見出し画像

上手な「並」の先生は黄金の3日間を静かに過ごす。

近年 あまり聞かれなくなってきましたが 始業式から3日を黄金の3日間 と言ってこの時間はとても大事に過ごすことを昔から言われてきました。
なぜかというとこの3日間は子ども達も新しい先生について 期待しているので 比較的指示が通りやすく 習慣化しやすい時期だからです。
ところが 昔はこの3日間に全力を注ぐことで 1年分のルールを浸透させることを努力していましたが、少々 イベント化してしまったように思います。
言い方を変えると楽しいことを この期間にたくさんしようという風に書き換えられてしまって 本来の 狙ってたところと少々 違ったところに行っている学級も多くあるようになりました。
そのせいで黄金の3日間で頑張ったのにうまく子供たちがまとまらないとか 狙ってたところにたどり着かないというようなことが起こるようになったようです。
上手な「並」の先生はそこのところをどのように考えているのか 今日はそんな話をしたいと思います。

1年間 やりそうにないことは最初からしない。

よくある間違いが 黄金の3日間で子供たちにサービスしようとすることです。最初に良い印象を持ってもらって家庭にも子供にも教師の信頼度を上げていくという狙いはあるようですが、上手な「並」の先生は行いません。
むしろ 1年間であまりしないようなことはそこではしないように考えているので サービスするというよりは、毎日やりたいことを この期間になるべく たくさん 投入して子どもたちに触れさせるようにされています。
上手な 「並」の先生は、サービスを全くしないわけではないんですが結果的に毎日やりたいことをたくさん並べていくと3日間が終わってしまうというのが正しいのかもしれません それぐらい 最初うまくスタートが切れるように毎日やる活動を定着させて子供達ができるように配慮されています。
ただし ここで1点 気をつけなければいけないことがあります。
それは 生活面のことが 8割 学習面のことを2割程度に抑えることです 比率を間違えて 学習面の方を多くしてしまうといきなり困難さの方が目立ってしまい子供たちは なかなか前年度の先生と比べて やりにくさを感じるようです あくまで8割と2割は 目安ですが 生活面の誰でもできるようなことを早めに伝えて 学習面については基本的な事項だけ抑えてより高度な部分は、長い目で見て後半 伸びていくのを待つのも必要かと思います。

学校で取り組むことを先に定着化させる

学校全体で取り組むことと クラスで取り組むこととあると思います 上手な波の先生はこの時期はとにかく 学校全体で取り組むことを子どもたちに伝えるようにします。
というより学校全体で揃えて取り組む事って結構あるので 高学年 はともかく 低学年の子たちにはそれをまず実行できるだけ 教えようと思ったらこの時期の時間が終わってしまうのです。
言い換えれば 子供達が覚えるのにも容量があるかと思うのですがクラス 単独で取り組むことまで入れてしまうとその容量をオーバーしてしまうのです だから まず 学校全体で取り組むことをより追求して実行できるようにするためにこの時期 頑張る必要があるようです。
上手な「並」の先生はこの辺も上手です。

システム化 できるようなものだけ 取り組む
日々 習慣化しやすい物ってどんなものか 皆さんご存知ですか?いろんな本を読んでで研究してみるとそれは生活の中にシステム化 できるようなものが多いんだそうです。
どういうことかというと、起きたらまずメールチェックとか寝る前に読書を10分するとか食事前にここまでの取り組みを評価するとか毎日当たり前にすることに加えて 一つ取り組みを入れるようにすると忘れないし 習慣化しやすくなるのです。
上手なナビの先生は子供たちにもこの部分を期待しておられて 学校生活 の毎日のルーティンの中に少しずつ 習慣化させたいことや 定着させたいことを入れていかれます 例えば 朝の会で音読をするとか 休憩時間が終わった後 1回九九を読むとかそんな些細なことでも定着できるようにされています。
もっと言えば挨拶をする場面やお辞儀の仕方 ノートの集め方など 毎日必ず行うであろうことをシステム化してしまい うまく子供たちが毎日の生活の中で学べるようにされています。
これもやり始めると時間がかかるので 黄金の3日間はあっという間に過ぎてしまうようです。

まとめとして上手な「並」の先生は、黄金の3日間を意識してないわけではないんですが、大事なことを伝えようと思うと3日間が過ぎてしまうという風に考えておられるようです。そのためサービスのみ行うというようなことがないようです。
では サービスをしないので上手な「並」の先生のクラスは子供たちから人気がないのかと言うと、最初は人気がないかもしれませんが 徐々に過ごしやすかったり力がつくのが実感できるので、最終的には子供たちの満足度や信頼感 は高まるようです 上手な先生からこんなところも 学ぶことがあるようです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?