インナーチャイルド説ほか


むかし、アダルトチルドレンだの、インナーチャイルドなどが、精神疾患の原因だと言われたことがある。

しかし、人間は生きていれば傷つく。

全てを幼児期や胎内、ときに前世などに、原因を求めて、癒そうとするが、実は辻褄(つじつま)を合わせているだけかもしれない。

要は、治ればいい。

それよりまえに、催眠療法があったが、いまは催眠薬や向精神薬という、対処療法である。

もちろん、それで治ればいいが、拗らしたり、ぶり返したりするのは、考え方が生活習慣に染み付いているからだろう。

それにしても、インナーチャイルドまで行かなくても、誰かに、どこかで、どのように、調子を悪くされた、というのは生きていれば必ずある。

それに対して、壮大な生き甲斐を持っていれば、弾き返せると言われたり、気にしなかったりすると、言われるが、生き甲斐じたいが依存である。

この場合は、良性の依存と言ってもいい。

それが無くて、日々、苦痛の中に生きていれば、服もなく外を出歩いているようなものだ。

生き甲斐じゃなくても、大抵は義務とか、しなきゃいけない、とかで傷つきを麻痺させたり、見ないようにしているのだろうが、これだって、とりあえずの対処療法である。

日常のひとコマにおいて、何かのハプニングで対処療法が潰されたら、ダメージは少なくなかろう。

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