Shigezapに学ぶマネジメント術
こんにちは!株式会社ベーシックの持田です。Webマーケティングツールであるferret Oneの事業運営に携わっています。
最近、Shigezapという集まりに参加しているのですが、マネジメントの真髄を見たので、日々マネジメント業務に携わる方向けに、少しでも参考になればと思い書いてみました。
Shigezapとは
Shigezapの定義は下記です。
歴史は地味に長く、僕はShigezap第14期生です。
期ごとに門下生は異なり、第14期生はヴィジュアル系インサイドセールスで有名なホットリンク社のつつみさん(@hotto_mihiro)、エムエム総研の米田さん(@mmsouken_yoneda)、Mtameの田中さん(@MtameTanaka)、僕という4名で構成されています。
開始して2週間程度ですが、過酷な環境になんとか耐えられているのは、同期のみんながいるからです。晴れてShigezap免許皆伝した暁には、Shigezapの辛さと達成感をつまみに朝まで語り明かすことでしょう。
なぜやるのか
2020年1月6日からスタートしたShigezap第14期ですが、そもそもきっかけは2019年末に開催されたインサイドセールスのイベントの様子を米田さんがfacebookに投稿し、そのコメント欄でのやりとりからでした。そうなんです、今回の門下生は全員、イベントの登壇者だったのです。
その後、「お前ら本当に痩せたいか」というイソップ童話さながらのセリフと共にFBグループが作成され、あれよあれよという間にコトは進んでいきました。
具体的な「Shigezapとは?」を伝える前にYes or Noを迫るあたり、さすがですね。一貫性の法則が効いているので、僕と田中さんはこの時点ですでにNOとは言えない状況に仕立て上げられています。
ただ、我々も脂の乗った30代のビジネスマンです。
男に二言はありません。どうせならやりきってやろうと、むしろShigezapを無事に乗り越えることができたら2020年幸先良いはずだと、不退転の覚悟でShigezapに臨むことにしました。
(健康になろう、と年始に毎回思うのですが結局できないのでいいきっかけになっています、感謝です)
シンプルな鉄の掟
Shigezapの掟はとてもシンプルです。
ビジネスに言い換えると下記です。
掟が複雑であればあるほど、浸透しない、守れない、設定者も忘れる、などということが起こりがちです。
その点、Shigezapはとてもシンプルで、抽象度をあげるとビジネスにも活かせるものばかり。とても参考になりますね。
ちなみに、この掟の中で最も我慢のしがいがあるのは「毎日糖質40g以下」です。
糖質40gというものがどれだけきついのか、ということについて少し補足します。
こんな具合に、普通の食事をしようものなら一発OVERもありえます。そのため糖質が高い食料は避けなければならず、糖質を調べてから購入する必要があり、肌感でもコンビニでの滞在時間が500%くらいアップしています。
色々調べた結果、僕のランチはほぼこれです。
肉、魚は基本無条件で食べられると思ってください。
焼肉もいけるし、しゃぶしゃぶもいけるし、刺身も食べられます。
ただ、タレにはつけられない、ご飯が食べられない、ビールが飲めないだけです。慣れてしまえばどうってことありません。(強がり)
達成するための指導方針
Shigezapは達成では満足しません。ハイ達成を好みます。
メンバーはリーダーの基準(視点)で動きます。また、リーダーの熱量の7割程度しかメンバーからは返せません。リーダーがハイ達成を基準にして初めて目標達成が実現します。
毎日糖質40g以下の制限では、実はお酒も飲めるのです。
甲類焼酎、ウイスキーは糖質を含まないため、理論上はウーロンハイやハイボールをどんなに飲んでも約束を破ったことにはなりません。
しかしShigezapはハイ達成を好みます。
アルコールは代謝を下げるから飲んではいけません。糖質40g以下だとしても、アルコールは飲んではいけません。
また、最近は糖質制限がメジャーになっているためか、糖質制限チャレンジャー用のおやつも売っているのです。食べても糖質にあまり影響がない夢のようなおやつです。
しかしShigezapはハイ達成を好みます。
糖質40g以下だろうが、おやつは許しません。40g以下に抑えるという鉄の掟にアドオンで間食も許さないのです。
メンバーの視点は、リーダーの視座により引き上げられるのです。
中長期的な観点も大事です。前日より体重が増加し、少ししょげてる僕たちに「一喜一憂しない!」「午前中アポ0でしたみたいな話」と、まだまだ挽回できるから大丈夫と励ましてくれます。
目の前の事象にとらわれ過ぎずにやることやってれば大丈夫、と心強いメッセージを語ってくれることでメンバーは実力以上の力を発揮できます。
バッドニュースの報告のしやすさ
Shigezapの鉄の掟のひとつでもある
については、心理的安全性が求められます。
詰められるだけの環境下では、なかなか悪い報告ができなくなるものです。
その点Shigezapはバッドニュースも報告できる環境づくりが徹底されています。
糖質制限中にあってはならない、「おにぎりをキメる」というある種みんなを裏切ってしまった僕は、報告するかどうか迷いました。正直、報告しなければ誰にもバレることはないです。しかし鉄の掟に反してもいいのか、という自問自答の末、正直に打ち明けます。
そんな僕にも、具体的な解決策の提示をすることにより、次回同じ過ちを繰り返さないように指導してくれました。
厳しいだけではなく前に進めてくれる指導もあり、安心して報告できます。
愚行を許してくれたメンバーにも感謝です。
憧れの暖簾分け
優れたリーダーの元で育つメンバーは、いつしかリーダーの真似をし始めます。話している言葉や所作、癖などが気づかぬうちに移ってしまうのです。
「○○さんに似てきたね」「話し方が○○さんそっくりだよ」そう言った/言われたことも経験ある人は多いのではないでしょうか。
Shigezapでも例外ではありません。
メンバーがShigezap化しています。
また、それを見た本物はShigezap化を賞賛しています。
メンバーの自立を後押しする、任せてやらせてみる、そのようなマネジメント方針は、山本五十六を彷彿とさせます。
度々起こるアクシデント
組織には必ずアクシデントが起こります。Shigezapも例外ではありません。
印象的な2つのアクシデントを紹介します。
<アクシデント1>
1/6からスタートしたShigezapですが、翌日の1/7に誕生日だった田中さん。誕生日にはつきもののケーキは糖質の塊です。普通は食べられません。しかし前日からスタートしたShigezapを鑑み、低糖質のケーキを食べたようです。成長には痛みがつきもの。アクシデントは乗り越えた先に実力がつくのです。
もしかしたら一番アクシデントと感じたのは、上司のShigezap化により急遽低糖質ケーキを買いに行くことになった田中さんのメンバーかもしれません。
<アクシデント2>
Shigezapでは炭水化物をほぼとらないので体調管理は気をつけなければいけません。今の時期、最も注意したいのはインフルエンザ。
そう、Shigezapメンバーがインフルエンザにかかってしまいました。
インフルエンザにかかった前日、堤さんはチートデイを発動しています。
金曜日の夜にカラオケでひとしきりポテトやピザなど好きに食べたそうです。さらに、電車で寝過ごしどこかわからない駅まで到達してしまったにも関わらず、ホームで元気にvoicyを収録しています。
収録後、インフルエンザにかかってしまったようです。
インフルエンザにかかった後も、回復後にすぐ再始動しやすいように適切な指示が出ます。指示も具体的で「あまり食べない」「ほどほどに」などの曖昧な表現は避け「お茶碗いっぱい」などの誰もが定量的に判断できる表現で指示を出します。
リーダーが自分の言葉や考えを言語化できるかどうかで、チームの成果は変わります。ビジョンを語るときなどは抽象度が高い表現が必要ですが、日々の業務やオペレーションを設計するときは、とにかく具体的に指示することがリーダーには求められます。
夢のようなチートデイ
Shigezapでは、週に1度チートデイというイベントが発生します。
「デイ」なので始めは1日中なんでも食べていいのかと思っていましたが、そこはハードマネジメントで評判のShigezap。そんな甘いことあるはずがありません。あくまでも1食のみです。
そのため、チートデイにかける意気込みが半端じゃありません。
ラーメン、カレー、牛丼、ビール、ハンバーガー、などなどあらゆる糖質を1食で摂取してやろうと計画します。
しかし、実際にチートデイを発動してみると、普段あまり食べていないからか、ほとんど食べられなくなっていることに気づきます。
なんと、胃袋が小さくなっているのです。
仕事でも、ハードな日々をこなしていくうちに気づかないうちに実力がついていたというアレです。
僕はそれをドラゴンボール理論と呼んでいます。
幼少期の悟空は、クリリンと一緒に亀仙人の元で修行をします。
その修行は、モンスターが襲ってくる道を抜け山を越え谷を渡り道無き道をひた走る牛乳配達や、だだっ広い畑を手だけで耕す畑仕事などを毎日ルーチン化したものです。
さらに大事なのは、そのハードなルーチンを重い甲羅を背負って行う、という点です。
ただでさえ難易度が高い修行を、相当の負荷をかけて行う。
ここに成長の鍵があります。
最初全くできなかった2人は、しばらくすると軽々こなすようになります。
甲羅を脱いで軽くジャンプをしただけで、かなりの高さまで飛ぶことができるようになります。気づかないうちに跳躍力がとんでもないことになっていたのです。
実力をつけるにはそれ相応の努力が必要だし、その過程は生易しいものではありません。
終わりに
Shigezapではチームを率いる上で大事なポイントが詰まっている、ということがご理解いただけたのではないでしょうか。
メタ認知し、僕もビジネスシーンで気をつけていこうと思います。
最後に、気になるShigezapの成果はというと、
開始から3キロちょっとくらい減りました!
終了予定日を知らされておらず、いつまで続ければいいかわからない日々に一抹の不安を抱えながらも頑張ります。
ビジネスも一緒。ゴールがわかっていたらつまらない。
見えない明日を走りきってこそ、実力がつくと信じてやりきるのみ。
おまけ
食事の画像を共有した際には、様々なコメントが生まれます。
こちらは僕の一番好きなコメントです。「見栄えの質素さ江戸時代」は、確かに笑
武士が正座して「いただきます」してる情景が浮かんできます。
ではまた!
※本noteは低糖質ダイエットを推奨するものではありません。また、実施の場合は医者などの適切なアドバイスに従い、体調には十分ご注意ください。尚、実施に際してはご自身の判断にてお願いいたしますm(_ _)m
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