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「THE FIRST SLAM DUNK」を観て。心が震える、昔と今の自分がつながる感動


やっと、やっと観に行けた!
他の皆さんが書いておられるように、この作品は一言で言って「最高」だった。
私は生まれてこのかた、一度映画館で観た映画を「公開中に絶対もう一度観に行きたい」と思った経験はなかった人間だ。
しかし、この映画は見終わった直後に心の中でそう誓った。

私は現在40歳、ドンピシャのスラムダンク世代。
どちらかというとアニメはあまり観ておらず、もっぱら漫画を読んでいた方です。
大人になってから完全版を全巻揃え(買ったのは夫だが←)、むしろそれからの方が、何度も何度も読んで勇気づけられてきました。
あの湘北メンバーを映画館で観られる。
ニュースを聞いた時は嬉しくて嬉しくて、心待ちにしていました。

(以下、ネタバレを含みます)

あの、山王戦の観客に自分がなれる日が来るとは!

事前情報で「リョーちんのサイドストーリーらしい」ということだけは知っていた。
実際は、彼のサイドストーリーと共に山王戦の試合が交互に進められていく、という構成。

それがわかった時の、私の興奮ったらない。
あの…あの山王戦をこの目で見ることができるなんて!(涙)

漫画も、あの試合は本当に別格で、何度読み返したことだろうか。
試合展開ももう大体覚えてしまっているし、結果だってわかっている。

それでも、同じシーンを読むと(ていうか思い出すだけでも)何度でも胸が熱くなる。

対戦相手の山王のキャラクターたちも、それぞれが本当にかっこいい。
湘北メンバーもどちらも最高のパフォーマンスを発揮し、ギリギリまで息もつかせぬ展開の、最高の試合。
スラムダンクの数々の名シーン、名台詞がぎゅっと詰まっている試合。

その山王戦を、こんな大きなスクリーンと素晴らしい映像と音の技術で、まるで自分がその場で一緒に観戦しているような迫力で観られる。

これが泣かずにいられようか。

というわけで、のっけから私はずっと泣きながら観ておりました。


自分の知っているスラムダンクが、より深みのあるものに

リョーちんのサイドストーリーを観て一番ショッキングだったのは「赤いリストバンドを着けている」ことを自分が今まで知らなかったということ。

家に帰って漫画で確認してみると、本当だ!!してる!!!!

あんなに何度も読んできたはずなのに、それでも知らなかったことに衝撃を受けました。

そして、彼がしばらく入院してバスケ部を休んでいた詳しい理由はこういうことだったのか、とか。

原作では一切触れられていない部分を、今回は(今後もあるのかしら…)彼にフォーカスしてすごく繊細に描かれていて、驚きの連続でした。

そしてあのラスト。心の中で叫びました!!

それを知ることができたことで、昔から知っているはずの「スラムダンク」が、時を経てより深みと魅力を増して、私の心に新鮮に再び届いた感じがしました。


オープニングの音楽に震える

私は昔 thee michelle gun elephant の大ファンでした。
寝ても覚めても聴いている、そんな10代を送りました。

大人になってからはだんだん嗜好が変わっていき、チバさんがROSSOやThe Birthdayで活動されていることは知っていましたが、今ではあまり聴かなくなっておりました。

そして映画館で、ドキドキしながら迎えたオープニング。
ドラムの音を聞いた時、一気に私の中で眠っていた感覚が叩き起こされるような気がしました。

「これ、知ってる」

そうです、クハラさんのドラム音。
10代の頃、毎日夢中で身体に刻むように聴き込んでいたあの音楽を彷彿させる音です。

問答無用で私の動悸はドラム音とシンクロしていくように激しくなり、爆発するようなチバさんの歌声でもう、ドーパミンだかアドレナリンだかがドバドバ出てるんちゃうかという状態です。

チバさんの声、もっと渋くてかっこ良くなってたなぁ…!!

10−FEETの曲も、今回の映画にすごく合ってました。
試合のシーン、めちゃくちゃかっこよかったです。

(10−FEETって「私より少し下の後輩の子たちがはまってたな〜」という記憶だったんですが、先ほど調べてみたらメンバーの方は私より年上でした。逆に、今もその音にみずみずしさがあるの、すごい。)

終わりに

こういう作品に出会えたことは、本当に幸せなことです。
生きていてよかった。

子どもの頃に出会って、少し離れて、大人になってからまた読んで。
この作品と共に成長して、歩んできた自分自身の時間があるから、この作品を今この時点で観た時の感動が、とんでもなく大きいのだと思います。

もちろんそれは、いわゆる「スラムダンク世代」の人に限りますが。

長い長い年月をかけて、満を持して世に解き放たれたこの作品。
最初の頃からは、もう30年近くの時間が経ってます。

その喜びや幸せを味わえるのは、自分がそれだけ歳をとったからかな、それって大人の特権なのかもな。と、ちょっと今思ったところです。

さぁ、次はいつ観に行こうかな?!









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