制裁者

多分一昨年書いた小説(?)です
初めての一次創作
夢で見た内容を元に書いてます
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   制裁者

 ご飯食べて、お風呂入って、歯磨きして、なんだっけ。
ああ、明日の朝ごはん用にパン買いに行ったんだっけ。
それから、なんでここにいるんだっけ。
そもそもどこだろう、ここ。
ドアとモニター?以外何もない。
ドアは開かないし、出られない。
かと言って何もできない、しようがない。
あ、モニター映った。
『あなたを嫌いな人間がいなくなるまで、人を殺してください』
何、言ってんの?
人殺しになれってこと?
画面が切り替わった。
「ぅ」
小さく漏れた自分の声をかき消すように、ノイズだらけの悲鳴が部屋に響き渡った。
障子に、人が挟まれてる。
脇腹から血が噴き出して畳を染めてる。
助けてくれと何度も叫んでいる。
画面の下側にゲームの選択肢のように『殺しますか?』の文字と『はい』『いいえ』の四角で囲まれた文字がある。
声が詰まって、何も言えない。
自分を嫌いな人間なんてどうでもいい。
そう思っていたけど、いざその人が死にそうなのを見せられると、何も言えなくなってしまう。
自分の選択一つで、多分人が死ぬ。
そんなの嫌だ。
きっと誰もがそう思う。
目の前に映されている映像が本物なのかと少しでも思ってしまうと、助けたくても恐怖で声も出ない。
「やめ」
言いかけたとき、後ろから「殺して」と、声がした。
いつからいたのか分からないその少年は確かに殺してと言った。
戸惑っているとモニターからさっき以上の叫び声がして、振り向くと障子がその人の体に食い込んで、切断しようとしている。
ゆっくりゆっくり閉まっていく。
その人の顔は青くなって口や鼻からも血を出した。
今度は声が小さくなって、目を見開いたまま動かなくなった。
障子はまだ動いて、閉じ切って、また開いて止まった。
「お姉さん大丈夫?こういうの初めて?」
「なん、で」
少年が話しかけながら、しゃがみ込んだ私の背中をさすってる。
「お姉さんはね、これからモニターに映る人たちを殺さなくちゃいけないの。僕も手伝ってあげるからさ、頑張ろ?」
優しい笑顔で、悪魔のようなことを言っている。
「僕がさっき言ったみたいに、言葉はなんでもいいんだけど肯定しないといけないの。それだけだよ」
目の前の光景が、今ここで起こった現実が全く信じられない。
「大丈夫だよ。現実に影響は一切ない。ただこの部屋ではテストが行われてるだけ。画面の右上に数字があるでしょ?あの人数を殺せば、お姉さんはこの部屋から出られるよ。あと三十七人だけだよ。」
「そんなに、人を殺さないといけないの?」
「うん。でもお姉さんはまだマシな方だよ。人によっては三桁殺さないといけない人もいるから。それにね、あの映像は、別にリアルタイムでの映像じゃない。ほとんどCG。一部本当にそうして死んだ人はいるけどずっと前に死んでるからお姉さんが殺すわけじゃないよ。」
「でも」
「じゃあ、この部屋の嘘を一つ教えてあげる。この画面に映るのは、お姉さんを嫌いな人じゃない。ただの×××だよ。そしてこの部屋でのテスト内容は選択じゃない。その後の反応だよ。だからどれだけ躊躇って助けても意味はない。さっさと三十七人殺したほうがいいよ。」
「こ、ころ、して」
少年は私の目を手で覆った。
「見なくていいよ。ただ肯定だけして」
「っころして、ころして、ころして」
次々人が死んでいくのが音でわかる。
見ないだけ楽かもしれない。
「あと五人だよ」
「も、ころして」
自分が崩れていきそうな感じがする。
こういう時視界からの情報がないのは本当にありがたいかもしれない。
「終わったよ、お姉さん。お疲れ様」
少年はさっきと変わらない笑顔で私の頭を撫でる。
「外に出られるよ。立てる?」
「少し、休みたい」
「…大丈夫。この部屋を出て、現実に帰れば全部忘れてるから。外に出るまでの辛抱だよ」
肩を貸してくれて、部屋を出られた。
 ああ、ひどい夢を見た。

 モニターの並んだ部屋。
十数個の部屋の様子が映されている。
「彼女は、間違って向こうに生まれてしまった。ここ数十年多いんだよ。不安定になってきてる。とはいえ無理にこっちに来させるのも忍びないし、一生分の仕事さえ終わらせてもらえば向こうで今まで通り過ごしてもらって構わない。支障をきたさないようにここでの記憶を消すことも可能だし。僕はそもそも制裁者システムに反対してるんだよ。そんなものなくてもどうせここに来る奴は殺されるために来てるようなもんだし。でも仕事は仕事、君もきっちりこなしてもらうよ?」
「俺にはそういうことも話すのか」
「彼女は元々精神面ボロボロだったんだよね。でも期限引き延ばすこともできないし、補助ありでなんとかさせてもらった。君は健康体だし大丈夫だと思うよ?それに君自身」
「俺のノルマは何人だ?」
「…二百八十四人」
「部屋に案内しろ」
少年姿の何かは近くの誰かに指示をする。
「君ちょっと行ってくれる?」
誰かは無言で頷いて男を案内する。
「じゃあ、いってらっしゃい×××」
部屋の扉が重い音を立てて閉まる。 
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実際に見た夢では少年は説明だけしていなくなった。
あと地味にモニターに映ってるのと悲鳴がリアルだった。
夢占いとかしてみたいけどどうやったらいいんだろ
障子はあるけど人が挟まれて死ぬっていうのがないな

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