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世評ウォッチャー。数年前、フリーランスになった。地域で社会のために愚直に働き、活動する…

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世評ウォッチャー。数年前、フリーランスになった。地域で社会のために愚直に働き、活動する人と出会い、語らいが楽しみ。

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「カモられる人たち」安芸高田市石丸市長を応援する人たち(8)ポピュリズムの時代

1.私の関心は、石丸市長に同調する(信奉する)ポピュリズムである  どう考えてみても、石丸市長の議論や仕事は、創造性とは程遠く、建設的とはいえない。記者会見などは、とても聞いてはいられないが、それなのに、人はなぜ共感するのか。しかも大量の人たちが。  「石丸市長は、ポピュリズムや反知性主義の風を捕まえて、ネット市民をエスタブリッシュメント(議会や新聞社)への異議申し立てに向かせたことが、「成功」の秘訣なのだ」と指摘することは簡単である。  では、その風に乗せられたのは、どんな

    • 安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(7)人々は市長の仕事という面では「空洞」の石丸市長をなぜ信奉するのか・まとめ

      1.図らずも石丸市長の政策力を考えることになった ■悪いが、私の石丸市長歴は最初からである  私の石丸市長歴は長い。銀行を辞めて町に戻って、選挙に立候補したときからである。ブームになって、にわか石丸市長ファンになった人よりも、ずっと昔からである。だから、石丸市長の政策は、最初から見ている。 ■驚くくらい「政策力がない」  元応援団とすると、何とかよいところを探してあげたいが、あらためて考えてみてと、本当に驚くくらい内実がない。  第5回で書いたように、独自のものも銀行における

      • 安芸高田市石丸市長を応援する人たち(6)ポピュリズムの時代・簡単である議員対応をなぜ難しくするのか

        ■私の仮説の再復習  6回目は、簡単である議員対応をなぜこんなに難しくするのかである。  私の仮説は、石丸市長は市長になってはみたものの、すぐに向いてないと気づき、自分の論破力で、ひろゆき的地位を目指すようになったというものである。  だから、たいして話題にならない政策の実現よりも、政策をテコとした対立・劇場型の設定を考えるようになったのではないか。  この仮説から言うと、議会対応をうまくやってもたいして話題にならないが、議員を悪の権化のようにすれば、対立・劇場型の展開になり

        • 安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(5)石丸市長が成し遂げた仕事はあるのか・銀行の小さな体験に基づく「政策」

          ■私の石丸市長歴は長い  私の石丸市長歴は、選挙に立候補したときからである。ブームになって、にわか石丸市長ファンになった人よりも、ずっと歴史が古い。  銀行を辞めて地元に帰ってきて、地元のために働くという。応援しないでどうする。だから、石丸市長の政策は、最初から見ている。  しかし、その期待は、どんどんと萎んでいき、今は、第1回目に書いた仮説になった(市長には向いてないと気がつき、ひろゆき的立場を目指す)。  ずっと見てきて、その政策能力はどう贔屓目に見ても凡庸。実際は前の市

        「カモられる人たち」安芸高田市石丸市長を応援する人たち(8)ポピュリズムの時代

        • 安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(7)人々は市長の仕事という面では「空洞」の石丸市長をなぜ信奉するのか・まとめ

        • 安芸高田市石丸市長を応援する人たち(6)ポピュリズムの時代・簡単である議員対応をなぜ難しくするのか

        • 安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(5)石丸市長が成し遂げた仕事はあるのか・銀行の小さな体験に基づく「政策」

          安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(4)石丸市長が成し遂げた仕事はあるのか・私が石丸市長だったら

          ■コメントから  なるほど市長への期待度の違いが評価の違いになるというのは、納得である。政治に対する期待度が低いことが、ちょっとしたことでも、高い評価につながるのだろう。ポピュリズムの本質に迫るヒントだと思う。 ■やはり見るべき政策がない   すでに見たように、石丸市長の政策は、全国どこの自治体でも、一律、ルーチンとして、同じようにやっている金太郎飴的な「政策」で、気鋭の若手市長らしい政策は、全くと言っていいほどない(前の市長を超えるような政策がない)。  地方自治の旗手のよ

          安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(4)石丸市長が成し遂げた仕事はあるのか・私が石丸市長だったら

          安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(3)石丸市長が成し遂げた仕事はあるのか・補足

           前号で、石丸市政3年半で、ほとんど見るべき仕事をしていないと書いた。それに対して、石丸市長は「世界で一番住みたいと思えるまち」づくりをやっているとのコメントがあった。  そうなのか。さっそく、議会議事録を調べ、総合計画などの計画を探してみた。しかし、私には、その施策・事業や進捗状況等を見つけることができなかった。本当にこの政策をやっているのか。どこかに書いてあるのだろうか。 ■世界で一番住みたいと思えるまち  たしかに市のHPには、「「政治再建」「都市開発」「産業創出」の3

          安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(3)石丸市長が成し遂げた仕事はあるのか・補足

          安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(2)石丸市長が成し遂げた仕事はあるのか

          1.私の仮説の復習 ■ひろゆき的地位を目指す  私の仮説は、石丸市長は市長になっては見たもののすぐに向いてないと気づき、自分の論破力で、ひろゆき的地位を目指すようになったというものである。  だから、たいして話題にならない政策の実現よりも、政策をテコとした対立・劇場型の設定を考えるようになったのではないか。その観点で見てみると、一連の抗争が、うまく辻褄が合う(第1回目)。 ■石丸ファンは、石丸市長は仕事をしていると考えている  したがって、私の立場では、石丸市長は、これといっ

          安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(2)石丸市長が成し遂げた仕事はあるのか

          安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(1)

          1.興味と仮説 (1)私の石丸市長歴は結構古い ■安芸高田市は行ってみたい町だった  安芸高田は毛利元就を代表する毛利氏の本拠地である。歴史に興味にある私とすると、ぜひ行ってみたい町である(これが、にもかかわらずどうして観光協会を追い出すようなことをするのか、大きな疑問(小さな怒り)につながっている)。 ■河井事件  行ってみたい町が、河井事件の流れで市長が金をもらい辞職した。今、自民党の元安倍派を中心に、キックバックが刑事事件になっているが、そのひとつだろう。  その醜聞を

          安芸高田市石丸市長を応援する人たち・ポピュリズムの時代(1)

          お正月を迎えて

          いい年でありますように

          お正月を迎えて