夢みたことを夢で見る。

今日も、ご贔屓の夢を見た。

わたしはわりと頻繁に、ご贔屓の夢を見る。
そしてしっかり覚えている。
毎度あまりに素敵な夢で、ときめきでドキドキと起きることが多い。
久しぶりのきゅんとする感情がうれしくて、そして何よりも、何度でも見たいほど素敵な夢で、どうにか夢を保存しておきたい気持ちになってしまうのが毎度のことだ。
夢の中で、彼女とわたしはあくまでもスターとファンであり、友達や恋人、姉妹になっていることはない。
けれども毎回、わたしは「ちょっと特別な」ファンなのだ。

今回の夢は、パートナーと一緒に宝塚歌劇を観に行った夢。
開演前の客席に2人で座っていたものの、わたしはなぜかロビーに出ようと席を立った。
入ってきた後ろの扉ではなく、前方下手側の扉に向かうと、ご贔屓が他の生徒さんと一緒に床座りしている。(いや、稽古場じゃないんだから…)
彼女のすぐ横の座席には1期上の方が座っていた。
(思いっきり下級生ポジションの設定だった。一番頻繁に会いに行っていたのが新公学年の頃だったせいだろうか。)

彼女を見つけて思わず息をのんだわたしは、驚きと感激のあまり、かすれる声で彼女の名前を呼んだ。
そうしたらにっこり笑って一緒にロビーに出てくれた。
(隣の座席にいた一個上さんも一緒に出てくれた不思議。)
ロビーに出るとすぐに、わたしは「ファンなんです」と伝えた。
もう会いに行っていなくて久しいので覚えていないだろうと思ったからだ。(新公学年の印象のまま、年月は今とリンクしているようだ。)
彼女は「ありがとう」と笑って、「知ってるよ」と続けた。
まさか、覚えていてくれたなんて!
感激のあまり、号泣するわたしを笑ながら優しくハグしてくれるという素敵な夢!
(いつの間にか追って後をついてきていたはずのパートナーはいなかった。夢ってつくづく都合が良いものだ…)
その後しばらく、二人で話をした気がするが、ハイライトが「知ってるよ(ニコ)」だったのでいまいち記憶が薄い。
とにかく、きゅんきゅんしてドキドキして、たいそう幸せなだった。

はっと目覚めると朝4時半。
高鳴る胸を抑えつつ、続きを期待し二度寝したが、先ほどの続きも他の夢も見ることなく起床時間を迎えた。

こうして夢を見る度に、ファンクラブに入ろうかとか、手紙を書こうかとか、思いはするものの行動したことはない。
今日は思いきって調べるところまではやってみたが、手紙の受け取りはイベント時のみだし、ファンクラブも踏み切れないし、SNSにメッセージやコメントをする勇気はない。
結局いつも通り、夢を回想するばかりだ。

別の機会に書こうと思うが、わたしはとにかく愛が重めのファンである。
以前書いた黒歴史の話は美しい方の話で、

全然美しくない部分もある。
そういう感情は多分、現在進行形で、これから先もずっとそうだろう。
重いな、鬱陶しいなという自覚はあるけれど、そういう自分も別に嫌いじゃない。

ひとまず、〇年ぶりにファンクラブに入ろうか悩みつつ夢の回想を楽しもうと思う。

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