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最近感じる、昔嫌だったのに自分もしてる事。

よく父が、酔っ払って帰って来て
だる絡みをしてくるだけでも、
小中学生の餅屋は、「ベタベタ、触るなと」と
思い口に出して、それに対して父は何かの
フリか、昔的な言い表し方をすれば
嫌よ嫌よも、好きのうちと、都合良く考えてるのか余計に、触る頻度も高くなり

更には、さほど顔などを近くに寄せて来なくても感じる程の、酒の臭さで鬱陶しさは増して。

鼻をつまみながら、さっさと寝てくれと。
布団へ行け!寝てくれと、願って。
餅屋を含めた家族はそれぞれ布団に入り
寝ようとしている、かたわらで父は
この時期ならば、お気に入りの革のジャケットなどをハンガーにかけたりする事なく着替えずに外から帰って来たまんまの姿で布団の上に座り、1人ふぅ〜〜と大きく息を吐き。
「疲れたぁ」と誰に言ってるのか

聞いてほしい、構ってほしいのか
分からない、独り言を口にして、それを布団で
深めに被り頭まですっぽりと隠れる感じで
寝ようとじーっと餅屋が耐えてると

そこまで時間は掛からずに、父はテキトーに
服を脱ぎ、いつもは丁寧にハンガーにかける
服を布団の外へ追いやり、パンツとTシャツ
のみのまま、眠りつきに、大いびきをかいて
寝る。

そのタイミングで、息苦しい布団の中から
頭を出して、ぷはぁと大きく深呼吸をしつつ
幼心に、「夜遅くまで、酒を飲んで、口は臭いし、ベタベタと触って来て、家族は嫌がってるのにも関わらず、何が疲れたぁーだよ!」と

だが、時は経ち、餅屋も大人になり
休みの日に遊んで帰って来た時などに
ふと独り言で、はぁー疲れたーと息を吐いて

あの時の父の言葉をそっくりそのまま
言っている事に気が付いて、こんな気持ち
だったのか、父はと。更には今の自分の
年齢で奥さんいて、2人も子供がいて
普段仕事終わりに家で飲むとかは無く
休みの日に飲みに行くのくらい
普通かと、ようやく、理解が出来た。

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