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安価な万年筆のアタリとハズレ

あれよと言う間に万年筆が4本にまで増えた。
と言っても、安く手に入るものばかりなのだけど。

そのアタリハズレ【たぶん個体差】についての話。

一番最初に買ったのは右から二番目のカクノママ(細字)。こいつがわたしを万年筆の沼へ引きずりこんだ張本人である。書き味は好みドンピシャ。

二番目に買ったのは左隣のカクノガール(細字)。
この時点で何かおかしいなと思うところがあった。

カクノママは結構線が細かった。油断したらかすれるかも?と思うほど。お陰で手帳に書くのにはとても重用してるので良いんだけど、それと比べるとカクノガールのインクの出はちょっと良すぎた。インクが違うからそのせいかとも思ったけど、ママと見比べれば見比べるほど疑問が湧くばかり…。
おまえさん本当に細字ですか?と疑ってかかったが、ペン先を比較してみても確かにペンポイントの大きさは同じ…。
なるほどこれが個体差というやつか、と。

自分にとってどっちが良いのかを考えてみたのだけど、カクノガールのインクはちょっと出すぎな気もするがインクの濃淡は出やすくて良きだし、一方カクノママは味気ないけど細字が書けるのありがたいしで甲乙付けがたい状況に。
というかチミたちどっちが正しい細字の在り方なんだい。と、問いかけてみても答えは出ない。残念なことにカクノの店頭試し書きはどこへ見に行っても乾いてしまってて使い物にならなかった。

しかも、もうカクノの好きだなと思うボディカラーは二本とも揃えてしまってる。同じボディカラーで字幅違いのを揃える気にはちょっとなれない。見分けがつかん。
ということで、もういっそ他のものを試してみることに。

まずは、一番左のプラチナ万年筆プレジール。
F字を買った。

ところが、こいつは中字だった。否、細字の皮を被った中字と呼ぶしかないしろものだった。
中字と呼ぶのすら中字に申し訳ないかもしれない。なんてったって、ペンポイントがカクノと比べて見るからに太いのはもう諦めるとしても、それにしたってインクがさらさらさらさら出てくるわ出てくるわ。カートリッジでもコンバーターでも何をはめても入れてもサラッサラ出てきてひたすらインクだまりを量産しようとしてくる。これアカン。

決して評判悪くないはずだし、だいいち店頭で試したヤツはちゃんと細字書けてたし違和感もなく全然大丈夫だったんですよ。これは間違いなくハズレくじ引きました。こんなの書きごこちでもなんでもないわ😭見た目は可愛いのにな…。

で。
後から手元に来たのが、同時に発注してたコクーンの中字。(一番右)
これがまぁ、スゴイ
万年筆はぬらぬら派、太字こそ万年筆の醍醐味、という記事を良く見かけてはいたが、なるほどこういうことかと思った。今までどちらかというとサリサリカリカリ書いていたMDノートにさえ、コクーン中字を使えばぬらぬら書けてしまう✨✨✨✨

線が太すぎるのでスケジュール帳には使えたものではないし、自分の手癖からしてもなかなか慣れるのに時間かかりそうだけども、この書きごこちぬらぬらは確かにくせになるなあ、と思った。
日記とか、趣味の範囲において大切に使ってこうと思う。
難点はカクノ達よりちょっと重たいことに慣れるまでしばらくかかりそうなことと、形状的に落としやすいこと。ええ、それはもう見事に落としましたとも。無事でいてくれてありがとうな…。



ちなみに。
どうにも出番が見当たらないインク出しすぎプレジールについては、逆さまに持って書くとインクが出にくいという裏技(※非推奨)を駆使して、壊れるまではどうにか使っていってみようと思う。

以上!