空中基弥チョップ

妻と二人の娘と平凡に暮しているサラリーマンです!noteでは、夢幻鉄道の二次創作を中心…

空中基弥チョップ

妻と二人の娘と平凡に暮しているサラリーマンです!noteでは、夢幻鉄道の二次創作を中心に載せていこうと思ってます^_^ 33歳で初めて小説を…恥の多い人生をはじめました‼️

最近の記事

夢幻鉄道 夏にあった不思議な出会い Side:S

1. あの頃以来の、夏だった。 夏休みを利用して、俺の実家に帰省する。それが毎年のウチの恒例行事だった。 コンビニはおろか、隣接する家すらもない山奥の田舎町。しかし、上京して、社会人の生活が体に染みついた頃、大自然に包まれ、澄んだここの空気が、都会の喧騒を忘れさせてくれるような、そんな場所でもあるのだと、ふと気がついた。 娘は、この場所が好き『だった』。 帰省すると、大はしゃぎして、そこらへんを駆け回って、時に転んで大泣きする。 しばらく経つと、転んだことも忘れて、ま

    • 【オリジナル】星の向こうに世界があった

      ※これはとあるオプチャの文芸部メンバーによるリレー小説です 1 夏のある日。 タイチは小学校から帰ってくるなり、お母さんに話しかけました。 「母さん、母さん!」 どうやらタイチは何かに怒っている様子。 しかし、いつものことなので、お母さんは動じません。 「あら、おかえりタイチ。連絡帳、机にに出しといてね。いますぐよ、いますぐ。アナタすぐやらないと忘れちゃうんだから、そういえばこないだも…」 「聞けよババア!」 「あら、いい度胸してるわね、このクソガキは。メンタルだけはパパ

      • 夢幻鉄道〜キャンパスの世界

          1. 息子が産まれた。 娘が、せがみ続けた弟だった。 なにより僕が、妻が待ち望んだ子供だった。 だが、息子は予定日より三ヶ月前に出産を余儀なくされた、重度の障害を持つ未熟児として生を受けた。 息子が産まれて数日後、娘は6歳になった。 2. 妻は搾乳した母乳を病院に届ける生活を送っており、肉体的にも精神的にも疲弊している。家のことを気にする余裕がない。 必然的に、僕が、娘の世話をすることになる。娘も、自分が悲しい顔をすれば、お母さんの負担になることを、なんとなく察してい

        • 友達のタミー(夢幻鉄道二次創作)

          3歳になる僕の娘が、夢の中でタミーという友達が出来たの!と嬉しそうに言った。 「優しくて、おしゃべりで、面白くて、甘いものが大好きなの!」 タミーが現れてから、娘はとても元気になり、夢の中でのタミーとの出来事を、僕に教えてくれるようになった。 「タミーがね、魔法で私の怪我を治してくれたの!」 「タミーがね、私の着ているワンピースをかわいいねって褒めてくれたの!」 「タミーがね、チョコレートを作ってきてくれたの!とっても上手だったぁ!」 ずっと同じ子の夢を見るなんて不思議

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