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#3 いろ

せっかくのクリスマス🎄なので、
クリスマスのお話を🎅

岩本は大学の時、新潟に行っていました。
大学の門を出て、歩いて30秒のところにあるアパートで
一人暮らしをしながら、大学に通っていました。
サークルや、部活には所属しませんでした。もちろん、バイトもせず。
なぜなら、ひたすらピアノ弾いていたかったから。

音楽科の同期の男子は自分を含めて、5人いました。
岩本から借りたシャーペン講義室に忘れて、英語講義中に乱入する人とか、
岩本のこと驚かそうとして、天井に激突して頭から血流す人とか、
あまりにも濃いメンバーなので、その話はまた今度。
5人の中に、ピアノ上手だなー、と思ったヤツがいて、
話を聞くと新潟出身で、通っているピアノ教室が近くにあるらしい。
そんなことを聞いて、大学1年生の夏過ぎ、
先生を紹介してもらって、そのピアノ教室に通い始めました。


教室はかなり活発的で、1年に2回の発表会
(スプリングコンサート、クリスマスコンサート)
夏と秋・冬の時期はコンクール。
特に夏のコンクールには、かなりの気合を入れて取り組みます。
「目指せ!全国!」…甲子園ぐらいの熱量です。
小学生でショパンのエチュード、
中学生でバラードを弾いたりするようなスーパー天才児ばっかりでした。

必ず12月クリスマスの時期にクリスマスコンサートを行います。
コンサートですから、「発表会」ではありません。
お客様も、家族だけではありません。
学校のお友達、友達の友達、友達のお母様、
両親の職場の方、などなどなど・・・
自分の演奏を聞いて頂くために、あらゆる方をお誘いします。

コンサートの運営は、ほとんどを生徒主体で行います。
チーフ(代表)を立てて、当日はチーフの挨拶、
チーフのコメントをプログラムに掲載。
他のメンバーは、それぞれ役割を持ち、
ドアマン、受付、ステージマネジメント、クリスマスツリーの設置など、
コンサート運営に必要なあらゆることを、自分たちで考えて、動きます。

演奏の前には、トークを入れます。
自己紹介や曲紹介、意気込み、最近のマイブームなど・・・
ひと笑いを取るために、話すことをそれぞれレッスンで先生と練ります。
何を話すのか、どんな風に話すのか。お客さんがどういう反応をするか。
何を伝えたいか・・・当日のギリギリまで考えます。
先生曰く、
「トークが上手くいけば、演奏もうまくいく。」のです。

生徒みんなの楽しみは、もちろん、
終演後の、プレゼント交換🎁
クリスマスソングに合わせて、それぞれ用意したプレゼントを回します
自分の用意したものが誰の元へいくのか・・・
自分には誰が用意した、何が回ってくるのか・・・
どきどきです。


なぜ・・・先生が、
こういう風にコンサートを作り上げていらっしゃっるのか。

当時はわかりませんでしが、
ピアノを教えるようになって、ようやくわかります。

学ぶべきことは・・・音楽だけではないのです。
生徒ひとりひとりが、主体的にコンサートを作り上げようとすること。
お客様を自分で声をかけて呼び、その方々に自分を演奏を聞いてもらい、
その演奏に対して、言葉をかけていただくこと。歳が離れていても、同じ教室に所属する者同士で、協力して作り上げること。
演奏会が無事成功したときには、最高の思い出です。

今年も12月24日に、教室のクリスマスコンサートが開催されたようです。
所属していたピアノ教室が、今も活気を持って続いていること、
コンサートが毎年開催され続けていること、卒業生として大変嬉しいです。

ピアノ教室って、それぞれの教室の色があって、
本当に様々で、良さがあって、色んな色を持った子たちがいて、
自分の教室も、どんな色になっていくのか、
それぞれがどんな色を持っていくのか、これからも楽しみです。

いわもと

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