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普通列車 日本縦断 3,099km[4日目]秋田犬の里

最北端駅である稚内から終着の枕崎まで12日間かけて普通列車で縦断した鉄道旅4日目は比羅夫駅からスタート、秋田の大館まで移動して参ります。


[1日目]稚内→旭川
[2日目]旭川→札幌
[3日目]札幌→比羅夫


長万部

始発6:30の長万部行き。

昨夜から雪が降ってて寒い

雪深い山間部をズンズン前進。ヴヴヴン…と逞しく唸る、モーター音が心地よい。頑張ってます。

山奥に昆布

カーブが多くて、くねくね曲がる線路を撮ってみました。楽しい。

ダメ、絶対

7:57長万部駅に到着。8:32函館行きに乗り換えます。
改札を一度出てみたのですが駅前は閑散としており…観光地感は全く無かったですね。中心街へは離れてるのかな?

情報量の多いご当地キャラクター。こんな重装備なのに裸足ってところに、そこはかとない闇を感じる。調べてみたら過去になかなかフリーダムな発言で炎上し現在は完全非公式で活動しているご様子でした。

新函館北斗

まんべくんに別れを告げ、8:32函館行きに乗り換えます。
この区間は内浦湾や駒ヶ岳、大沼公園と美しい風景が目白押しで、天気も良いので抜群の車窓が楽しめました。

キラキラと輝く内浦湾
圧巻の駒ヶ岳
大沼公園

新青森

11:01新函館北斗駅に到着。12:48の新幹線で、北海道とはお別れ。

青春18も東日本パスも、オプション券や特急料金を払えば新幹線に乗る事が可能なのですが、青春18きっぷは木古内ー奥津軽いまべつなのに対し、東日本パスは新函館北斗ー新青森までいっきにワープする事が出来るんですよ、ウェーーーーイ!!!!
これ知った時は震えました。だっていさりび鉄道との接続、絶望的に悪いんですものー!

鈍行ロマンを優先するならば最低限の木古内ー奥津軽いまべつ間しか世話にならないぜ!となりますが、今日中に大館に着きたいので悪魔に魂を売ります(????)

待ち時間を利用して駅前の商業施設「ほっくる」へ。土産物屋さんが入ってて種類も豊富でした。ワークスペース完備でWi-fiも飛んでます。ネット環境だいじ!!!

水木しげる味が強い

またまた怖いご当地キャラクターに遭遇。ずーしーほっきーと言うらしいです。

12:48新幹線はやぶさ
北海道をまるっと凝縮

せっかく北海道に来たのに海鮮ものを一度も食べてなかったことに気付いて駅弁を購入しました。そういやセイコーマート一度も行けなかったことめっちゃ後悔してます。どこにでも有ったのに!!!

そして「セ・イ・カ・ン❤️」と呟く暇もなく青函トンネルを抜け、本州へ上陸。

それまでの広大な世界とはうって変わり、何だか懐かしいような、帰って来たような雰囲気に変わりました。りんご畑も見えて来て、青森に入ったなー!と実感します。窓から見える作物で、その土地を感じる事ができるのも車窓の醍醐味。

新青森から奥羽本線14:08弘前行に乗り換えます。

次の駅で最大のミスを犯してしまうとも知らずに…

弘前

14:43に弘前到着、向かいに待ち合わせていた14:46発の秋田行きに乗り換えたのですが、この時なんと乗って来た電車の網棚にリュックを放置してしまう最大のミスを犯してしまいます。
リュックはかなり重いので、いきなり身軽になれば気付くようなものなのですが、爆睡していたので慌てて手持ちの手提げバッグだけ持って飛び乗ってしまったのです…
そして無事乗り換えた安堵からまた爆睡してしまい()その事に気付いたのは大館に着いてからと言う、清々しいほどの呑気ぶり。

大館

「えっえっ、リュックない!?まさか、取られた!?」

そんな奴いねーよって感じだが、寝ぼけて頭が回ってないのと現実を受け入れられず乗降口で乗ったり降りたりを繰り返してしまった(迷惑)
ようやく自分が放置して来たことに気づき駅員さんに調べてもらったところ、弘前駅に無事届いていると分かりホッとした。弘前駅が終点だったのが幸いだった。

すぐにでも取りに戻りたかったけど次の電車は1時間半後。弘前からの折り返しも更に待つことになるので、大館に帰ってくるのは20時くらいになる事が分かり、諦めた。

幸い最低限の荷物は手提げに入れていたし、最悪明日でも問題ないかも…と色々と考えながらウロウロとしていたら、今後は財布が無いことに気付いた(馬鹿)

今度こそ終わったと血の気が引いた。

またまた駅員さんのところに戻り(もうホントすいません)さっきは財布を持ってたのを覚えてくれていたので、近くを探し回ったら、外のベンチみたいなとこに放置してあるのを見つけた。ポンコツ過ぎる自分が情けない通り越して恐ろしかった。こんなとこで現金無くしては帰れない…paypayじゃ電車乗れんし…ガチでゾッした。
結果的にリュックも財布も無事だったけど、これはイカン!!!
気を引き締めないと!!!

ふるさわおんせん

気を取り直して、宿泊先である「ふるさわおんせん」へ向かいます。
大館は秋田犬の里で、いろんな施設に秋田犬が飼われていてモフモフパラダイスなのです。このご時世で制限はあるのだけど、その中でもここが一番魅力的でした。

スーツさん動画にも登場している「はるちゃん」と「はなちゃん」親子に会えました。女将さんやスタッフが丁寧に秋田犬について教えてくださり、扱い方についてレクチャーを受けます。

とても繊細なので体の匂いを嗅がせて、気に入ったら触っても大丈夫になるらしい、緊張の一瞬…

子供(奥)の方が渋い面構えなの面白い

とりあえずクリアしたっぽい(笑)

他にお客さんが居なかったのもあって、おやつあげたり、一緒に写真撮ってもらったり…ゆっくり触れ合う事ができて、めっちゃ幸せなひとときでした。

何でまんべくんやねん

最高のショットが撮れるまで、女将さんめっちゃ頑張ってくれます(笑)2匹ともめちゃくちゃお利口さんで神対応過ぎました。

シュンとしてるように見える愛嬌のある顔が、

だんだん推し力士の正代に見えて来て…

春場所が終わって相撲ロスだったけど満たされた気がした(意味不明)

スーパースターがズラリ

あと、これはたまたまだったんですが、地方巡業でお相撲さんが大館に来た際、温泉を開放した事が何度か有ったそうで、館内には力士の手形やサインが沢山!

白鵬は当時大関になりたての頃くらいで「まだうまく書けないけど…」と言いながら書いてくれたそう。充分仕上がってる感じもするけど白鵬ファンからすると「何て初々しい字だ!!堪らん!!」ってなるのかな?なりそう。

その頃の話も色々伺う事ができてめっちゃ嬉しかったです。

横綱や大関(三役も?)は男湯、それ以外は女湯って感じで、きちんと分けて入る事とか、まわしが廊下に落ちてた(?)から片付けようととしたら「女の人は触っちゃ駄目!」って言われた事とか。なかなか聞けないですよね。
こう言う思わぬ出会いも旅の醍醐味だなぁとしみじみ。

もちろん温泉も抜群に良くて、3回くらい入りました。おかげでホクホクです。
朝から移動で疲れた上にトラブル続出で心も体もヘトヘトになってしまったけど、最後は良い1日となりました。

続く

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