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【詩】蝶々

わたしの魂に
刻印を
打ちました
蝶を象りました
血液で磨きました
涙で拭きました
呪いの手が置かれても
さらりとかわし
虚無に喰われないように
渾沌としていても
季節は輝いている
この世界の荒波に
溺れないで
咲く花の蜜を吸い
花と花のあいだを
羽ばたたき生きる
蝶だと
忘れないように
春は今です

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