総括

先週に引き続き、アイドルが1位をキープ。2位にはBE:FIRSTの4thシングル「Mainstream」がランクインした。同MVは自身最速で1000万回再生を突破するなど、自分たちの音楽スタイルを確立、まさにMainstreamを作り出したといえるだろう。3位には、USJのハロウィーン・ホラー・ナイトの「ゾンビ・デ・ダンス」テーマソングの「唱」がランクインしており、秋の訪れが感じられる。8位・9位には並んで、BTSメンバーのソロ曲がランクイン。双方とも、ビルボードで輝かしい成績を収めており、K-POPの枠組みを超えたワールドポップスターの地位を確立していることが分かる。

1「アイドル」 Official Music Video / YOASOBI

先週に引き続き、1位に輝いたのはYOASOBIの「アイドル」。5か月前に発表された楽曲だが、今もなお世界で人気45位のミュージックビデオに位置しており、圧倒的な強さを見せつけている。

2「Mainstream」 / BE:FIRST

9月11日公開のBE:FIRST「Mainstream」が2位にランクイン。4枚目シングルのリードタイトル曲である「Mainstream」には、流行や人気（＝Mainstream）をただ追うのではなく“作り出す”存在として、BE:FIRSTが自分自身を定義し、証明するというメッセージが込められている。150人以上のダンサーが出演するダイナミックなMVは地下や建設中の高速道路・高層ビルの屋上などを舞台に撮影されており、BE:FIRST史上最大規模の映像作品となっている。MVの監督を務めたのは、数々の受賞歴を持つ安田大地。また、11月からはMV9都市22公演をまわる全国アリーナツアー「BE:FIRST ARENA TOUR 2023-2024 “Mainstream”」の開催も決定。今後も7人の活躍から目が離せない。

3 「唱」 / Ado

先週の28位から大きく順位を上げ、Adoの「唱」がランクイン。同楽曲は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「ゾンビ・デ・ダンス」新テーマソングとなっている。9月8日から始まったUSJのハロウィーン・ホラー・ナイトは今年も大人気を博しており、TikTokやYouTube Shortsには多数の踊ってみた動画が投稿されている。「踊」や「ギラギラ」に続き、幅広い音域とエッジボイスが特徴的な今回の楽曲も難易度が非常に高い。まさに、Adoにしか歌いこなせない楽曲だといえるだろう。

4「Dangerholic」 / Snow Man

先週からひとつ順位を上げ、4位にランクインしたのはSnowmanの「Dangerholic」。故・ジャニー喜多川氏の性加害をめぐる問題の影響で広告起用が終了するなど、厳しい状況に置かれているジャニーズ。しかし、MVのコメント欄には「大変な時期だと思いますが、応援してます！」「いつもありがとう！」という温かいコメントが多く寄せられた。

5「青のすみか」 / キタニタツヤ

TVアニメ『呪術廻戦』「懐玉・玉折」オープニングテーマがランクイン。これで、10週連続の100位以内ランクインとなった。9月29日には『呪術廻戦』初の家庭用ゲーム機『呪術廻戦 戦華双乱』の第1弾キャラクタートレーラーが公開されるなど、『呪術廻戦』人気はまだまだ続きそうだ。

6「オトナブルー」 / 新しい学校のリーダーズ

TOP10の中で最長となる31週連続の100位以内ランクインとなったのは、新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」。今週のTOP10楽曲の中では、最も長く100位以内にランクインしている。9月29日に放送される『ミュージックステーション』3時間スペシャルでは、全国大会出場経験をもつ白鵬女子高校ダンス部とコラボパフォーマンスを披露した。

7「SPECIALZ」 / King Gnu

7位にランクインしたのは、『呪術廻戦』「渋谷事変」オープニングテーマの「SPECIALZ」。先週に続き、2週連続のTOP10入りを果たした。9月15日には菅田将暉主演映画『ミステリと言う勿れ』の公開に合わせて、映画主題歌の「硝子窓」が配信リリースされる。また、11月29日には、ニューアルバム「THE GREATEST UNKNOWN」のリリースが決定。1月からは全国5大ドームツアーを開催するなど、勢いが止まらない。

8「Slow Dancing」 / V

BTS・Vの初ソロアルバム『Layover』のタイトル曲「Slow Dancing」が8位にランクイン。NewJeans総括プロデューサーのミン・ヒジンとタッグを組んだ同アルバムは初動210万枚を超え、歴代K-POPソロアルバムの初動最多記録を更新した。また、同アルバムはビルボード200で2位にランクインするなど、グローバルスターであるVの人気を証明する結果となった。スペイン・マヨルカ島で撮影されたMVには、Vの美しいビジュアルはもちろん、自然体の魅力が存分に詰め込まれている。Vの愛犬・ヨンタンが出演したことでも話題に。

9 「'Seven (feat. Latto)' Official MV」/ 정국 (Jung Kook)

8位のVに続き、9位にもJung Kookの「Seven(fear.Latto)」がランクインし、10位以内にBTSメンバーのソロ曲が2曲入るという結果に。9月29日には2枚目のソロシングル「3D(feat.Jack Harlow)」の音源とミュージックビデオを公開した。グループでの活動ができない中でも、ソロ活動で目覚ましい活躍を見せるJung kookに今後も注目が集まる。

10「【original anime MV】美少女無罪♡パイレーツ」 / 宝鐘マリン

ホロライブ所属VTuber・宝鐘マリンの「美少女無罪♡パイレーツ」が先週から順位を２つ上げ、10位にランクイン。同MVはVTuber歴代最速で1000万回再生を突破するなど、ネットで大きな話題となった。楽曲制作を担当したのは、これまで「おねがいダーリン」などを手掛けてきたナナホシ管弦楽団。