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ブルーな気持ち、シュッシュッ


先週末、友人と子ども連れが多く集まるキャラクターモチーフの施設へ行った。
私の趣味は子どもっぽい部分があってもれなくキャラものが大好き。
そんな私にとっては念願の小旅行。
ワクワクしながら電車に揺られていた。


そんな1日に見た2組の親子の話を残しておく。


まず1組目は双子の男の子を連れたお母さん。


目的地が近づくと電車はローカル感を帯び、日曜日なのにガラガラに空いていた。
そんな中、目の前に座っていた親子。
4歳くらいの男の子たちはそれはもうわんぱく坊主だった。


ひとりは電車の手すりをジャンプしながら掴もうとしていたし、ひとりはもうすぐ到着だと言われているのにお菓子をねだって駄々をこねる。
席は使い放題、スニーカーで座席に登ってしまう。


お母さんはずっとずっと優しく厳しく注意してたのに興味をもたない坊主たち。
見てるとなんだか辛くなった。
本当はもっと怒りたいし、でも怒鳴りたくないし、まわりの目が気になるのかもしれないなと。


そんなお母さんが電車の中で読んでいたのは「子どもの教育について」の本。
とても一生懸命に勉強してもそううまくはいかないのだろうな。お母さんは本当にすごい。



2組目は目的地の中の公園の3人家族。
お父さん、お母さん、小さい女の子。


友人と歩いていたら子どものギャン泣きが突然聞こえてきた。
駄々をこねてる感じではなくて、なんだか痛々しい泣き声。そして、男の人のちょっと怒鳴り声。


どうやらすべり台から女の子が落ちてしまったか着地に失敗してしまったようであった。
大怪我ではなかったけど、痛い思いをしたようでお母さんに抱きかかえられていた。



お母さんと女の子の早歩きのすぐ後ろを、お父さんが声を張り上げながら歩いて着いていく。
どうやらお母さんも声を張り上げているようだった。



お父さんがお子さんの怪我を防げなくてお母さんが怒っていて、でも間に合わなかったからどうしようもなかったというお父さんの言い合いが聞こえた。



それに気づいた時ものすごく胸が苦しくなって、友だちと話していたのに私の耳と心は全部そっちに持って行かれてしまった。



私は小学五年生の時、肺炎になった。
その診断が出るまでただの風邪気味だと思って、咳が出るものの毎週日曜日に通っていたスキー教室が楽しみだったので、やめなさいと母に言われたにも関わらずわがままを言って父に連れて行ってもらった。


しかしたまたまその日大雪で中止になった。
それにもかかわらず私はスキーをしたいがために父にお願いして友人とリフト2周だけ滑った。


しかし山を降りたところでしんどくなってきて帰ることを父に告げた。そして帰宅したら高熱。
スキー教室が中止になったのにわざわざ滑って、ただの風邪が肺炎まで悪化。   


母はそれはもう激おこぷんぷん丸。



で、わがままを言ったのは私なのに、私には怒らずその怒りの矛先は父に向いたのである。


ベッドで眠りながら夫婦喧嘩(というか母の怒鳴り声)を聞いて耳を塞ぎながら、一方で聞き耳を立てながら養生したのを思い出した。



この2組の親子を見て、私は自分が母親になることに自信なんて到底持てないし、母親になったところで人生の相棒である夫を悪者にしたててしまう妻になってしまう気がしている。



なってみないとわからないけど、
やっぱりちょっとナーバス。



お父さんの怒った声が引き金になってしまい、私は結局その日、友人と遊んでいたのにちょっとブルー。


他人のことなのに、傷つかないように失敗した時の妄想をして準備しちゃうクセ、もうそろそろやめたいな。


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