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鉄道に関する技術上の基準を定める省令:4.危害の防止

「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」の勉強ノートです。
条文は下記リンクで公開されています。

またこの解釈基準が国土交通省から示されています。

略称については、
鉄道に関する技術上の基準を定める省令      → 技術基準
鉄道に関する技術上の基準を定める省令 解釈基準 → 解釈
鉄道に関する技術上の基準を定める省令 解説   → 解説
と記載します。

今回は第5条危害の防止について勉強します。
鉄道施設の工事では、土砂の掘削などを伴うものが多いと思われます。そのため土砂崩壊等による被害が出ないような安全な施工が求められます。

条文には具体的な施工名が記載されています。それぞれどんな施工なのか見ていきます。

◆施工方法

のり切り(法切り)
掘削壁面を傾斜させること。のり切りによってできた斜面を法面といいます。

  • 切土
    高い地盤や斜面を削って平坦な地表を作ること。これによってできた地形のことも切土と言います。

  • 掘削
    土砂や岩石を掘って穴をあけること。

  • 盛土
    切土の対義語で、低い地盤や斜面に土砂を盛り上げて平坦な地表を作ること。これによってできた地形のことも盛土と言います。

  • くい打ち
    構造物を安定させるため、地盤に杭を打つこと。

分かりにくい図を作ったので貼っておきます。

分かりにくい図・筆者作成

対策方法については急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律(昭和44年法律第57号)第3条第1項に記載されているようです。

実際の鉄道工事では、死亡事故も発生しています。
トンネル掘削時に、掘削の一番先頭部分で起きる崩落を「肌落ち」というらしいです。

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041547.pdf

今回は以上です。

◆参考

法切りとは | 施工管理技士のお仕事で良く使う建設用語辞典 (sekokan-navi.jp)
切土 - Wikipedia
掘削 - Wikipedia
盛土 - Wikipedia

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