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50代半ばの凡庸なサラリーマンが労働と投資で構築した資産内訳を息子に公開(前回の続き)

前回の記事で自分のポートフォリオと資産形成の(黒)歴史を伝えた。今回は資産がどう作られたかを伝えたい。なお、計算は税金部分など細かいところは反映していない超ザックリの雑な概算イメージだ(息子の君と同じでメンドクサがりなのだ)

以下表で整理すると現状で3億弱の資産額に対し、自分の給与以外からの収入積み上げと含み益で約2.3億。差額の6千万程が自分の給与収入だったことになる。

そして自宅の購入費用を差し引くと二千万に欠けていることが分かった。

つまり自分の給与収入だけでは定年を迎えるまでに自宅+老後に必要とされる資金二千万をギリ確保できるかどうかだったことになる(他に一時払い保険があるが)。自分自身もこうやって書きだして改めて気が付いた。

もし地価上昇している現在であれば、自宅の購入費が増えただろうから手元資金は残らなかっただろう。その場合は年金頼りの生活になる。不足は死ぬまで労働するしかないと考えると少々ブルーな気分になりそうだ(働くことは嫌いではないが体力に自信がないので身体が持つ自信がナイ)

意識していたワケではないが、資産形成の視点でみると結果的に以下のような戦略をとっていたことになる。

自身は家賃補助など福利厚生のある会社で社畜として働き、配偶者にも働いていもらい、転勤時のレンタルを前提に自宅を購入。それらによって得た元手で投資してきた。

積み上げた資産額を見て、さぞかし高額なサラリーをゲットしていたと思われそうだがそんなことはナイ。君も知っている通り年功序列色の色濃い日の丸日系企業だ。総合商社や財閥系不動産のような給与水準ではナイ。

国家や企業の戦略以上に個人の投資戦略を計画するのは難しい。それは人生における予測が難しいからで、転勤、結婚、出産、子育て、離婚、介護、倒産、失業、病気、事故など意図しないイベントが多く発生(あるいはしない)からだ(想定通りというのも、それはそれで味気ないが)

しかしそれを言っていたら何も始まらない。
無計画に目先の欲望や不安解消のために生活し、気付いたら老後生活の入り口に立って愕然とするようなことがない生き方が良いと自分は思っている。

そっくりそのままの再現性はないし、息子である君にこの通りにしろと言うわけではない。しかし最も身近な存在である父親がどういった資産形成をしてきたのか参考にしてくれると嬉しい。

次回以降はどのような投資をしてきたか、あるいは撤退をしたのかなどを少しづつ伝えていきたいと考えている(他の話も書く)。その中身は決して派手な内容ではなく、むしろ退屈な話かもしれない。

株価が10倍になるテンバガー株を経験したこともなければ、信用取引やFXで予測を的中させたことはない。不動産でレバレッジを効かせ手元資金ゼロでリタイアもしていない。また副業で秘密の情報商材を売り秒速で億を稼いだりもしていないし、暗号通貨やネットワークビジネスで儲けたこともない(勧誘された経験はアル)。

日本の大卒男性の平均賃金程度(正直言えばもうちょい上だが)のサラリーを得ながら四半世紀かけ、たかだか年率12%程度のパフォーマンスを出した話だ。平凡すぎてキャッチコピーをつけられないから万が一にも書籍化なんて出来ない話だ。

そう、自分は平凡な大学を出て平凡なサラリーマン生活を送り、平凡な投資成績のツマラナイ人間だ(高校は偏差値40くらいのちょっとぶっとんだ公立だから平凡以下かもシレナイ。しかしこの時代の友人たちと話すのは今でも一番楽しい)。

しかしそれでも億単位の資産を作ることができたのだ。NISAなど自分の時代より環境は整っているし、リスクをコントロールして時間をかけ、最適な運用をすれば君にもできると思う(別にしなくても構わナイ)。

最近はSNSの影響なのか、平凡な人生は「ツマラナイ」とか「ダサイ」みたいな風潮がある気がするが、自分は労働と投資を続けながら今後も平凡な人生を大事に生きていきたいと思う。

退屈したら↓のような映画でぶっとんだ人生を疑似体験すればよいと思う。少し長いが個人投資家として金融業界がどういう場所なのか知るのによい勉強になる。購入せずともアマプラのお試しなら無料で視聴可能なのでおススメだ。

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