【小説】霊界リベンジ No.1
気がつくと、知らない場所にいた。トンネルのような場所で、人がポツポツと歩いている。なんとなく流れに従い進んで行くと、抜けた先は広場のような場所であった。
「高瀬凛さーん」
突然名前を呼ばれ、思わず立ち止まる。駆け寄ってきたものの姿を見て、私は思い出す。
「そうだ、私ーー死んだのか」
一ヶ月ほど前のこと。私は心霊スポットとして有名な廃墟に行った。友達に誘われ、軽い気持ちで。しかし、それから毎日悪夢を見るようになり、ついには首を絞められて……
目の前の人型のそれは、美し