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【詩】うみ

誰も近づけない薔薇
とうめいな水に
ふるえながら
絶望して落ちこんだのに
いつのまにか息ができる
揺れるそらのしたで
薔薇はこちらをみてる
死者がよみがえる
ときどき音を立てる
薔薇を手折りたいようだ
かつては希望であった
そらが揺れてる
猫の耳に
みえない海が鳴っている

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