見出し画像

雑記03|甲子園の魔物

高校野球がアツい!

どうして甲子園でみる空はこんなにも青く、高く、広いのか。
なぜ、甲子園で食べるカレーはこんなにも美味しいのか。
なぜ、私たちは高校野球に魅了されるのか。

甲子園レフトスタンド。3/22報徳vs愛工大名電


今最も熱い場所、それは甲子園である。
連日、白熱の試合が繰り広げられている、
第96回選抜高校野球選手権大会。

先日、甲子園に高校野球観戦に行った。
レフトスタンド指定席、700円。
数年前、外野席は無料だった.
物価高には抗えない。
司会、テレビラジオ放送、審判などの甲子園のつつがない運営、阪神園芸さんの見事な整備、そして高校球児たちの晴れ舞台のためなら安いものである。

私はちょうど10年前、中学2年生のときに初めて甲子園に行った。
大阪桐蔭の試合が観たくて、試合の前日に母親にせがみまくって連れて行ってもらった。
当時は、全席当日販売で、前売りがなかった。
9時スタートの試合のために、8時に甲子園に到着したらすでに満員通知が出ていて、内野席は売り切れていた。
8月の半ば、灼熱の外野席で試合を観た。

それから、ずっと甲子園に魅せられている。

今回はそんな女子大生が高校野球の魅力をプレゼンしたい。

魅力その1 夢中になる、がむしゃらになる尊さを味わえる

がんばりすぎない、ライフワークバランス、といった言葉が浸透して久しくなる。私も無理しすぎない、を心情に生活している一人だが、甲子園に行き、ハッと目が覚める思いだった。

が、私はなんとなくこの風潮が誤った意味で捉えられている気がしてならない。
白球を追いかけている球児たちを見ると、ひとつのことに夢中になること、友情、努力、勝利のすばらしさに気づかされる。
私は、いつも孤独、怠惰、敗北の民だが、そっち側にいきたい。まずは仲間をつくらなくては。

魅力その2 アルプススタンド


大阪桐蔭アルプス

甲子園の応援席をアルプススタンドという。
昔、私は吹奏楽部だったので、応援したことがある。かなり大変。目まぐる
しい試合展開に合わせて次々に曲を変える、ファウルボールに気を付けながら…
応援は高校によりカラーがある。
どこも個性的で面白い。
大阪桐蔭は完全に流行りを抑えてくる。が、かなり上品な演奏が多い。
報徳学園はアゲアゲホイホイ。熱気がすごい。
去年の慶応。
アルプスのみならず、外野席もOB,OGで埋まった。大応援団が歌う「若き血」の迫力は間違いなく慶応ナインを後押ししただろう。

でもやっぱり、アゲアゲホイホイ、アフリカンシンフォニー、ジョックロックが流れたときのボルテージの上がり具合は半端ない。
これぞ甲子園。

魅力その3 大逆転のドラマ的展開

甲子園には魔物がいる、という言葉がある。
優勝候補がなぜか調子が出ない、逆に無名校が強豪校を打ち倒す。
信じられないような試合展開が起こること、それを「甲子園に魔物が現れる」という。


阪神電車梅田駅の広告。

以下、広告より。

魔物
【まもの】[名]
魔●阪神甲子園球場に棲むと言われている伝説の存在。②九回で劇的などんでん返しが起きたり、初出場のチームが強豪校を打ち負かすなど、ドラマチックな展開を迎えた時に「魔物の仕菜」とされる。なお、その姿を見たものは現時点で存在しない。国「1のいたずら」「甲子園のー仕事しすぎ」


先日も魔物が現れた。
報徳学園(兵庫)VS愛工大名電(愛知)。
どちらも名門校。
試合開始序盤からロースコアで、接戦である。
どちらが先にその均衡を崩すのか…と思いながら外野席で試合を見届けていた。

文字通り、甲子園が揺れる。
その日は手袋やマフラーが必要なほど寒かったのだが、回が進むにつれて、甲子園のその熱気に寒さを忘れた。


むすびに


毎年、毎試合、劇的ドラマが起こる高校野球。
テレビで、ラジオで、そして現地で。

そのドラマを見届けてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?