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【048】過去の自分がなにを考えてたか覚えてますか【たさか】

こんばんは、たさかです。
どうしてか毎日忙しい日々を送っています。
言い換えれば充実した日々ですね。
好きなことで忙しくすることほど幸せなことはありません。
ということで、新しく記事を書く余裕が無く、第2回合同誌『ごらく』でかいたあとがきを流用してお茶を濁したいと思います。
過去に考えていることを振り返る手段として、あとがきや日記は有効ですね。



本編とは何も関係がない、人文棟の階段(朝9時ごろ)







こんにちは、餅果実文社運営、合同誌主催のたさかと申します。

これを、あなたが読んでいるということは、きっと無事に第二回合同誌『ごらく』を頒布できている、ということですね。良かった、良かった……。

第一回の『ドリアの上で天使は何人踊れるか』を、あのさんと作っていた時から、第二回の構想はできていました。人数を増やして、編集もより奇麗なものにしたいな……と思っていました。

しかし、いかんせん大人数が関わるものを主催してものを作るという経験がなく、人数は徐々に増やすしかないと考え、お誘いできる人数は非常に限られていたと思います。(結局、予定よりも人数は増えたのですけれども……)誰をお誘いしようか、とあのさんと悩みに悩み、現在第二回合同誌に参加してくださった皆様にお声がけをした、という経緯があります。皆さん快く参加していただいて、本当にありがとうございます。皆さんが作品制作に集中できるように、と運営したつもりでしたが、結局粗が出てしまいご迷惑をおかけすることも多かったです。次回はもっと上手くやるぞ! と息巻いています、どうもたさかです。

今回のテーマは「娯楽」でした。参加人数を増やすにあたり、なるべく広い意味で解釈できるものがいいのでは、と思ったのと、単純にこのテーマで皆さんがどんな作品を作るのか興味しかなかったという理由があります。でも、そんなことなかったです。抽象的過ぎて難しかったです。すみませんでした。

書くことがいっぱいあるのですが、まずどうして合同誌を作りたいのか、という理由についてです。

一つは、私が本を作るという行為が大好きだからです。手間しかかかりませんが、今の私の生きがいです。

二つには、SU創作に参加していた方々の作品をもっと見たい、そして実物として残る形にして手元に置いて、いつでも素敵な作品を見たい、という個人の願望です。SU創作はTwitter上の、創作界隈ですが、それを紙の冊子にして、それもわざわざネットの印刷所で製本して、なんてそこまでする? と思われるかもしれません。

これは、私のトラウマというか。高校時代に文芸部に所属していたのですが、まあまあ歴史が長い部でした。残っていた部誌で昭和初期の、年季と印刷技術の歴史を感じるようなものもありました。

しかし、もちろん自由人が多い部でしたのでモノが多い多い。さすがに掃除しようという話になり、自分の後輩の代が部長を務めていた年、大掃除をしました。いろなものを捨てて捨てて捨てて……。

二日目から参加した私は、あることに気が付きます。過去の部誌がかなり無くなっていたのです。まさか、と思いながら聞いてみると「捨てましたよ」と言われ、ヒェと何も言えなくなりました。

過去の人が書いた作品を捨てる、ということはとてもじゃないですが、私にはできません。この部で創作をしていた証じゃないですか。しかし、よくよく聞いてみると、製本がきれいだったり状態の良いものは残したとのこと。私は「なるほど、雑な製本だったり、奇麗なものじゃなければ、簡単に捨てられてしまうのか」と思ったのです。


わざわざ、同人誌のように印刷所で作ることに執着する理由ですね。この合同誌を買ってくださった皆様が、少しでも長く持っていたいと思ってくださるように、捨てるのはもったいないなと思ってくださるように、精進したい、というお気持ち表明でした。

三つ目に。前の理由で「創作勢の作品をもっと見たい!」と書きました。合同誌を作ると、その私の願望は叶ったことになります。

しかし、当然私が得た利益(願望が叶うこと)は、参加してくださった方々に還元されなければなりません。足りない脳みそで考えた結果が、できるだけ完璧な合同誌を作り、実際の本にすることの楽しさや充足感を感じてもらうことがまず、参加者に対し私ができることではないかと。そして、これを読んでくださっているあなた様に、参加者の作品が流布されることではないかと。創作物は人の目に触れてなんぼだと考えています。すごいですね、自分こんなにものを思考できる人間だったんですね。

私たちとあなた様が、どちらも満足できるものを作れたらと日々ぼんやりと考えています。あわよくば、創作をする人が増えますように。私は創作物が見たいんだ‼


本編とは何も関係が無い、スズランの蕾。とてもかわいいですね。



などなど、語ることは尽きませんが、私も小説枠で参加しています。私も拙作を少しだけ語らせてください。

小説を読んでから、こちらを読むことをお勧めします。

「うまれかわり」は、学生である「私」と人工知能「スズ」の物語です。どこらへんが、「娯楽」に絡んでいるのか。一応、スズが人間の娯楽として作られた存在である、という設定がテーマにかすっているかな…………………………。

私が小説を書くときには、なにか他の小説や音楽、絵など、自分以外の創作物に影響を受けることが多いです。今回は、私が大好きなハリウッド女優・スカーレットヨハンソン(MAVELのブラックヴィドウ役、最高でしたね)が人工知能の女性を演じる『her』という映画から着想を得ました。声だけでコミュニケーションを取り、人工知能の彼女はほとんど人間のような思考をします。しかし、やはり人間を超越したような……『うまれかわり』では、字数の関係でこのような話になりました。スパラーという彼の名前は、机の上に置いてあるティッシュから付けました。そんなことはどうでもいいのです。勝手に生まれた人工知能、というのは森博嗣の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』から始まるシリーズに出てくる似たような存在にちなんでいると思います。このシリーズは高校の図書館に途中まで所蔵してありました。まだ全部読んでいないのですが、めちゃめちゃ好きです。

しかし、おかしいですね。書き始めた当初は「私」と「スズ」はこんな悲しい別れ方をする予定ではありませんでした……不思議なこともあるものです。今では、この終わり方以外考えられません。「スズ」はまた新しいCUBEとしてうまれかわりますが、「私」はもう彼女に関わらないだろうと思います。「スパラー」のような存在は増えるでしょうし、コードに縛られたままの「スズ」たちはきっと淘汰されゆくかもしれません。

なんというか、私の小説は雰囲気小説なので、なんやねんこれ、と思われたあなた、正常です。雰囲気を楽しんでいただければ……(苦し紛れの言い訳)
 
まだまだ書きたいことはたくさんありますが、紙面が尽きてまいりました。

まずは、最高の作品を作ってくださった参加者の皆様に敬意と感謝を。同じ冊子の中に作品を並んだことはとても光栄です。皆さんの作品が大好きすぎます。これからも、皆さんの作品を見たいし読みたいです。

また、「ごらく」を購入してくださったあなた様に最大限の感謝を。楽しんでいただけましたでしょうか? もしそうなら私はとても嬉しいです。次回も、より進化した合同誌を手に取っていただけるよう頑張りますので、ぜひよろしくお願いいたします。

そして、第一回の時から一緒に合同誌を作ってくれて、今回もいろいろと相談に乗ってくれたあのさんに感謝を……‼ ほんとにありがとう……‼ またご飯行きましょうや。

本当に本当に、ありがとうございます。

そして身勝手ながら、いろいろ並行しながら頑張ってくれた過去の自分にも。まだまだ頑張ろうやね。

相談に乗ってくださった皆様、楽しみにしていると言ってくださった皆様へ感謝を送り、締めとさせていただきます。
 
 
 

二〇二一年八月二二日 たさか




本編とは何も関係がない、自転車一時停止のやつ。
ちゃんと見ている人、ほとんどいなさそう。
事故っても知らんで、という走り方をする人をよく見ます。



皆さんは去年の今頃、何をしていたか、何を考えていたか覚えていますか?
Twitterをしている人は、過去のツイートを遡ってどんなテンションだったのか振り返るのも面白いかもしれません。

保育所時代、母親と保育所の先生がやり取りする日誌のようなものがありました。
前に、分厚くなったその日誌を読み返したことがあります。

母親がどのように私のことを見ていたのか、先生から見て私はどんな振る舞いをしていたのか、保育所で何をして遊んでいたのか。

歳が一桁のころなんて、何も覚えていませんが、母親の丸っこい字を見ていると、当たり前ですが幼いころの私は確かに「生きていた」んだなぁと、気持ち悪い感想の持ち方をしたりします。

皆さんは、「過去」と聞いて真っ先に思い浮かぶ出来事などがあるでしょうか?
昼間は暑く、夜には寒くなる季節、お体にお気をつけて新学期頑張ってまいりましょう。

本編とは何も関係がない、これは……なんでしょう……


2022/04/26 たさか

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