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[バックテスト]MACD大循環分析戦略を検証[BTCJPY,4時間足](2018/07/01~2020/06/30)


MACD大循環分析戦略とは

MACD大循環分析戦略は、
3本(短期、中期、長期)の指数移動平均線(EMA)を使って、
相場の状態を読む戦略です。

移動平均線大循環分析とも呼びます。

この戦略では、短期、中期、長期のEMAの価格によって、
相場を次の6つのステージに分類します。

ステージ1:短期>中期>長期 上昇期
ステージ2:中期>短期>長期 上昇期の終わり
ステージ3:中期>長期>短期 下降期の始まり
ステージ4:長期>中期>短期 下降期
ステージ5:長期>短期>中期 下降期の終わり
ステージ6:短期>長期>中期 上昇期の始まり

EMAが示す価格が高い順に短期>中期>長期(ステージ1)となるとき、
相場が上昇トレンドにあると判断します。

反対に、長期>中期>短期(ステージ4)となるとき、
相場が下降トレンドにあると判断できます。

MACD大循環分析では、相場が多くの場合に、
ステージ1→ステージ2→ステージ3
→ステージ4→ステージ5→ステージ6→ステージ1
と順番に推移すると予想します。

実際のトレードでは、
ステージ6(上昇期の始まり)で買って、
ステージ1(上昇期)で含み益を拡大し、
ステージ2(上昇期の終わり)やステージ3(下降期の始まり)で売る、
といった、トレンドフォロー戦略に用いられます。

バックテスト

MACD大循環分析に従って、ビットコインFXのシステムトレードをしたら、
実際に利益がでるか、バックテストを行いたいと思います。

取引ルールは

買い(仕掛け) :ステージ6になったとき、1BTC買う。
売り(手仕舞い):ステージ3か4になったとき、手仕舞いする。

売り(仕掛け) :ステージ3になったとき、1BTC売る。
買い(手仕舞い):ステージ6か1になったとき、手仕舞いする。

EMAの短期、中期、長期の3つパラメータがあります。

ろうそく足は4時間足を使います。

期間は2018年7月~2020年6月の2年間とします。

BTCJPYの過去ろうそく足データはbitflyerのものを使います。
取引のコストは1回の売買で取引額の0.1%かかるとしました。

結果:短期=5,中期=20,長期=60

損益曲線

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青:損益(簿価)、オレンジ:損益(時価)、緑:BTC/JPY価格

総損益:1700700円
最大ドローダウン:434162円
勝率:0.369
取引回数:84

2年間で170万円の利益!
単純なルールにしては上出来ではないでしょうか?

その他のパラメータでの結果

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PF(プロフィットファクター)が高め。幅広いパラメータで利益を上げており、ビットコインは総じてトレンドフォローと相性が良さそうだ。

有料部分にはバックテストに使ったpythonコードを貼りつけています。


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