軽い荷物でも息するように「おもーい!」と言いたい


大して重くはない荷物を運んでいるときに、「重そうだね、大丈夫?」と持ってくれようとする人が現れたとき、咄嗟に何と返しますか?

私は


「大丈夫!」

でした。

これを読んでいるあなたはどう?
同じかしら? 


ちなみに、隣にいた子は「おもーい!」と間髪入れずに答えていた。

文字だとなかなか伝わらないかもしれないけれど、決して嫌なぶりっ子感ではなく、とても自然で、相手も喜んでいたように思う。


側から見たら、些細な、なんでもないやりとり。


だけれども、
このやりとりに、きっと私の人生すべてが詰まっている。

ショックというか、衝撃というか、色々と考えさせられて、まだ少し落ち込んでいる。


なぜか?


「できることは自分でやる」


別に言葉にわざわざするまでもないが、息するように根付いている行動モットー。


何が原点かな、なんて思ったときに思い浮かぶのは「ひとり」癖。

なんたって私はいとこもいない、スーパーひとりっ子。

ひとりっ子の私にとって、このことはごくごく当たり前、むしろ誰もやってくれないわけで。

親から甘やかされている、という部分はあるにせよ、突き詰めていくと何事においても「ひとり」癖が強い。

寂しい感情は持っているのに、感情を出したところで解決策がないから、その感情を表に出したり、頼ったりすることができない人生だった。


でも今ふと思う。


逆の立場に立ってみたら、要するに「持とうか?」と聞いてくれているのに、「大丈夫」と答えるのは、相手にとって謙虚な遠慮ではなく、拒絶なのかもしれない。

これまでも同じような場面では、相手を気遣って答えてきたはずなのに、実は気遣っていなかったのではないか。


相手の立場に立って考えるということを意識してきたと思うけれども、
そこで使われるバイアスがそもそもズレていたのならば、相手のことって本当の意味で理解できていないのかもしれない。


ノンバイアスで、なんて言うけれど、それぞれが個々の人間として生きている以上、何らかのバイアスはかかってしまう。

それが悪いことでもないと思うし、
自分の信念だってブレずに持っていて良いと思う。


でもそれが、どんな独自性を持っているのかは耐えず見直していかなければならない。
30年生きたって、その独自性に気付けないこともあるのだから。



まずは、
どんなに軽い荷物でも「おもーい!」って言ってみることから始めよう。


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