地球屋。

海上自衛官。陶芸家に弟子入り。20代に日本全国フーテンの旅。地方誌編集社で営業、カメラ…

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海上自衛官。陶芸家に弟子入り。20代に日本全国フーテンの旅。地方誌編集社で営業、カメラマン、ライター。陶器の雑貨屋。公文の先生。多肉植物作家。カフェバイト。バーテンダー。

最近の記事

虎の子日記         上司と酒

私はバーテンダーのはしくれである。 コロナ恐怖が沈静化してきたこの年末、飲み会の機会も増えてきた。 初めてご来店のお客様が増えるのも、この時期の通説だ。 その日は男性のグループが多い日だった。 一組目は同窓会?っぽい高齢の男性グループ。 楽しそうに昔話と自分の最近のマイブームの会話。 「俺はさあ、最近アレにハマってんだよ、えっと・・・どうした家康!」 どうした??え?家康、なんか大丈夫? 「吉高由里子はいい女だねえ」 え?吉高さん、家康に出てた? いろんな記憶が混在

    • 虎の子日記    熊本ロマン飛行②

      熊本に旅行に行ったがケータイが壊れて宿の名前も連絡先もわからずメモを取ってこなかった自分を力いっぱい責めたお話の続き。 ケータイが壊れた!電話すらかけれない。今日泊る宿の連絡先も、地図も消えてしまった!どうしよう・・・ こうなったら明るいうちに意地でもたどり着かねば野宿!(んなアホな) 熊本城を観光なんてしている場合ではない。 まてよ、そういえば25年ほど前にフーテンの一人旅をしたときには、車のナビはもちろん、ケータイは電話以外の機能はついてなかったぞ? 当時の私はどうや

      • 虎の子日記    熊本ロマン飛行①

        先日、日曜に私の師匠が主催するツアーに参加するため熊本に行くことになった。日帰りだろうが一泊だろうがかかる交通費は一緒。ならば泊らにゃ損、というのが私の考え。土曜日から前のりだっ!と、得意のじゃ〇んでググって、染め物屋さんがやっている女性専用の宿を予約した。 さて、熊本、何しようと調べる。 観光地に興味がない私は、「山鹿蒸留所」というウイスキーの工場を見つけ、バーテンダーの血が騒ぎ、これだ!と今回の旅の第二目的地を定めた。 ウイスキーの蒸留所はたいてい山奥にある。水が命な

        • 虎の子日記  聖地巡礼とアジフライ?

          一年くらい前、ふと思い立って長崎県のローカル鉄道を乗りまくる旅にでた。初日の島原鉄道を満喫し、今日は佐世保~佐賀県伊万里市を繋ぐ松浦鉄道に向かう。 母の実家が長崎県平戸にほど近い田舎町であることと、20代の頃大村市という所で過ごしたこと、佐賀県有田町の窯元で修行をしたことがあることとで、このあたりは第二の故郷。地元に帰ってきたような懐かしい道筋をたどりながら車で海辺を走る。 昨晩飲みすぎたアルコールも抜けて元気が出てきたところ、大村市に差し掛かった。かつての職場をのぞいて

        虎の子日記         上司と酒

          虎の子日記  島原半島ピーナツ論争

          一年ほど前、ふと思い立って島原鉄道、松浦鉄道に乗りまくるの旅にでた。 島原半島は、長崎県の雲仙岳のふもとに位置する半島(といっても陸続き)で、ここに島原鉄道というローカルな私鉄がある。 一両編成の黄色い車両がなんともいとおしい。 私はローカル鉄道が大好物である。無人駅なんかあったらもう一日中座っていたい。車両にも詳しくないし、〇系▽▽とかは全く興味がない。が、 ローカル線ならではの駅とその風景がたまらなく好きなのである。 今回の旅はその島原鉄道にある二つの無人駅に降り立つこ

          虎の子日記  島原半島ピーナツ論争

          虎の子日記    男のショットグラス

          私はバーテンダーのはしくれである。 BARにはお酒の数だけ人間模様がある。 BARといえばウイスキーをはじめいろいろなお酒を楽しむ場であるが、中でもカクテルは飲み方の流儀がある。 カクテルにはロング、ショート、という作り方があり、ロングは通常、氷をグラスに入れ、リキュールを炭酸などで割って作ることが多い。 ジントニックなどがこれにあたる。これは単純にグラスの大きさを言うのではなく、”ロングタイム”という意味で、氷が入っているのでぬるくなりにくく、多少の時間をかけて飲んでも良

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          虎の子日記   女ごころと黒ウーロン

          私は骨格診断とパーソナルカラー診断を仕事にしていきたいと、絶賛勉強中である。人の骨格や肌の色を見分け、その人にあったファッションスタイルをご提案する。 その日は、今モデルになってくれている男性たちといざショッピングに行こう、ということになった。 私が車を出し、彼らを迎えにいったところ、道中の喉を潤すのに、とお茶を買っておいてくれた。おお~気が利くねえ・・・一瞬固まった。 渡されたお茶はなんとサントリーの黒ウーロン茶。そう、体の脂肪を減らす、といわれるメタボ対策のアレだ。 こ

          虎の子日記   女ごころと黒ウーロン

          虎の子日記    鬼の面と眠れぬ夜②

          その昔、日本一周フーテンの旅をしていた。その時泊った茨城県のある神社のお話の続き。 日が暮れて、宿主は自宅へ帰り、自分以外にお客はいない。 広い神社の敷地内に人間は私だけ。いや、むしろ他のものは居ないと信じたい。しかし、盗むものはないと思っているのか、神社で悪事を働くものはいないと思っているのか、見ず知らずの客を一人残して帰るとは、なんとも平和な田舎事情である。 食事を済ませ、宿泊部屋に行くと、なんと戦々恐々たる鬼の面があるではないか!もれなくこっちを睨んでいる(ように見

          虎の子日記    鬼の面と眠れぬ夜②

          虎の子日記     鬼の面と眠れぬ夜

          その昔、日本一周フーテンの一人旅をしたことがある。 当時は女性の一人客は旅館には泊めてもらえない。(自殺したりするからだそうだ)女性用のカプセルホテルやネカフェなどもない時代である。 一応うら若き乙女だったのでテント張って野宿の度胸はないし、最悪車中泊の準備として寝袋は持っていたが、お風呂にも入りたいし、トイレも困る。 毎日のこととなると宿代もかさむので、宿泊先は重要ポイントだ。 そこで大学時代ユースホステルサークルだったという友人から、ユースホステルという存在を教えてもら

          虎の子日記     鬼の面と眠れぬ夜

          虎の子日記   粋なオトコの借り模様

          実は私はバーテンダーのはしくれである。 BARには酒の数だけ恋物語があり、人間模様がある。 常連のお客様がご機嫌な様子で入ってきた。 「いやあ、ママんとこ(彼が御贔屓にしているスナック)に接待でお客さん連れてきたんやけど、あーくたびれた。オレだけちょっと抜け出してきたよ。」 いつもはそのママさんとアフターで来られるのだが、今日は接待。カラオケどんちゃん騒ぎに乗じて抜け出してきたらしい。 「すぐ戻るけどね。一杯だけ、ゆっくり飲みたい。あ、いつものね。」 このお客様はいつもア

          虎の子日記   粋なオトコの借り模様

          虎の子日記    北海道のナンパ事情

          その昔、日本一周フーテンの一人旅をしたことがある。 軽自動車で、ゆっくりローカルな道をゆく。 ナビなどない(30年前の話)ので、地図を見ながら人に聞きながら、今日の目的地まで進むのである。 道中のトイレ問題は大きい。 男性のようにちょっとその辺で・・というわけにもいかないので、コンビニなど、見つけたらもようしてなくても行っておかねば次にいつトイレに出会えるかわからない。今のようにどこにでもキレイで無料で利用出来る「道の駅」などそうそうなかった時代だ。 北海道の、小さな町に

          虎の子日記    北海道のナンパ事情

          虎の子日記 2時間一本勝負忍耐勝ち②

          私はバーテンダーのはしくれである。 さっき出会ったばかりの二人の男女が来店したある日の恋愛模様、の続きのおはなし。 二人が来店してからもうすぐ二時間になろうかとしていた。 とにかく彼女をデートに誘いたい、このまま約束を取り付けずに帰らせてなるものか、と必死な青年。 テーブルの上には飲みかけのグラスが次々ならぶ。 もうお腹いっぱい、そろそろ酔いも回ってきた。 さあ青年よ、どうする? もうラストスパートをかけたかったのだろう、彼は「結婚したら子供って何人が理想?」と、初めて会

          虎の子日記 2時間一本勝負忍耐勝ち②

          虎の子日記  2時間一本勝負忍耐勝ち

          実は私はバーテンダーのはしくれである。 BARといえばお酒の数だけ恋愛模様があるものである。 私のテーマは「モテる」なので、今日はある日の男性が女性を口説くワンシーンを書かせていただくことにする。 どうやらついさっき出会ったらしき男女が入って来た。ナンパか相席屋か、お互いを良く知らないらしいが、ゆっくり話しましょう、となったのだろう。 私はなぜだか自衛官の人を見抜ける。その男性は浅黒くお顔は爽やかで、Tシャツの下からのぞかせる腕はしっかりと筋肉がついている。25~28歳とい

          虎の子日記  2時間一本勝負忍耐勝ち

          虎の子日記   婚活女子の心理

          私の仕事は骨格診断&パーソナルカラー診断士。 その人の骨格や肌色を見極め、太って見えない・老けてみえない・ダサく見えない・痛くみえない・・・いやいや、その人がより輝くスタイルをご提案する事を今後の生業としていくため現在修行中である。そして今テストケースとして協力してくれているボーイズがいるのだが、いずれも独身、できれば年内に結婚したいなんて言うもんだから、婚活についてもリサーチするハメになっている。 私の職場には約1000人ほどの人がいて、まあ、顔がわかる挨拶や会話を交わす

          虎の子日記   婚活女子の心理

          虎の子日記    男のダンディズム

          その昔、日本全国フーテンの旅を試みたことがある。 生まれて初めてキャッシュで買った軽自動車をお供に、行く先も決めず、帰る日も決めず・・・ふらり女一人旅である。 私の目下のテーマは「モテる」であるので、旅でであったいいオトコの話をかかせていただくことにする。 いざ出発、初日の目的地は山口県岩国市。錦帯橋という有名な観光スポットの近くにあるユースホステルを目指すことにした。 なんとかかんとかたどりついたところ、その日のお客は私と男性一名だけ。 夕食を終えた後、「せっかくだから

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          虎の子日記 ダイエットは永遠に

          私の仕事は骨格診断士である。 なにかというと、人が持つ骨格はおおまかに3タイプに分かれ、それぞれ筋肉や脂肪の付き方、胸やお尻の位置、骨や関節の目立ち方が違う。 当然似合う服装も違ってくる。 例えばわかりやすくいうと、ルパン三世に出てくるキャラの石川五右衛門は「ストレート」というタイプ。筋肉質で鳩胸。彼は普段和装だが、洋服の青山のスーツが一番決まるタイプ。 ルパンは「ウエーブ」。手足が細く、細いネクタイやちょっと丈短のぴたっとしたパンツが似合う。 ジゲンは「ナチュラル」。ダボ

          虎の子日記 ダイエットは永遠に