ダンスを習い始める。めきめきダンスの才能を発揮するが、人生を揺るがすような事件がおこり、ダンスの道は封印し、13歳の運動大好きな活発な男の子として見た目には暮らしている。

ここまででも結構ハードな内容だったが、30ページくらいで話がまとめられている。そのスピード感、なにより潔さにまず圧倒された。

さらに、ヒロインとして、潤平にバレエを勧める転校生で天然気味の美少女、五代 都が登場。美少女で意味ありげなのだが、母親がバレエ教室を経営しており、自身もバレエ好きのバレエ馬鹿。しかし、転校生ということもあり、女子マウンティングランキングではかなり下にいる。しかも、何か秘密か悩みを抱えていそうである。(このあたりも少女マンガ家ならではの視点で描かれており、うまいなぁと思わされてしまいますよ)

さらに、潤平のバレエにおいても恋愛においてもライバルになるであろう、引きこもりの美少年が登場したりなど、少女マンガ的な要素を盛り込みながらもスポーツマンガとして読み応えがあるところがすごい技量!スポーツマンガらしく、勢いがあってダイナミックでページをめくる手が止・ま・ら・な・い。

ざっとネタバレしない程度に気になったところだけをピックアップしてもこの盛りだくさん感。しかし、どれも必要な要素で面白く読まされてしまいました。

やっぱりジョージ朝倉さんはすごいなぁ(ため息)。。恋愛物でも熱量がハンパなかったもんな。その熱量が普通の少女マンガと一線を画していて初めて読んだ時に驚いたのをいまだに覚えている。なので私の中では少女漫画界の鬼才なのです。続刊が待ち遠しい~!

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