なんだかんだで、期間があいてしまったのは、結局、ほめるってエネルギーがいることだからなのだ。
いいところを見つけるって、自分が元気じゃないとなかなか難しい。
例えば、駅で前を歩く美人がいる。
スラリと細い脚が、仕立てのよさそうなコートの裾から伸びていて、髪の毛も、つやんつやん。
わ、素敵。
という以上に、持っているバッグの角が擦り切れている、という部分に目がつい行ってしまう。
「意外とビンボーくさい」。
ほんのちょっとの意地悪ごころそうなってしまうのが、たぶん元気がない、余裕がないときなんだ。
「お口にちょっと甘いもの塗って」。
私の大好きな作家、田辺聖子さんの言葉。
ちょっとお世辞をひとこと。
そんなことを表す言葉。
人をほめることがうまくできないときは、まずは自分のお口に甘いもの一つ。
放り込んでしまおう。
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