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エコキュート配管の劣化した断熱材を修理

🔳エコキュートの不具合

エコキュートは歴史が浅く、2001年に株式会社コロナが世界で初めて発売したのが最初なので、まだ22年しか歴史がない。2007年に年間での出荷台数が40万台を超えて、累計出荷台数が100万台を超えた。その後、年間出荷台数は40万台から70万台あたりを推移している。累計出荷台数は2021年で800万台を超えた。
なお、エコキュートの正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」という。

エコキュートの製品寿命が10〜15年くらいとすると、故障が多発してきて修理やメンテナンス、買い替えが必要なエコキュートが増えてくる時期になってくる。
私のところのエコキュートは3回修理を行った。修理代は合計で10万円は軽く超えている。

数年前から冬の電気代が高くなって、ピークでは2万6千円くらいになることもあった。それまでは、高くても2万円を超えることはなかったので、不思議におもっていると、まだ十分に湯量があるのに、沸き増しを行っている時があるのに気が付いた。沸き増しは、午後10時になる前の電気代の高い時間帯で行っており、これが電気代が高くなった原因に違いない。しかし、なぜ湯量が十分にあるのに沸き増しを行っているのかがわからなかった。何かのセンサーが故障して湯量を正しく計測できなくなったのか、それとも何かの誤動作によるものなのか。

お湯を沸かしているヒートポンプ付近を見てみると、ヒートポンプから貯蔵タンクに繋がっている配管の断熱材がボロボロになっており、中の配管が見えていた。この配管は、ヒートポンプで温めたお湯を貯蔵タンクに通す配管なので、断熱材の性能が十分でないとお湯が冷めてしまう。

もしかすると、沸き増しをしているのは、お湯が冷めてしまい、結果としてお湯の量がなくなるのが速くなり、その分を計測して早めに沸き増しをしているのかもしれない。

🔳断熱材を自分で取り替えることにした

そもそも断熱材の上に、紫外線や風雨から劣化を防ぐための保護テープを巻いていないじゃないか。エアコンでは必ず保護テープを巻いている。酷い状態だ。

ボロボロの断熱材

これでは断熱の効果はないだろう。夏場はよいが、冬場は寒い。

薄皮の断熱材

薄皮あんぱんは嬉しいが、薄皮の断熱材は嬉しくない。
ホームセンターで断熱材を探したが、内径φ16のタイプが置いておらず、ネットで購入した。

因幡電工 耐熱パイプカバー (PME -16-10)

因幡電工製の耐熱パイプカバー(PME-16-10)。メーカによると材質はポリエチレンで、耐熱温度は-40℃〜+120℃。中に通す銅管径はφ15.88mm用なので約φ16mmのパイプに適用できる。断熱材の厚みは10mm。

断熱材(パイプカバー)を通すには、配管パイプをヒートポンプから外す必要があるが、配管パイプを外すのは難易度が高いので、断熱材に背割りを入れて、配管パイプを外さずに断熱材を取り付けることにした。

背割り
断熱材をパイプに取り付け

断熱材をパイプに取り付けながら、保護テープを巻いていく。保護テープは因幡電工製の高耐候性粘着テープ(UVT-50-I)で、サイズは50mm x 20mm。材質はポリエチレン。

因幡電工 高耐候性テープ (UVT-50-I)

なお、メーカウェブサイトでは高耐候性の性能に関するデータは記載されておらず、「当社従来品の3倍の高耐候性!」と記載があるだけだった。ポリエチレンは、一般的には高耐候性は高くない材料と言われている。塩化ビニルの方が耐候性が高いと言われる場合もある。添加物などによって大きく影響されるため、メーカーのデータシートで確認したいところだが、メーカーがデータを開示していないと確認することはできない。

断熱材を交換し、高耐候性テープで巻いて完成。テープを巻くスペースがあまりなかったので、テープを巻いた後の出来栄えが今ひとつだが、保護テープの機能としては問題ない。

完成

いい仕事をした後のビール🍺はうまい。
これからも、うまいビールを飲もう。




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