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実写版「幽遊白書」は名作だ!

(基本的にネタバレなしです)勿論、こちとらリアルタイム世代、事前発表やキャスティングには皆さんと同じく(?)色々思ったものだ。

「幽助が北村匠海か、うん、まぁ悪くないかもな」
「は?桑原がイケメンだとっ!!?桑原は味のあるブサイクがやれや!」
「逆に蔵馬はもっとイケメンがやれや!」
「飛影が本郷奏多はそりゃもうそうですよね。彼しかいないよね」

特に蔵馬は衝撃だったな。原作読んだことある人ならわかってもらえると思うけど、蔵馬って絶対に知的で優しげでそれでいて冷徹で、カッコいい人にやって欲しかったんだよなぁ。志尊淳ってあんまり知性は感じられないというかそこまでイケメンでもないというか(失礼)
桑原もねぇ、イケメンじゃないだろうよと。
やっぱネトフリとはいえ日本の芸能事務所のしがらみもあってこのキャスティングかよと。

で、こうした事前のモヤモヤがですね、ドラマ見ると見事に解消されたというか。ちゃんとあの4人になってたと思う出来だった。

幽助の北村匠海は僕はもともと違和感なかったし、ドラマ見てさらに想像以上に幽助だなと思った。
本人が意識したか知らないけど、アニメ版の幽助役佐々木望さんを彷彿させる声だったり雰囲気のときがあったりして泣けた。
あれだけイケメンで芸能界でも活躍してるのにあのヤサグレ感出せるのは凄い。
彼自身はクリーンで、むしろ主演の時によく共演者が薬物で捕まるという不運の持ち主ではある。

そして桑原。ドラマ見たらもう内面がブサイクで残念だった。いい意味で。ちゃんとブサイクに見えた。そして熱い漢になってた。もう桑原にしか見えない!(言い過ぎ?)

志尊淳もねぇ、内面が蔵馬だった。見た目はどうあれ佇まいは紛れもなく蔵馬だったよ。見た目はどうあれ。やっぱりね、チャラ男とか顔がカッコいいだけの人には絶対にやって欲しくはなかったから、今は志尊淳で正解だったのかもとすら思う。
ただ妖狐の時は耳がどんギツネ(どん兵衛のCMのやつ)みたいで笑ったけど。

飛影はね、そりゃもう本郷奏多「様」ですからね。安定の。あの手のヒネクレ者の役やらせたら右に出る人いないでしょってなもんですよ。

他にも蛍子役の白石聖ちゃんもよかったし、幻海役の梶さんもピッタリ、綾野剛も例のガーシーの件からすっかりやや落ち目な感じながらもハマってるし、滝籐さんも稲垣吾郎さんもよかった。みんなよかった

あとアクションシーンも気合い入りまくりで凄かった。アクション監督はあのるろ剣シリーズにも参加してた大内貴仁氏。この時点で間違いなし。所々るろ剣でも見たアクションが見れるのでるろ剣好きも必見です。

こんなカッコいい殺陣考えれる人いるなら日本映画界も捨てたもんではない。

ただ、不満点も勿論あるにはある。

演技に所々魂がこもってない感じがしたりとか。特に桑原のあのシーンでは幽助はもっと感情を爆発させて欲しかった。ラスト霊丸の前のセリフもね。
感情の爆発が足りない。幽遊白書は青臭くて燃える展開がいいんだよな。そういう意味では演技してる感があった。

あと戸愚呂は100%であんなムキムキなのは違うんだよな。風船みたいじゃんか。あと120%は出せや。あの妙な突起物は実写で見たかったのに。
実写版のデザインが上記の妖狐蔵馬といい何か違うなーと思った。
クリーチャーもどっちかというとバイオハザードな感じでさ。

あとこれは仕方ないけどストーリー端折りすぎ。やっぱ限られた予算で原作のハイライトまで描こうとするとそうはなってしまうのはわかる。

ただ、それで問題なけりゃいいけど、所々端折ったのに原作通りにするからキャラクター性に無理が生じてる。幻海がいつの間にやら戸愚呂に好意的な見方になってたり、最後急に飛影に仲間意識が芽生えてたりするのに違和感だったな。

ドラマしか見てない人でも違和感ないストーリーにしないと勿体ないよね。

とまぁ、所々不満点はあるけど大満足な出来だった。非常に丁寧に作られてて原作へのリスペクトも感じられた。実写版ワンピースもよかったけど、個人的には幽白の方が好きだった。
こういう良作があるからネトフリはやめられない
是非とも時間かけてシーズン2、3で仙水とかを描いて欲しい。

ただ、幻海生きてるよね?


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