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「源氏物語 THE TALE OF GENJI ─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─」展 in 富士美術館

先週、東京・八王子の富士美術館で開催中の「開館40周年記念 源氏物語 ─「源氏文化」の拡がり 絵画、工芸から現代アートまで─」展に行ってきた。

2月24日(土)~3月24日(日)
休館日:月曜日

今年はNHKの大河ドラマ「光る君」で、紫式部が主人公なので、「源氏物語」関連の展覧会がたくさんあるだろうなあ、と予想していているが、この展覧会もその1つと言えるだろう。

富士美術館は、都内とはいえ、八王子駅からさらにバスに乗るので、便利な場所とは言えないが、入館料は一般1500円(パンフやネットの割引券を見せればさらに300円引き!)は、ありがたいお値段だ。

入り口の展示。


横から見ると。。

会場内は写真撮影が可能だったのかどうか、聞いてみなかったのでよくわからないが、どなたも撮影はしていなかった。

以降の画像は、ネット画像になるが、あまりうまく探せなかったので、ちょっと地味な記事になりそう。

紫式部によって執筆された『源氏物語』は、平安時代中期に成立して以来読み継がれ、現在でも広く愛読されています。
主人公・光源氏を中心に、貴族社会における栄華や恋愛模様を叙情豊かに表したこの物語は、文学、絵画、工芸、芸能、香道など幅広い分野に影響を及ぼし、「源氏文化」と総称し得る文化現象を生み出しました。
 とりわけ、物語場面を絵画化した「源氏絵」は流派や時代を越えて数多く描かれ、人びとに享受されてきました。本展覧会では、「源氏絵」を中心として、『源氏物語』や紫式部にまつわる美術、工芸、文学作品を紹介します。

―サイトより

全体は5つのブロックに分かれている。

第1部 『源氏物語』とその時代
第2部 あらすじでたどる『源氏物語』の絵画
第3部 『源氏物語』の名品
第4部 近代における『源氏物語』
エピローグ 現代に蘇る『源氏物語』

パンフレット


第1部 『源氏物語』とその時代

国宝<源氏物語絵巻>など。


「紫式部図」by 尾形光琳


第2部 あらすじでたどる『源氏物語』の絵画

源氏物語』は絵巻や冊子をはじめ、扇面、色紙、屏風など様々な形式で描かれました。ここでは五十四帖のストーリーに沿って、土佐派や住吉派による画帖、絵巻、色紙形式の作品を中心に多種多様な「源氏絵」を紹介します。あらすじの解説を随所に織り交ぜ、物語を理解したうえで作品を鑑賞いただけるように展示します。

サイトより

54帖全部のあらすじを展示してあるのはすごい!

源氏物語の本文は与謝野晶子訳のものをだいぶ前に読んだが、詳細を忘れているので、最近家にある解説書などを引っ張り出して、少しずつ思い出しているところ。また、今年はTV番組でもよく紹介されている。
展示を見て、「そうそう」とすぐに頭に入ってくる帖もあれば、そんな話あったっけ?とまるきり記憶にない帖も。

いずれにしてもとても興味深く、展示を全部読んだが、結構疲れた(笑)
初めのほうは、読みながら、書なども拝見していたが、だんだん説明を読むのがやっと、になってきた。
この部でまとめて展示するのが展示しやすいのかもしれないが、鑑賞する側からすると、10帖くらい説明してから別の展示、みたいに挟んでくれると疲れずにすむかな~、と思った。

第3部 『源氏物語』の名品

大画面の源氏絵の屏風は美しく、見ごたえがあるし、物語を扱った工芸品は、繊細でまさに職人技!
とくに、漆の工芸品がよかったが、画像が探せない。。

貝合わせの道具。
貝合わせはいわばトランプゲームの神経衰弱のようなもの?だろうか。

源⽒絵彩⾊⾙桶


第4部 近代における『源氏物語』

尾形月耕、松岡映丘、上村松園、安田靫彦らによる「源氏絵」。

与謝野晶子谷崎潤一郎による現代語訳本の装丁・挿画など。

エピローグ 現代に蘇る『源氏物語』

現代作家による工芸、文学、漫画等の紹介。
現代作家の作品は、あまり興味を持てなかったが、1000年たっても、題材として色あせないのはすごい!と思った。

外国語の訳本もたくさん並んでいた。
日本語版よりは薄そうである。
もしかして英語版読んだ方が、わかりやすいのかも?
いやいや、いつか英語で!という本をこれ以上ためるのはやめておこう。


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