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チ。-地球の運動について-

『チ。-地球の運動について-』は、15世紀のヨーロッパを舞台に、地動説をめぐる冒険とバトルを描いた漫画です。
主人公は神学を志す神童のラファウと、代闘士のオクジー、修道士のバデーニ、天文学研究助手のヨレンタなど、異なる立場の人々です。
彼らはそれぞれの理由で地動説の研究に関わり、教会の迫害や権力者の陰謀に立ち向かっていきます。作品は歴史的な事実とフィクションを織り交ぜており、地動説が認められるまでに必要だった信念や情熱を描いています。

この漫画は、地動説をめぐる冒険とバトルを描いた作品ですが、それだけではなく、人間の信念や探究心、歴史や科学の真理についても深く考えさせられる内容でした。
登場人物たちは、それぞれの立場や思想に忠実に生きており、敵も味方も悪役もなく、ただ自分の信じる道を突き進んでいきます。
その姿には、尊敬や共感、憤りや悲しみなど、さまざまな感情が湧きました。
特に、主人公のラファウやノヴァク、ドゥラカなどは、強い印象を残しました。
彼らは、自分の知性や技術を使って、地動説の証明や反証に挑戦しましたが、その過程で多くの困難や苦悩に直面しました。
しかし、彼らは決して諦めずに、自分の信じるものを追い求めました。その結果、彼らは歴史に名を残すことはできませんでしたが、その意志は後世の人々に受け継がれていきました。
この漫画は、歴史的な事実とフィクションを織り交ぜており、地動説が認められるまでに必要だった信念や情熱を描いています。
自分の好奇心や探求心についても考え直す機会になりました。地動説や天文学についてはあまり詳しくありませんが、この漫画を通して、その魅力や奥深さに触れることができました。
また、この漫画は、現代においても常識とされることへの疑問や迎合についても問いかけており、自分の信じるものを見失わないようにというメッセージを感じました。
この漫画は、重いテーマながらも現代人に読みやすいエンタメとしてコーティングされており、テンポもいいので不快感がありませんでした。

この漫画、読んでみませんか?

チ。-地球の運動について- 全8巻

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