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働いている人たちが、休みやすくなる仕組み

働き方改革が、色々な場面で叫ばれています。
とりわけ先生方の働き方改革について、近年大きく取り上げられています。

だいぶ前から、部活は外部に移行しようとか、定時に帰れるように工夫しようとか言われていましたが、行政もやっと、根本的な法改正に動き出してくれるのかなぁと感じているところです。

報酬部分の改訂はお給料がちょっぴり上がって魅力的…と思う人もいるのかも知れませんが、私だったら1人あたりの担当コマを、現在の半分程度に減らせるようにしたいですね。先生の採用数を倍にする!

これは今の私の勝手で個人的な妄想なので、現実化不可能な部分も多いとは思いますが、1つの案としてどうでしょう???

中学校だったら、6時間目まである日はそのうちの半分の3コマまで持つ。なので今まで1人で受け持っていたクラスを、2人など複数人で受け持つことになります。教科書通り進むのは遅くなるだろうなぁ…国語や英語、数学などコマ数の多い教科は、どの分野を誰が教えるか、分けるのも大変でしょうね。
同じ定期考査を使うことになるでしょうから、問題を誰がどう作るか、範囲や出題内容をどうするかというすり合わせも出てくるでしょう。気の合う先生同士ならばやりやすいけれど、個性の強い先生方の場合は、大変かも知れません。

これだけ世の中多様性が叫ばれているので、先生方も意見ややり方の異なる先生と、どう上手く1つの仕事をやるか、工夫してみてもいいんじゃないでしょうか。
1つの意見に偏ってしまうのではなく、お互い譲ったり認めたり。

小学校教師ならば、最近増えてきた教科担任制を、よりすすめてはどうでしょう。担任は全体の半分までの時間を上限とし、教科の受け持ちを作る。そうすると、一生懸命作った一コマ分の指導案を、いくつかのクラスで活用できる(笑)何回かやると改善点も見えてくるし、クラスによってハマるポイントが違って面白みも感じるはずです。
それぞれの得意分野を活かせることが理想ですが、小学校教師は教科ごとで採用されているわけではないですからね。偏りがかなり出てくるのでしょう。しかし基本的には全教科を1人で受け持ってきた経緯があります。少し研修や勉強が必要かなといった教科になったとしても、1日半分の持ちコマだとしたら、教材研究に充てる時間を捻出できないもんでしょうか…甘いかな。

国主導で、各市区町村の教育委員会レベルで先生方の情報収集や教材研究に使えるような機関(図書館や資料室、常駐の各教科の指導ができる教官)が、土日祝日も利用可能な状態で提供される場所の設置というのもどうでしょうか。ここには民間の力を借りたり、地域のボランティア登録者から知識やアイディアをもらったり、様々な人たちが交流できるようにします。もちろん先生だけでなく、社会人や子どもも利用できる機関として。どちらかというと、社会教育施設のイメージに近いです。

そんな時間配分を考えていくと、持ち帰りの仕事が毎日なくならない、ということはないんじゃないでしょうか。教材研究する暇もなく、目の前の授業を消化していく、という切なさもなくなるのではないでしょうか…

そして何より、やんごとなき理由で休まなければならなくなったとき、老若男女関係無く、みんなが休みやすくなるのではないでしょうか。
家族の体調が悪いなら、病児保育を使う人、他の家族が休む人、親族に預ける人などなど様々でしょう。教師が自分で休む事になったときに、クリアしなければならないことが今は、多すぎると思うのです。


「日本人は働き過ぎ」とよく聞きます。
余裕を持った生き方だけが良し、とは言えないですが、選べる余地はあるべきではないかと、いつも思います。

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