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ショートショート書いてみました!矢部マッケンロー クリニック

私、38歳独身女性 本田由美子と申します。
よくある話で、最近、寝れないし、急に気分が落ち込んだり、涙が止まらなかったり.…。絶不調なのです。
会社帰り、何気にクリニックの文字が目に入りました。
「こんな所にクリニックあったっけ?」「何の専門だろう?」と、思いながら通り過ぎようとしたら、一匹の黒猫が、「おいで!おいで!」と手招きしているように感じたの まさしく招きねこちゃん
入り口に立つと、矢部マッケンロー クリニックと書いてた。
あとは、特に記載なし
「ここ、ほんとに病院なの?矢部(やぶ)マッケンローなんて、ナメとんのか?名前からドツボじゃん、すでに怪しいよ、この雰囲気、患者さんもいるように思えないし、それとも、たまたますいているのかな」と、思いながらも、扉を開けてしまった。
「何?この空間」誰もいないって言うか、受付もないし看護師さんもいない
「やっぱ帰ろう、危ない危ない」と、引き返そうとしたとき、
「どうぞ、中へお入りください」と、矢部(やぶ)の声がした。
「怖すぎる、二度と帰れないのではないか?と、不安がよぎる。
「院長の矢部(やべ)です。」と、挨拶した。「はあ~矢部(やべ)かいなで、マッケンローは何?他に呼び方があるんかい?」との期待は、はずれた。無視だった。
「どうされましたか?」と、聞かれたので症状を伝えた。
「はい、わかりました。じゃ、お薬をお出しします。外でお待ちください。」と、言われた。診療時間、約2分、強制的な打ち切り
「お薬です。タロットカード0番愚者のカードです。朝昼夜、見る必要はありません。気が向いたときで、結構です。」
「わかりました。」もはやこの時点で私は、やけくそになっていた。
もうどうでも良かったのだ。
一応、いつも薬局でもらうような、白い袋には入っていたが、無地だった。
「あの~、お会計は?」と、尋ねると、
「はい、一律1000円です。」との事
「もうええわ!ありがとうございました。」と、自分でツッコミをいれ、ここを後にした。

処方箋
ときには、非常識でもいいのです。
大切なあなた自信の心をお大事に
by矢部マッケンロー

のぶさんの画像をお借りしました。
ありがとうございました。




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