星月夜

あぁ まだ 手を 離さないで
いつか 今日が 意味を持つとして
僕と君は 共に生きられない

愛してる 嘘ではないけど
僕ら 一人を選びきれなくて
このまま 雑な愛撫をする

いつの間にか 夜になって
窓辺で 並んで空を見つめてた
さっきまでの 雨は止んでいた

風に揺れる髪を 掬うたび見えた
気のせいで済ませた涙

うねる夜 星も月も
偽物みたいに輝き
朝に消えてく
もう二度と会うことはない

正しさも強さも 君の前で無意味になる
悪意や噂が凪いだ

明ける夜 星も月も
偽物みたいに輝き
夢と共に消えていつか
忘れる

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