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家事の最高責任者、やめさせていただきました!

書く習慣チャレンジDAY25

テーマ:今日1日にあった感謝したいこと

感謝したいこと。それは、夫が家事をしてくれること。

朝は、お弁当を作って水筒にお水を入れて朝食を作ってくれる。洗濯をして、食洗器を回してくれる。ときどき、ご飯を作って待っていてくれる。最高かよ!!!って生活。

だけど、最初からこんな生活だったわけじゃない。

新婚当時は、「ひとりで家事をしなきゃいけない」って気持ちがあった。
実家の父はそういう意識だった。母もその意識で育って、それに苦しんでいたように見えた。母は自分に課せられた無償労働を私と共有しようとした。

最近、似たようなことを描いている漫画に出会った。「真綿の檻」という「深夜のダメ恋図鑑」の作者さんの作品。

子どもの頃の実家にあった空気感と全く同じだった。
手伝う娘が怒られて、何もしない息子が褒められる。夫や息子に気を使って相手に合わせている分、娘が気ままに過ごしているのが気に入らない。
そんな描写のある漫画が、いま話題になっているということは、きっと同じ思いをした人が多いんだろう。

新婚生活のはじめ。家事のプレッシャーが本当にすごかった。
夫は当時多忙で、7時に出ていき21時に帰ってくる生活だった。休日も8時から18時まで帰ってこない。当然、家事をする時間なんてなかった。仕方ないと分かっていたし、つかの間の日曜日の午後一緒に買い物に行ってくれた。腕力のない私の代わりに1週間分の食材を持ってくれたから、買い物は週1回で済ますことができた。夫も精一杯してくれてた。でも、すごく苦しかった。

ひとりで家事をしていて分かった。子どもも巻き込まず、ひとりきりで家事をするというのは精神的にすごくしんどい。家の中の不備がすべて自分の責任のように思えた。できる人は私しかいないから。シャンプーがないのも、冷蔵庫で食材が痛んだのも、家の中が汚いのも、全部私のせい。夫はいたけど、私の方が時間もあるし家事歴も長い。そう思うと、家に帰っても気が休まらない。
「なんでできてないの?!」と怒鳴り散らした母が、なぜ幼い私を巻き込みたかったのか少しわかった気がした。

幸運というべきか、夫の退職で生活は変わった。夫は仕事でしんどかったし、私も仕事と家事でしんどかった。きっと私たちが健やかに長く一緒にいるために必要な転機だったんだと思う。

夫は家にいる時間が長くなり、19時にはふたり揃って家にいることが当たり前になった。夜ご飯はふたりで作る。
「一緒にいても家事には参加しない」という決意がある人もいるみたいだから、夫が一緒にしてくれる人でよかった。実家から離れて外から見たことで、「父もなかなかにやばい?」と気がついていたのもよかったのかな。だから夫に出会えたんだと信じてる。

家事をひとりで背負っていたとき、夫が家にいても「家事歴は私の方が上だから」「仕事で疲れているのに家事までさせたら私は鬼なんじゃないか」と自分でブレーキを掛けていた。「やってくれなかった」わけじゃなくて、私が自分で壁を作っていたところもある。

だけど、この現象は私だけに起こるものじゃないんじゃないかな???と思ってしまう。身に覚えある人、いますよね???
「私しかいない」という状態に一度ハマってしまうと、いつの間にか自分を縛って、周りから遠ざけてしまう。
それはきっと女子の身によく降りかかることで、私たちはみんなそうなる可能性がある。
だけど、それを一生背負って暮らすのか、手放すのか、次の世代に引き継がないようにするのか。令和の今、当たり前に口に出せるようになってきたから言いたい。

「家事をひとりでやるの、そろそろ終わりにしようよ!」

夫は家にいる時間が増えて、私に「どうやるの?」と聞いてくれるようになった。分担しはじめると、洗濯や片付けは夫の方が上手だった。しみ抜きは好きだけど、片づけは昔から嫌いだったから本当にうれしかった。

家事のタスクが減った以上に、心の負担がものすごく減った。
シャンプーがなければ、LINEで「今日薬局に寄れる?寄ろうか?」と相談できる。冷蔵庫をのぞきながら、一緒に献立を考えられる。家が汚くても、「いつ片付ける?」と相談できる。
「自分が最高責任者じゃないってこんなに楽なんだ」って気づかせてもらった。
もちろん変わらず料理はするし、翌日のおひるごはんや作り置きを作るのは私。私だけの義務じゃなくなった途端、「あれもこれも作りたい!!!」って気持ちが湧いてきた。本当は私料理が好きだったのを思い出した。

それから1年ちょっと。
夫はかなり家事が上達した。私は家事で落ち込むことが全くなくなった。

夏休みは夫の仕事が半分になっているので、朝から朝食を作ってお弁当を持たせてもらえる。誰かに見送ってもらって家を出るなんて本当にひさしぶり。朝からうれしい気持ちで家を出るから、一日はっぴーでいられる。

今日の感謝したいこと。このところ毎日だけど、ちゃんと毎日感謝したいこと。

「夫と家事を分担できること」

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