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088 休職期間① 〜草マルチ〜

診断書が出てから、ゆっくりした生活を過ごしています。というか、過ごさざるを得ないという状況です。自室に籠っていると、気分が沈んでくる一方なので、時間を決めて、庭作業に取り組んでいます。

以前の記事で、草をマルチ代わりに使用していることを書きました。ですが、調べてみると、”草マルチ”と表現する人や、”緑肥”・”刈敷”と表現する人がいらっしゃって、勉強になります。”有機農業をはじめよう”から勉強になった部分を、以下、引用させてもらいました。

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[いいことその1]

草を刈って地面の上にどんどん積んでおくだけで、下の方から徐々に分解して、養分が土のなかに入ってゆくのです。分解も養分を持ち込むのも、そしてもちろん土をつくってくれるのも土壌生物です。

[いいことその2]

雨が降っても畝の土が流れません。ビニールよりいいのは、雨水が適当な量だけゆっくりと草マルチの間を伝って流れ落ち、土にしみこんでゆくのです。強い雨が降ったとしても、余分な雨水は草マルチを伝って、流れ落ちますから、せっかくつくられた団粒が雨粒でこわされたりしません。これには土が堅く締らないという利点と常に適度な湿気が保てるという利点があります。

[いいことその3]

草マルチの方がビニールマルチよりも地温が変化しません。草を厚く積んだ分、断熱材と同じ効果があり、たとえカンカン照りでも土の表面は涼しくて湿り気があり、厳しい寒さでも凍ることはありません。温度変化が少ないということは、作物の根や土壌生物たちが安心してノビノビ育ってゆけるということでもあります。夏は涼しく、冬暖かで、乾きすぎず、しかも過湿にならない。まるで理想的な家みたいですね。

[いいことその4]

ビニールマルチでも同じですが、草マルチは雨が降っても土を跳ねかえさないので、作物に土がついたりしません。このため作物が土壌病原菌に感染しないのです。

{いいことその5]

敷いた草のなかがいろんな虫の住みかや隠れ家になることです。ということは、作物に悪さをする虫の天敵もたくさん隠れていられるということです。多少ヘンな虫がいてもいいじゃないですか。多様性の世界をつくりだせばいいのですから。

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草が枯れることで、徐々にマルチがきれいに馴染んできます。休職期間で自身の回復とともに、普段できていなかったことや見落としていた様々なことに目を向けていこうと思います。