男の料理教室に通うおじさんに一瞬惚れた話とソルガムクッキー
10年くらい前に夕方のニュース番組で見た料理教室に通うおじさん(推定60歳)の話を書こうと思う。
平成の半ば、行き過ぎた昭和の男尊女卑やモラハラが精神的D Vであるという認識が世の中に浸透し始めた頃だった。
戦後の日本経済を支え貢献し、家庭をかえりみずに戦ってきた企業戦士達が定年を迎えるが家の中に居場所がない。
熟年離婚という言葉も定着し、夫婦2人でどう老後を過ごしていこうかと悩む人が増加した。
そんな中、夕方のニュース番組で*男の料理教室が流行ってます*という特集が始まる。
しばらく見ていると、そんな昭和の亭主関白を貫いて生きてきた、いかにも会社で重役でしたーって雰囲気のおじさんが映し出される。
定年退職して娘か奥さんに「お父さん時間があるなら料理でも習いに行ってみたら?」とでも勧められて来たのだろうか?
何だか手持ち無沙汰で、何をしていいのか分からないという少し困った様子で立っている。
そして次の場面でおじさんは動いた。
何やら白いトレーに入った食材を手に持ち講師の先生に尋ねる。
「このひき肉はみじん切りでいいですか?」
。。。。。。。。(((o(*゚▽゚*)o)))
「ぶははははは!!!!」
もう笑いすぎてその後の番組の内容は覚えていない。
半沢直樹に出て来そうな、冗談通じなさそうなおじさんの見事なボケっぷりに私のハートは持っていかれた(笑)
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