見出し画像

はて、なぜ、おんなだけが?だらけの世の中で

朝ドラの「虎に翼」がおもしろい。
戦前、明治憲法下で女性は「無能力者」として、夫の許可がないと働けないとか、ひとりで決められない、できないことがいっぱいあった時代。

主人公のヒロインが進学しようとすると母から猛反対をうけ、「頭のいい女ほど頭の悪いフリをして生きなさい」みたいなことを言われる。
自分も学校に行きたかったけど、行かせてもらえなかった。お嫁に行くのに憚られるよ、とか言われる。

けっきょく、松山ケンイチの予期せぬアシストによって主人公の進学に母も賛同してくれて、物語は進んでゆく。

この物語は戦前の話であるにもかかわらず、いま令和で女やってる私も言われたことある、とか経験したことあるなんかやな感じをかんじとれるので、夢中になってみてしまう。

そして、世の中に腹が立ってしまう。

本気出してもっと世の中よくしておいてよ。戦前から変わってないんじゃん。

私が進学するとき、祖母はヒロインにかけた言葉とほぼ同じことを言って反対した。
就職しても、女だから、が壁になった場面によくぶちあたったし、それこそ頭の悪いフリなり、可愛らしいフリなりなんか、そういう演技ができないといけなかった。

この、なんとなく、女は下に見られやすい感じが、現代にもあるのが不思議でたまらない。

下手すると、お嫁に行ってない女を結婚した女が下に見る、みたいな女同士の嫉妬やマウントまである始末。

進学してもしなくても、バリバリ働いても働かなくても、結婚してもしなくても、子どもを産んでも産まなくても、男を産んでも、女を産んでも、何人産んでも
どれを選んでも、なんか、言われる、後ろ指を刺されかねない、嫉妬されかねない、女の人生の選択。

こんなにややこしくしたのはいつからなの?なんでなの?が知りたくなった今日この頃。

朝ドラのヒロインは、これからもこのイヤな感じにたくさん出会うのでしょう。戦前だし、今よりよっぽど苛烈な攻撃に遭うかもしれない。

私もいっしょに怒ったり、疑問に思ったりしながら一年間、平日の朝を過ごしたいと思いました。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。いただいたサポートはこのnoteを書くときのお菓子代に使わせていただきます!