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違和感を楽しみたい

世の中、すべてが思い通りに行くことなんてそうそうない。

インターネットが普及して、誰もが世の中で起きていることに対する自分の意見を表明できるようになったことはよいことだけど、それにより国民のクレーマー化が進んでいることが問題になっていたりもする。

みんなの好みやライフスタイルが多様化してきているのに、社会には相変わらずいろんな見えない壁とか異質のものを許さない感じとかがそこここに存在していて、なんかもうちょっとそういうものを崩せないものなのかなと思ってしまう。
わたし自身はそういうのを崩したい天邪鬼な人間なので、「ハズす」「ずらす」ことで少しだけ抵抗することがある。
例えば偉い人にフランクに接したり(←意外と許される)、本来なら突っ込んではいけないであろうところに空気が読めないフリをして突っ込んでみたり(←これはたまに失敗して、相手を怒らせてしまうこともあるんだけど)、とか。

そんな中に、「相手とがっぷり四つに組まない」という戦法があって、相手から言われたことをまともに受けてそれに正攻法で返すのではなくて、敢えて少し「ずらす」のがポイント。
真っ向にやるとこっちが無駄に疲れてしまうようなときに取る方法。
意外とそれで相手が納得してくれることもある。そもそも、相手の言動の真意をこちらがちゃんと掴みきれていないこともあるので、ずらしたぐらいがちょうどよかったりするのかも?
自分でも新しい発見があったりして、(相手がどう思っているのかわからないけど)意外といい結果になる場合も。

性善説を唱えるわけではないけど、心底悪意のある人間っていうのは基本的にはいなくて、それぞれが自分の正義とか、よかれと思ってやっていることの利害が一致しないから人間関係がこじれちゃうんだよね。
心が狭くなってしまうと、相手とのズレを許容しにくくなってしまう。いつもは許せることでも、疲れていると許せなかったりとか。
そりゃ似たような価値観の人たちと一緒にいた方が楽なんだけど、多様な人たちの中で生活するからこそ生まれるものがあるわけで。
スポーツもバンドも会社も、違うポジションの人がいるからいいプレイやセッションや活動ができる。

異質な人とのズレとか、そのズレから生まれる違和感にイライラするのではなく、楽しめる自分でありたいなぁと思う春の日でした。

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