「カモられる人たち」安芸高田市石丸市長を応援する人たち(8)ポピュリズムの時代

私の関心は、石丸市長に同調する(信奉する)ポピュリズムである
 どう考えてみても、石丸市長の議論や仕事は、創造性とは程遠く、建設的とはいえない。記者会見などは、とても聞いてはいられないが、それなのに、人はなぜ共感するのか。しかも大量の人たちが。
 「石丸市長は、ポピュリズムや反知性主義の風を捕まえて、ネット市民をエスタブリッシュメント(議会や新聞社)への異議申し立てに向かせたことが、「成功」の秘訣なのだ」と指摘することは簡単である。
 では、その風に乗せられたのは、どんな人たちで、その心情はどんなものなのか。これが私の興味であり、知りたいところである。
 今度は、ヤフーコメントに参加して、少しでもこうした人たちの心情や行動を垣間見てみたいと考えた。

2.石丸市長VS安芸高田市議会 「議会だより」修正予算を再び可決 「特別的拒否権」行使を慎重に検討(テレビ新広島3/29(金) 17:29配信)

 全体的には、石丸市長応援団のコメントが多いが、そのなかで、私は次のようなコメントを出してみた。

「地方自治法では、市長の予算提案権を侵害しない限り、議会の増額修正が認められています。
 国の通知では、市長の予算提案権の侵害となるのは、「予算案に新たな「款」または「項」を加えたりすること」とされています。
 今回の議会での予算の増額修正は、「予算案に新たな款または項を加えたりすること」ではないので、市長の予算提案権の侵害には当たりません。
 したがって、特別拒否権を行使して、県知事に話を上げても、ケンもほろろでしょう」

 もちろん、最後の「ケン」は県のダジャレである。

 これに対して、共感した17 なるほど2 うーん68である。かつてなら、共感とうーんの比率は、1対100くらいになるが、石丸シンパは、すっかり勢いがなくなってきた。

 この点については、すでに書いたが、煽り型・劇場型のスタイルは、長くは続かない。どんどんバージョンアップしていかないと飽きられてしまう。しかし、そう素材は続かない。

 ポピュリズムの煽り手としての石丸市長も心配していない。ナチスの例を見ると、人を狂喜させる政策提案があってこそナチスがあるが、石丸市長は、議会が問題だというのみで、こうしたら、人を狂喜させる提案がない。

 心配なのは、これに煽られる人である。本当に人を狂喜させる政策提案できる人が現れたら、あっという間に、大きな流れに巻き込まれてしまう。
 人は、なぜ、政策という面では、まったくといって言い程、実績がないのに信じるのか。煽られる人はどんな人なのか。靄に包まれていて、よくわからないが、少しでも実像を知りたいと思う。

2.さっそく反論が出る
B*****1日前
 国の通知では、市長の予算提案権の侵害となるのは、「予算案に新たな「款」または「項」を加えたりすること」とされていますという指摘は、田辺議員の指摘ですよね。
 
 市長は、これに対し、既に廃止されていますよと言ってましたよね?
 そして、このことに市長以外、すべての議員が気づいていない。
 安芸高田の議会は、本当に腐敗している証拠ですね?

共感した21 なるほど0 うーん4

A(私) 1日前
 廃止されてる? ウソです。どの教科書にも、書いてある。市長は、ほんと、こういう、口からでまかせ多いですね。
 それを信じて、拡散する人がいるのがすごいですね。いいカモですね。

共感した6 なるほど0 うーん33

B***** 22時間前
〉〉廃止されてる?ウソです。どの教科書にも、書いてある。市長は、ほんと、こういう、口からでまかせ多いですね。

 はぁ?
 田辺議員本人が間違えたと言って謝罪してんの。
 貴方の言い分が本当なら、この指摘をした田辺議員こそが口から出まかせだね。
 安芸高田の無能議員の言っていることを信じて、拡散する人がいるのがすごいですね。いいカモですね。

共感した18 なるほど0 うーん2

A(私) 22時間前
 本も読まずに、動画で決める。市長も大概だけど、そのまま信じ、コメントする人の知的レベルも、大概ですね。 
 こういう人が、いるのに驚きますが、たしかに、これはいいカモですね。

共感した2 なるほど0 うーん14

B***** 20時間前
 市長の話は信じない。
 ミスに気づき謝罪しても無視して、謝罪前の言動を信じ続ける。
 本に書いてあることを否定。最新の議員必携の252頁以降に書いてあるのに。
 こういう人がいるのに驚きますが、安芸高田市議会の腐敗な、こうした人に支えられているのですね。

共感した14 なるほど0 うーん2

C***** 19時間前
 ここのコメント欄の書いてあるは本当ですよ。
 ただし昭和52年まではそうだったと歴史をです

共感した9 なるほど0 うーん0

B*****19時間前
 ここのコメント欄の書いてあるは本当ですよ。
 ただし昭和52年まではそうだったと歴史ということは、とどのつまり、今は違うということですよね。

共感した12 なるほど0 うーん1

A(私) 17時間前
〉〉昭和52年まではそうだったと歴史ということは、とどのつまり、今は違うということですよね。
〉〉最新の議員必携の252頁以降に書いてあるのに

 ウソを書いてはダメですよ。
 最新の議員必携253ページに、この通知(昭和52年10月3日)が、政府の見解として載っています。廃止されたというのなら、新しい通知とその日付を示してください。

 252ページは、昭和39年の通知です。それが昭和52年に改正され、今日に至っています。今回の増額修正が、この通知の趣旨に合致することは、253ページから255ページまで、縷々、説明しています。

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B*****17時間前
〉〉最新の議員必携253ページに、この通知(昭和52年10月3日)が、政府の見解として載っています。廃止されたというのなら、新しい通知とその日付を示してください。
252ページは、昭和39年の通知です。それが昭和52年に改正され、今日に至っています。今回の増額修正が、この通知の趣旨に合致することは、253ページから255ページまで、縷々、説明しています。

 じゃあ、なんで田邊議員は訂正するん?

共感した12 なるほど1 うーん1

B***** 17時間前
「予算の趣旨を損なうような増額修正」の客観的判断の基準
 「当該増額修正をしようとする内容、規模」=修正項目の質及び量
 「当該予算全体との関連」=予算全体に占める割合、他の政策との関係等
 「行財政運営における影響度等」=翌年度以降も含めての影響度その他
 =事項別明細書等の予算説明書、町村長の施政方針と予算の説明、議会論 
議の内容、
 町村の基本構想、基本計画、実施計画等の行政施策の将来の方向、
 条例、規則、住民の要望等を個々具体のケースに沿って総合的に判断する。
 形式的には...
 ◯ 新たな款項を加える修正は、多くの場合、予算の趣旨を損なう。(必携 p245)
 ◯ 継続費、繰越明許費、債務負担行為等に新たな事業、事項を加えることは、原則として発案権の侵害となる。(『逐条地方自治法』)
 市長の予算提案権の侵害は、予算案に新たな款または項を加えることに限られない。

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A(私) 16時間前
〉〉国の通知では、市長の予算提案権の侵害となるのは、「予算案に新たな「款」または「項」を加えたりすること」とされていますという指摘は、田辺議員の指摘ですよね。
市長は、これに対し、既に廃止されていますよと言ってましたよね?

カモにされましたね。

共感した0 なるほど1 うーん11

B*****16時間前
〉〉カモにされましたね。

はぁ?
共感した1 なるほど2 うーん1

3.ここから見えること(煽られる人はどんな人たちなのだろう)
その人なりの正義感
 おそらく、自分なりの正義感からは発想、行動しているのだろう。ユダヤ人の大虐殺も、ドイツ国民の正義感に合致していたからである。ただ正義感の元が浅薄だということである。
②社会性が乏しいこと
 普通の組織に属し、そこで仕事をしていれば、問題を指摘するだけで、対案を示さない市長の手法に疑問を感じるだろう。上司から、「評論家じゃないぞ。対案を示せ」とどやされる。社会体験が乏しく大人になったか、そういう体験のない社会に属している人たちなのだろう。
③安芸高田市のまちやまちの人たちに興味がない
 これが一番の根っ子にあるのだろう。安芸高田市のまちやまちの人たちから出発すれば、答えが全然違ってくる。これはアンチの人たちも同根だと思う。ここから立論すると、市長の政策のゆがみがよく見えてくる。ここから立論しないから、空中戦になっている。

4.ポピュリズムのカモにされる人たち
 いまのところ、①から③の人たちが、ポピュリズムのカモにされる人というのが、今回のヤフコメ参加の仮説になる。
 ではどうするかであるが、
 ①社会性の獲得は青年期がポイントである。この時期に、どれだけ社会と関われるかで決まる。
 私の若い友人たちは、平日はきちんとした会社に勤め、休みは桜新町に恋人とランチに行くし、連休は被災地にボランティアに行く。これは若者らしい暮らしと言えるが、青年期は、そうした普通の暮らしをすることなのだろう。
 ②これまでの知見では、地域とのかかわりが、「大人」にしていくとされる。ネットにとじこもるのだけでなく、どれだけ、地域やまちに関われるか、その機会をつくるのが大事なのだろう。
 いずれにしても、ポピュリズムの時代を回避する道は、明らかに遠く、かつ困難である。でも一歩ずつ、進めていくしかないだろう。

(これは書きかけです)


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