10年前の自分と話したい 


10年前、友達と映画「桐島、部活やめるってよ」を観た。
あの映画のラストの東出昌大演じる菊池の涙が私は忘れられない。 

私は、あの涙は映画オタクでも、スポーツ選手でもいい、何かに熱中できる人たちに対する羨ましさから込み上げる涙だと解釈している。

あの時、私はひどく共感して、そこから徐々に何かに熱中したいと思い始めた。
いろいろと挑戦してみたけど、挫折したり飽きたり、、、
10年経ったいまでも、私は特になににも情熱を燃やしていない。  

日々追いかけられるようにして一生懸命生きてるだけ。 

実際、ここ数年は、忙しい日々の中で、情熱を燃やしたいなんて気持ちも忘れてたし楽に生きられればいいやと思ってた。 

だけど今日、幼馴染の子に会って、その気持ちが復活した。
普通に仕事しながらも、自分に正直に、会いたい人に会って、やりたいことをやる人を見て、自分を、自分の世界を、人を大事にしてる姿に眩しくなった。 

私はこの人のいいところから、目を逸らしてはいけないなって。 
なんだかその人を見てると、それこそあの時の東出昌大の涙シーンを思い起こさせる気持ちになった。 
見たくない、だけど、この気持ちを大事にしたい。 

10年前の自分は今の私を見てどう思うかな、
なんも変わってないね、と言うだろうか。 

それとも、この10年の話をしたら、自分なりに頑張ったんだね!と言ってくれるかな。 

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