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【読めば勝てる】2大会連続3-0優勝 シールド戦徹底考察 優良Tipsまとめ

はじめに

この記事に興味を持って頂きありがとうございます。

3/15と3/16に開催されたシールド戦に参加し、連日3-0で優勝しました。

まず初めに述べておきたいのが、シールド戦は運ゲーではありません。

私自身どちらの大会でもSR枠が引けず開封内容もイマイチでしたが、デッキ構築力とプレイングによって勝利を掴みました。

開封したカードからデッキを作る性質上、事前に傾向と対策を練り、柔軟な思考を養っておくことが非常に大切です。

例えるなら麻雀のようなゲームだと思います。
ランダムに与えられた手牌から相手より先に和了(勝利)を目指すゲームであり、そのためには事前にしっかり役や牌効率を学んでおく必要があります。

本番で与えられるカードこそ運ですが、逆にそれ以外のデッキ構築・プレイング・ルール理解度といった要素は全て知識と実力から成ります。

この記事をきっかけに、ポケモンカード初心者の方や通常のルールでしか遊んだこと無い方も、是非シールド戦に参加してその楽しさを味わって頂けたらと思います。

ポケモンカードにそれほど詳しくない方でも分かりやすいように、画像多めかつ、略語無しで解説します。(クイボ→クイックボール等)

2023/08/23 追記:
内容を修正して無料で公開しました。
この記事執筆後にも何度かシールド戦に参加して、一部カードの評価が変わったので、Tier表と評価が異なるカードは各項目で追加説明しておきます。

今後開催されるシールド戦でも、カードプール以外の情報は共通して役立つと思います。


カード評価

ポケモン

https://tiermaker.com/

ポケモン単体の評価ではなく、デッキ構築において優先される要素でランク付けしています。

画像左側に記載している各要素ごとに分けて解説していきます。

■デッキの軸になる・どのデッキでも採用する

ポケモンexに関してはデデンネexを除いて、進化ラインが1枚でも揃っているなら絶対に採用して下さい。

マスカーニャex1枚・ニャオハ1枚のように、1進化ポケモンが抜けている場合でも、基本的には採用することをオススメします。

トリプレットビートのカードプールでは、進化先のポケモンを確実に持ってくる手段がほとんどないので、現物を増やして少しでもポケモンexを素引きできるようにしたいです。

ポケモンexについてのそれぞれの解説は、次のデッキ作成の章で行います。

デリバード

デリバードはどのタイプのポケモンexを引いた場合でも絶対に採用します。

前述した通り今回のシールド戦は特定のポケモンをサーチする手段が乏しいので、序盤から中盤にかけてデリバードの技「ダブルドロー」で手札を増やしていき、ゲームプランを太くしていく必要があります。

また、過去のシールド戦では相手の手札を流す手段としてサポートのジャッジマンが存在していましたが、今回はカイデンの技「ふきあらす」しか存在しないため、お互いに手札が貯まっていき終盤に殴り合う展開になりやすいです。

デカヌチャン・サザンドラ

デカヌチャンとサザンドラは2進化ポケモンなので出するまでが難しいですが、特性と技の両方が優秀なので、パックからどのタイプのポケモンexを引いても進化ラインさえ揃っていれば採用したいです。

両カードに共通する注意点として、試合終盤に特性を使ってデッキ切れを起こさないようにしましょう。
デッキの残り枚数と自分のサイド枚数から逆算して、特性を使っても試合に勝ち切れるのか把握する事が大切です。

サザンドラの特性は非常に強力なエネルギー加速手段ですが、エネルギー以外のカードは全てトラッシュしてしまうため、ポケモンexなど重要なポケモンは進化前のジヘッドの技や、スーパーボールで予め手札に抱えた状態にしておきたいです。

ナカヌチャン・ジヘッド

1進化であるこの2体は技も優秀で、80ダメージ+レッスンスタジオ込みで90ダメージが出せるので、相手のデリバードやニャローテ・ウェルカモを倒すことが出来ます。

ジヘッドは山札から好きなポケモンを持ってくることが出来るので、そのまま自身の進化先であるサザンドラを持ってきたり、exのポケモンを持ってきて相手の盤面が整う前に試合を決定付けることができます。

■デッキの軸次第では積極的に採用する

ここから他の方の評価と異なってくると感じるかもしれませんが、あくまでデッキの軸に付随する形で採用したいカードの評価であることを念頭に置いて下さい。
パックの開封内容にも大きく左右されますが、その点も解説するのでご安心下さい。

トロピウス

このカードプールにおける130ダメージの価値は非常に高く、全てのタイプのパルデアケンタロス(130)、エクスレッグ・タイカイデン(120)を一撃で倒すことができます。

技の効果でエネルギーをベンチのポケモンに付け替えることができますが、技を使うために草エネルギーを2枚以上要求するポケモンはトロピウス以外存在しないので、2体目のトロピウスやタイカイデンを引けているとより強力です。

また特性で草エネルギーを要求するマスカーニャexを引いた際は、積極的にに採用したいです。

エクスレッグ

エクスレッグもトロピウスと同じく130ダメージが出せるので強力です。
草タイプの130ダメージはルガルガンexの弱点を突いて一撃で倒せることも覚えておきたいです。

また進化ポケモンの130ダメージはレッスンスタジオ込みでウルガモスやデカヌチャン(140)を倒せるのも偉いです。


ウルガモス

デメリットや条件無しで130ダメージを連発できるので、早い段階で進化できてしまえば非常に強力です。

ウルガモスに関しては1進化ポケモンの中でもHPが140と高いので、非ポケモンex同士の殴り合いで有利です。

デリバードが逃げるために使ったエネルギーを、技「ほのおをまとう」で自身に付けて、次のターンに攻撃する動きが鉄板で強いです。

オドリドリ

シールド戦はスタンダードレギュレーションの試合とは異なり、20ダメージの差で勝敗が大きく左右します。

特にこのオドリドリはレアリティがレアなので、相手のゲームプランの中で考慮されづらく、意識の外から思いがけない1ターンを作れる可能性があります。

特にラウドボーンexと相性がよく、「かつりょくのうた」と合わせて50ダメージ回復したり、「バーニングボイス」のダメージ軽減を緩和することができます。

追記:思ったより勝敗が左右されなかったので、評価が1個下がると思います。 

タイカイデン

唯一の雷タイプのアタッカーで、無色エネルギー3枚で150ダメージと破格の性能を誇っており、おまけに逃げるエネルギーが0です。

前述した進化前のカイデンも唯一無二の技を持っており、どのポケモンexを引いても一緒に採用できるスペックを持っています。

しかし1進化ポケモンの中ではHPが120と低めであり、技も連発できないので、あくまでもサブアタッカーとして採用したいです。

タイレーツ

複数枚引くことが前提になりますが、闘+無色エネルギー2つで160ダメージと非常にコスパがよく、非ポケモンexの種ポケモンの中で最も高いダメージが出せます。

今回のシールド戦ではクラベルで2体同時に持ってくることができたり、ボウルタウンが割られることが少ないので、意外と簡単に2体揃えることができます。

トロピウスが技を使う際に闘エネルギーかルミナスエネルギーを1枚含んでいれば、タイレーツが技に必要なエネルギーを満たせるので相性が良いです。

パルデアケンタロス 炎・水・闘

共通の技「いかりのつの」は相手から受けたダメージを自身のダメージに変換する技で、無色エネルギー2つで使えるため、バトル場に居座っているだけで相手にプレッシャーを与えることができます。

炎タイプと闘タイプのパルデアケンタロスの2つ目の技はシンプルかつ強力で、サブアタッカーとして運用しやすいです。

最も注目したいのは水タイプのパルデアケンタロスが持つ技「ウォーターダイブ」です。

水+無色エネルギー2つと条件が緩いので比較的起動しやすく、相手の場どこにでも60ダメージを出すことができます。

これは強力な進化ポケモンの元となるニャオハ・クワッス・カイデン・カヌチャンを一撃で倒すことができたり、予め相手のポケモンexにダメージを与えておくことで自分の後続のポケモンexで倒しやすくするなど、ゲームプランを立てる上で非常に強力な技です。

トリプレットビートにおけるシールド戦において、他にベンチに攻撃できる技は1進化ポケモンのカエンジシが持っている「かけぬける」の20ダメージのみで、ベンチに干渉する手段に関してもレア枠のボスの司令のみとなっているため、この技の有用性は計り知れません。

■仕方なく採用する・場合によっては採用する

デデンネex・カエンジシ・ギャラドス・ハブネーク

軸になったタイプのサブアタッカーが不足していたら採用を検討するポケモンです。

デデンネexに関しては元々世間の評価も低かったポケモンですが、実際にデッキに入れてみた所、3戦中1度も使わなかった(使えなかった)のでこの位置にしました。

HPが170とポケモンexの中で最も低く、種ポケモンですがクラベルやボールタウンでは持ってこれず、要求されるエネルギーも非常に重いです。

ジェットエネルギーを絡めて上手いこと「テールスワップ」を使えたら、試合を決定付けるレベルで強いと思いますが、再現性の低いシールド戦の試合では難しいです。

ブーピッグ・ヤレユータン

過去のシールド戦では評価されていた、エネルギー加速と遅延系の技を持つポケモンです。

今回のシールド戦で軸となるのはポケモンexですが、技自体が要求するエネルギーは比較的緩く、手貼りだけでも十分エネルギーが賄えます。わざわざ1進化ポケモンを使ってエネルギー加速を行うのはあまり強いプレイではないです。

また前回の白熱のアルカナのシールド戦では、類似のエネルギー加速手段を持ったドーブルが評価されていましたが、これはキャプチャーアロマやふりそでといったトレーナーズで強力な種のポケモンVにアクセスできたことが要因であり、トリプレットビートにおけるシールド戦ではその限りではありません。

金縛り系の技についても、過去のシールド戦で軸になっていたポケモンVやTAG TEAM GXが攻撃技を1つしか持っていなかった点が評価に繋がっていましたが、今回は攻撃技を2つ持ったポケモンexが多いです。

また過去のシールド戦と比べて、今回のトリプレットビートにおけるシールド戦は主要なアタッカーが2進化のポケモンになっており、サーチカードも少なくゲームスピードが低速となっている為、序中盤から過度なエネルギー加速は必要なく、相手の技宣言を止めるよりも自分の動きを優先した方が合理的だと言えます。

ムウマージ・ハリテヤマ・デカグース

この3体は相手のデッキによって評価が変わるカードです。

ハリテヤマは自分の場のポケモンが相手から受けるダメージを全て-10する特性を持っており、前述した通りシールド戦は10ダメージが勝敗を大きく分けるルールとなっているわけですが、逆説的に捉えれば10ダメージが勝敗に関わるポケモンを相手が採用していなかった場合、全くの不要なポケモンとなってしまいます。

ムウマージとデカグースは相手のエネルギーに干渉できるカードですが、相手が採用している基本エネルギーの枚数は分かりませんし、攻撃や逃げるためのエネルギーを剥がそうにも、上手いプレイヤーであればエネルギーを多めに貼っておくことでケアできてしまいます。

とはいえ試合が長引く傾向上、これらのカードは一度にまとめて使うことで進化を発揮する可能性があります。

例えば相手のポケモンexに対してムウマージとデカグースを合わせて使うことで、手貼りだけでは攻撃も逃げるも行えない盤面を作ってしまえば、それ以降のターンもデカグースがエネルギーを割りながら60ダメージを刻めるので、相手がジェットエネルギー以外でロックを解除できなくなります。
また、この間にターンも稼げるので自分のベンチのポケモンを育てたり、場合によっては相手のデッキ切れを狙うことができます。

モロバレル・ダグトリオ

コイントスが好きなら採用したらいいと思います。

ミュウVMAXにおけるウッウロボやポケモンキャッチャーは表を出せば有利になるカードですが、このポケモン達は表を出してようやく相手と対等に立てるぐらいの感覚だと思います。

HPも低いですし、1進化ポケモンでやることではないです。

■絶対に採用しない

フローゼル・ヤミラミ・エンニュート

技のコスパが悪く扱いづらいので採用しません。

追記:ドオーexの特性がバトル場でのみ働くと勘違いしていた為、ヤミラミの評価は1つ上です。

トレーナーズ・エネルギー

https://tiermaker.com/

シールド戦のトレーナーズは全部採用すべきという意見もありますが、構築次第ではスーパーエネルギー回収とレッスンスタジオの採用は見送るべきです。

絶対に採用する

スーパーボール

雑に使っても強いですが、ゲーム終盤にデッキの枚数が減ってから特定のポケモンをピックするために使いたいです。

仮にデッキの底に欲しいポケモンexが沈んでいた場合、サポートによって山札を引ききってしまうとデッキ切れで負けてしまうため、最終ターンしかそのポケモンexを使えなくなってしまいます。

ですがデッキの残り枚数が7枚以下になったタイミングであれば、スーパーボールで確定でポケモンexを持ってきつつ、デッキの枚数を確保できます。

デリバードで「ダブルドロー」を使う展開を作れている場合、約5ターンでデッキの残り枚数が7枚前後になります。

デッキ40枚のうちサイドが4枚、最初の手札が6枚で後攻デリバードスタートしたと仮定します。
このときデッキの残り枚数は29枚です。

ここから5ターンの間「ダブルドロー」を使用した場合、ターンの最初のドローと合わせて山札を15枚引きます。
その間にサポートを使って山札を引いたり、クラベル・ボウルタウンを使ってデッキが圧縮されて、更に6枚デッキが減ったとします。
この段階でデッキは8枚になり、次のターンのドローで7枚になります。

序盤でスーパーボールを使うケースは、手札に他のポケモンやサポートが無いか、パックから2枚目のスーパーボールを引けている場合だけにしたいです。

ふしぎなアメ

基本的に採用しますが、ルガルガンex・ドオーex・デデンネexのうちどれか2体を引くパターンであれば不要です。

ふしぎなアメとネモはビニールで包装された状態で配られるので、開封したくない方は採用しないでいいです。

キハダ・クラベル・ハヤト・ネモ

右から順番に強いと思います。

キハダは中盤以降にに引いてくると手札がかさばっているので使いづらいです。
あえて使わない種ポケモンをベンチに出したり、スーパーエネルギー回収で手札を切ってでも、デッキから引ける枚数を増やしたいです。
手札が6枚以上あっても手札をデッキの下に戻す効果は使えるので、デッキ切れ対策にも使えます。

クラベルも中盤以降に引くと弱いですが、デッキの中から不要な種ポケモンを引っこ抜いて山札を圧縮する役割が持てます。

今回のシールド戦ではミクリやエリカのような相手のメリットになるサポートが無いので、サポートは全部採用していいです。

ボスの指令

ボスの指令を持つ者、持たざる者でゲームプランの組み立て方が格段に変わります。

進化前のポケモンを倒すもよし、削ったポケモンを倒すもよし、逃げるエネルギーが重いポケモンを縛るもよしです。

このカードもスーパーボールと同じで、基本的には終盤に使って輝くカードですが、どうしても相手を止める必要があると感じた場合には躊躇わずに使用しましょう。

極々稀にゲーチス2枚構築も存在します。特にハイレアリティの方を先に使われた場合は2枚目も警戒して下さい。
自分で2枚手札に抱えている場合は低レアリティの方から使って下さい。

ボウルタウン

無限ネストボールです。

相手に利用されるのを嫌って貼るのを渋ってしまうかもしれませんが、このカードを使った上で自分が「ダブルドロー」やサポートを使っていける展開を作れるのであれば、積極的に使って自分の展開を伸ばしていきたいです。

相手のレッスンスタジオを割る役割も兼ねていますが、基本的にはクリティカルな場面で1回だけ有効に働く効果なので放置しても問題ないです。

下手にベンチを絞るよりも、毎ターンボウルタウンを使ってデッキを圧縮した方が、キーカードに早くたどり着けて試合に勝ちやすいです。

(相手がマスカーニャexや水パルデアケンタロスを使っている場合は、ベンチに干渉されるので不用意に使わないようにしたいです)

ジェットエネルギー

今回のシールド戦で唯一カードの効果でポケモンを逃がせるカードです。

ポケモンexは全体的に逃げるエネルギーが多いため、エネルギーを切らずにベンチに下げたい場面で重宝します。

ボスの司令で縛られたポケモンを逃がしたり、眠りや麻痺から回復するためにも使います。

ウェーニバルexの技「スクリューシュート」で手札に戻して効果を使い回せるので、戦術に幅を持たせることができます。

ルミナスエネルギー

特殊エネルギーと重複すると無色エネルギー1つ分になりますが、シールド戦だとほとんどデメリットが無く使えます。

基本水エネルギーを採用していないデッキでも、デリバードの攻撃技「アイスウィング」を使えるようになることを覚えておきたいです。

場合によっては採用する

スーパーエネルギー回収

決して弱いカードではありませんが、トリプレットビートのカードプールで明確に相性が良いカードがマスカーニャexぐらいしかありません。

基本エネルギーの現物を減らしてスーパーエネルギー回収を入れることでデッキの枠を作ることはできますが、ポケモンを増やしてもアタッカーが過剰になりやすいので、扱いが難しいです。

特に今回のシールド戦では、お互いにデリバードで「ダブルドロー」を使っていく展開になりやすいので、気絶や逃げるでエネルギーがトラッシュに行くタイミングが終盤になりやすく、既にエネルギーが潤沢に集まっている可能性が高いです。

レッスンスタジオ

ポケモンの解説でも触れましたが、シールド戦では10ダメージの差が試合に大きく影響するので、場面によっては強力に働きます。

有効に使える対面を書いておきます。

ナカヌチャン「そこぢから」・ギャラドス「リベンジストーム」80+10
→90 デリバード・ニャローテ・ウェルカモをワンパン

ハリテヤマ「ロケットはりて」120+10
→130 パルデアケンタロスをワンパン

ウルガモス「ヒートブラスト」・エクスレッグ「アサルトキック」130+10
→140 ウルガモス・デカヌチャンをワンパン

タイカイデン「ジェットウィング」150+10
→160(320) 弱点でウェーニバルexをワンパン

ルガルガンex「スケアリーファング」140+10
→150(120) 闘抵抗のタイカイデンをワンパン

デッキ作成

この章は少し初心者向けの内容も含んでいます。

デッキ配分

公式サイトのシールド戦のページで紹介されている理想のデッキ配分は、

ポケモンが15枚、トレーナーズが10枚、エネルギーが15枚

となっていますが、トレーナーズのうちスーパーエネルギー回収とレッスンスタジオはデッキを選ぶ必要がるので、プロモカードのネモとふしぎなアメを含めても平均して8枚前後になりやすいです。

採用するポケモン及びアタッカーの枚数に関してですが、基本的にポケモンexが2体とサブアタッカー3体程度で十分です。

シールド戦はサイド4枚での対戦なので、相手のサイドを取り切る上で過剰な枚数のアタッカーを採用すると、その分基本エネルギーの枚数を減らす必要が出てきてしまいデッキの安定感が欠けてしまいます。

理想を言えば1-2-2か1-1-1-2のサイド展開を押し付けたいので、サイド落ちやデリバードをどちらが先に殴るかなどで若干前後しても、サブアタッカーが3枚程度しか必要にならないです。

サブアタッカーが種ポケモンか進化ポケモンか、ポケモンexが2進化か1進化かで枚数は前後しますが、概ねポケモンの枚数は15枚前後に落ち着くと思います。

ここから逆算すると、エネルギーの枚数は17枚程度になります。

デッキ作成の流れ

まずはパック開封後の大まかなデッキ作成手段を解説していきます。

以下のカードは基本的に全て採用します。

  • ポケモンex及びその進化前のポケモン(デデンネexは除く)

  • デリバード

  • トレーナーズ(スーパーエネルギー回収・レッスンスタジアムは除く)

デカヌチャンとサザンドラの進化ラインを確認します。

1-1-1以上揃っていれば概ね採用していいと思います。

「■デッキの軸次第では積極的に採用する」で紹介したサブアタッカーが、パックから出たポケモンexのタイプにどれだけ対応しているか確認します。

トロピウスやタイレーツなど複数枚引けていると強いカードの枚数もしっかり確認しておきたいです。

サブアタッカーが不足しているようであれば「■仕方なく採用する・場合によっては採用する」で紹介したポケモンも確認します。

ここでデッキ配分で解説した通りに、ポケモンexとその進化ライン+サブアタッカー3枚前後で、合計15枚程度採用するポケモンを決めます。

次の実際に組んだデッキ・採用しなかったカードの章で、実際の開封結果を元に、採用するサブアタッカーの詳しい決め方を記載しています。

採用するエネルギーのタイプと枚数を決めていきます。

前提としてデッキの事故を起こさないためにも、今回のシールド戦のエネルギーの種類は2~3に抑えたいです。

ここで注目したいのは、軸になるポケモンが、どれだけタイプごとのエネルギーを要求するかです。

ラウドボーンex・サザンドラは2つ。
ウェーニバルex・ルガルガンex・ドオーex・デカヌチャンは1つ。
マスカーニャexは0ですが、特性で要求します。

これはあくまで体感的な話になりますが、タイプごとのエネルギーを2つ要求するポケモンを採用する場合、基本エネルギーは最低でも5枚入れたいです。
1つ要求するポケモンの場合は最低でも4枚欲しいです。

これはあくまで最低枚数であり、主に3つのタイプを採用する場合の参考枚数だと考えて下さい。

これ以上減らしてしまうと欲しい場面で手札に無かったり、序盤にデリバードや逃げるためのエネルギーとして使い過ぎて枯渇する恐れがあります。

ポケモンの組み合わせごとの具体的なエネルギー配分は、次の実際に組んだデッキ・採用しなかったカードの章で解説します。

実際に組んだデッキ・採用しなかったカード

ここから実際に組んだデッキと、採用しなかったカードの解説を行っていきます。

※リスト上にある基本フェアリーエネルギーは枚数の埋め合わせなので無視して下さい。

実際に組んだデッキの写真 3/15
リスト化
採用しなかったカード

引きの良さは10点中6点ぐらいだと思います。

ポケモンの進化ラインはしっかり引けており、デリバードが2枚、ジヘッド・モノズが2枚引けているのでデッキの事故率は下げられそうです。

トレーナーズはスーパーエネルギー回収を2枚とレッスンスタジオを引いてしまったため、デッキ内のトレーナーズは6枚と非常に少なくなってしまいました。

なので今回のリストでは極力サブアタッカーを削り、「ダブルドロー」や「ともだちをよぶ」を早いターンから使うことで、安定してポケモンexやサザンドラを立てることを意識してデッキを構築しました。

なので折角引いたウルガモスの2-2ラインや、デカヌチャンの1-1-2ラインに関しても、スタートした際に弱いので採用を見送っています。

エネルギーの枚数に関しては前述した最低枚数を考慮して悪エネルギーを5枚、闘エネルギーを4枚採用し、炎エネルギーはサブアタッカーの炎パルデアケンタロスと2体目のアチゲータを運用することを意識して多めに8枚入れています。

実際に組んだデッキの写真 3/16
リスト化
採用しなかったカード

引きの良さは10点中4点ぐらいだと思います。

前日と比べると進化ラインが全体的に細く、デデンネexを引いてしまった上に主戦力のウェーニバルexの進化ラインが1-1-1と非常に渋いです。

採用しなかったポケモンを見てもあまり優秀なサブアタッカーがおらず、試験的な意味もかねてデデンネexを採用しています。

逆にトレーナーズの引きは非常に強く、クラベルとスーパーボールを2枚とボウルタウンを引けているので、ポケモンの引きの悪さはギリギリカバーできています。
ボスの指令を引けているのも非常に偉いです。

エネルギーの配分は前述の通りです。
ルミナスエネルギーが全てのタイプのエネルギー+1と考えられるので、17枚でも十分足ります。

合計6戦を通して、エネルギーが足りなかったり、逆に多く感じたりしたことはなく、タイプごとのエネルギーの枚数も理想的だったと思います。

序盤に特定のタイプのエネルギーをデリバードの技や逃げるために使い過ぎないように注意したいです。

優良Tips

試合間でのカード入れ替え

シールド戦では各試合終了後にデッキの中身を入れ替えることができます。

店舗によって違う可能性もありますが、基本的には自分の隣で同じブロックの人が対戦しているので、自分の試合終了後に次の対戦相手がどんなポケモンexを引いているのかしっかりチェックしましょう。

例えば次の対戦相手がウェーニバルexを使っていたらタイカイデンを入れたり、ルガルガンexを使っていたらエクスレッグの進化ラインと草エネルギーを入れる等、弱点関係で有利に立ちたいです。

仮に自分の対戦中であっても、余裕があれば横目で隣の対戦をチェックしておきたいです。先に隣の対戦が終わってしまう可能性があるので。

それだけカードの入れ替えはシールド戦において重要な戦術の1つです。

オポネント意識

ブロック戦の順位は、勝ち数>取ったサイドの枚数>取られたサイドの枚数>直接対決>じゃんけん で決まります

全勝すればこそ関係ないですが、勝敗が2-1の人が複数存在して、取ったサイドの枚数で順位を決めるケースが多発します。

なので負けが濃厚な試合でも、最後までできるだけ多くのサイドを取れるようにゲームメイクをしましょう。
反対に勝ちが確定してる試合でもできるだけサイドを取られないようにしたいです。

カード入れ替えの話にも繋がりますが、仮に3試合目を迎えた段階で自分が2勝しており、オポネント的にあと1枚でもサイドを取れば試合に負けても取ったサイドの枚数で1位になれると判断できていれば、それに特化したデッキにチェンジしてもいいです。

(その時点で自分が2勝・2名が1勝1敗・1名が2敗しており、1勝1敗の両者が負けた試合で1枚もサイドを取れていない場合、3戦目の勝敗に関わらず自分のサイド取得枚数が9枚あれば1位になれる)

デッキの内容をデリバード1体を倒すことに特化させたり、ポケモンを水パルデアケンタロスやハブネーク1体にして、絶対にバトル場でスタートできるようにしてしまえば、容易にサイドを1枚取れると思います。

抽選倍率が低い店舗の見つけ方

基本的に抑えておきたい要素は、田舎・平日・昼間・定員が多い・同日開催が多いなどですが、もう少し判断基準が欲しいですよね。

まずカードショップよりBOOK OFFやTSUTAYA、おもちゃ屋の方が圧倒的に抽選倍率が低いです。

また店舗のTwitterは必ずチェックしましょう。

その店舗のアカウントのフォロワーの数や、シールド戦開催のアナウンスを行っているツイートのインプレッションは大きな判断材料になります。

実際に私が連日参加したシールド戦は、都内にあるにも関わらず最寄り駅から遠く、スーパーの3階に店舗があるBOOK OFFなので、一般的なカードショップと比べると圧倒的に空いていました。

具体的な数字は発表されていませんが、抽選番号から推測すると1日目の倍率は1.2倍程度、2日目の倍率は1.6倍程度でした。

プロモパックじゃんけん㊙情報

シンプルかつ簡単です。

対戦開始前に行う先攻後攻を決めるじゃんけんで、相手が出した手を全てメモしておくことです。

電子機器の使用は禁止されているので、イベントに際して配られるシールド戦の概要シートに記しておきましょう。

今のところ的中率100%です、是非お試しを。

まとめ

ここまでお読み頂きありがとうございました。

この記事をきっかけに、是非シールド戦に参加してみて下さい。

ご意見ご質問等ございましたら、Twitter(@Ricecake_Bread)のDMまで気軽にご連絡下さい。


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