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否定的なことを言う子と どう関わるべきか

またまた相談を受けたので答えたことをまとめました。
今回は「否定的な発言の多い子」をどうしたらいいかという話です。
どうしてもクラスにはいろんな人がいて
自分と相性が合わなくても教師は色々な対応することを求められます。
小学校と中学校では対応が少し違うかもしれませんが
今回は小学校の教師の立場でお答えしたいと思います。

相談された方は30代の若手の先生。
詳しくは教えてもらえませんでしたが、何年か教員生活をされて
いよいよ任せられることが多くなってきて難しい子のいるクラスで
担任されてるんだと思います。
何を言っても先生の言葉について
「やだ、しない。」「 何でしなきゃいけないんだ。」と返されるそうですし 挨拶しても返事が帰ってこない そうです。
最初は気にしないでいた先生もだんだん反発されてやや心折れた様子で
他の子もそういうやり取りを見て、いい感じではなくなってきたそうです。そもそも何でこのような状況になるのかを聞いてみたのですが
別段何かあったというわけでもないようでして・・・、

そこで一緒にいくつか理由を考えてみました。
1、言葉を知らない
2、自分が満たされてない

低学年によくあるのは1のパターンです。
でも、まれに中学校や高校生にもいることがあります。
この場合は子どもは否定的な発言を心からそう言ってるわけではないので
そんなに難しくないと思います。
このパターンのこの見分け方ですが、
子どもが否定的な返事をしてきた時に先生が困った顔をします。
その時に何かしら 先生が困っているっていう反応を示したら
間違いなくこのタイプです。

このタイプの子は教師が「否定的に言われると悲しい。」ということと
「言い方を変えるとみんながいい気持ちになる。」ということを
伝えるのが有効です。
言い換えの例としては、「いや」は「後でやる。」とか
「ちょっと時間をください」 とか「自信がありません。」など
どうして今できないのかを表現するようにします。
またそれに加えてどうして欲しいのかを伝えられるように指導すると
改善することが多いように思います。

先生もですが、この子たちは自分も困っています。
ここまでにうまく表現できないために、割と冷たくされたりして
良くしてもらった経験が少ないように思います。
だからこそ否定的な言葉を言い換えることで
みんなの気持ちが変わるということを体感的に理解させると
気がつき自分から変わると思います。
叱るよりも説明するっていう感じ関わると
このタイプは割と早く理解して変わっていくことが多いように思います。
わりとハッキリ変わったのがわかるので
そこの保護者さんは よく気がついてお礼を言われたり
子どもと教師と仲良くなったりすることが多いように思いのも
このタイプです。

2つ目は 一番多いケースで、家庭や習い事でその子の能力以上のもとを
求められるケースです。
このケースは心が苦しい状態なので、こちらが説得するのは
効果がありません改善しません。
なぜ嫌なのかを、個別でじっくり聞くことがスタートで、
最初は理由を言わないかもしれませんが、
ずっと聞いていくと何に困ってて、どうして肯定的に
参加できないのかが分かります。

このタイプは言語化をするのが難しい子が多かったり、
わりと理解が狭く相手の意見を受け入れるのが難しい傾向があります。
なのでその辺を理解してあげた上で、共感することが大事だと思います。
まずは教師が「大変だったな。」と受け止める。
そして叱るのではなく、活動の目的を伝えたり、
期待している姿を伝えたらよいかと思います。
それでも否定的なら、
「今すぐでなくてもいいから、またいい時に参加してください。」と
伝えてあげるとよいと思います。
根本的な原因は学校外なので解決というより長い時間をかけて
子どものキャパシティーを広げていくイメージ。
この子が変わってくるのには時間がかかりますが
もし変わることができたら この子は大きく伸びるので
是非がんばっていただきたいところです。

実はもうひとパターンあるのですが、それはまた別の機会に述べます。
先生の采配1つで教室が明るく仲良くなるので上手に関わってください。

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