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仮眠をカミングアウト

仮眠をカミングアウト。
オヤジギャグだ。
けれど、ゆうべまさにその通りのことが起こった。

作業所での人間関係に悩んでいた。
グループホームの社長に、面談をお願いしていた。
「明日でもいいですか。
今日は遅くなります。」
社長はそう言っていたのに、わたしは、深夜になってもいいから面談してほしい、と頼み込んだ。
社長は、後でラインします、と言った。

ベッドに横になった。
仮眠を取ろう、と思った。
明かりはつけておこう、本格的に眠ってしまってはいけない、と思った。
けれど、部屋が明るいと、目を閉じても疲れが取れなかった。
ちょっとだけ、明かりを消そう、そう思った。
それが敗因だった。

目が覚めたのは、夜中の12時半過ぎだっただろうか。
ヤバい!と思った。
スマホを見ると、数十分前に社長からの連絡のラインが入っていた。
わたしはラインを返した。
「すみません!寝てました!」
仮眠をカミングアウト。
頭の中をオヤジギャグがかけめぐった。

社長に電話をかけてみた。
「すみません、寝てました」
社長は答えた。
「今から話します?
明日にしませんか?」
犯したミスに、立場を失ったわたしはビビりながら答えた。
「明日のほうがいいんでしょう?
明日お願いします。」
そして、恐る恐る電話を切った。

無理やり深夜の面談をお願いしておきながら、自分が寝過ごした。
痛恨のミスだ。
こういうことが一度でもあると、信用を失う。
今日はほんとうに面談してもらえるのだろうか。
わからない。
期待しないで連絡を待とう、そう思う。

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