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豊かさに関する考察ーPOOLO卒業に寄せて

POOLOの活動ももうすぐ終わりを迎えようとしている。前回若干フライング気味に投稿した感も否めないが、活動でよく聞いた「豊かさ」について少し自分なりにまとめて締めくくろうと思う。

POOLOについては(うまく説明できる気がしないので)こちらをご参照ください↓


台湾の旅が教えてくれたこと

自分はゼロサム思考、白黒思考だ。というよりも諦め癖がついているので、「やりたいと思っているけど、まあ基本やらんでおこうか(でもだれかがやるならついでだしやってみようか)」という性格である。だから、30%だけ、50%だけ、80%くらいやるか、という思考にはなりにくい(完璧でないと失敗と考えてしまうたち、というべきか)。

で、終わった後に反省会を開催する。
我ながらなんともめんどくさい人間である。


でもPOOLOに入って、こんなことがあった。

仲間と一緒に台湾に行こうということになった。具体的に動き出した時期は11月末。すでに年末年始を海外で過ごしたい人たちは航空券と宿を抑えている時期で、LCCでさえ、いい時間の飛行機はすでに満席かだいぶ値段が上がっていた。

高い代金を払っていい時間の飛行機を抑えるか。
少々値段を抑えて深夜早朝便を抑えるか。

コロナ明けの久々の海外。コロナ前は当たり前のように海外に行ったはずなのに、海外行きたいけどいろいろ危ないし…という考えが頭をもたげる。おまけにこの値段だ。仲間には行くといいながら、やっぱりやめようかなということを繰り返していた。いわゆる「行く行く詐欺」である。

そんな時、仲間の一人がいった。
「俺は大阪から行こうかな。」

え?
東京に住んでいるのに?

「大阪のほうがいい時間のがあるし、新幹線代合わせても東京から出るのとそんなに変わらないんだよね。」

そうか!
ダメもとで他の空港から出る飛行機を探した。名古屋の昼便があった。

よし!ちょっと怖いけど(何が?)、これにしよう。
こうして年末年始を初めて海外(台湾)で過ごすことができて、とても楽しい思い出もできた。心配性の自分は結局5時起きだったのだけど。笑

自分の中で「第三の選択肢」を持つことを実感できたいい経験だった。

年越しの仲間たちと

旅というのはトラブルがつきものである。自分は完全フリーの海外旅行をしたことはないけれど、大体予定どおりいかないものだ。自分は「枠から外れる」ことが怖いたちなのだけど(というか予定どおりに行くものがこの世にあるだろうか?早くそれを怖がらないようになりたい)、トラブルを楽しめる余裕が持てたらもっと自分も大きくなれるかなと思った。

(めちゃ他力本願だけど)卒業後もみんなとならいけるところに行きたいな。タジキスタンとか、キューバとか、メキシコとか、スペインとか。

Airbnbに泊まった時の一コマ

POOLOのたびで得られた経験の1つは、Airbnbに泊まったことである。みんなで家を借りて、近くのスーパーで買い出しして、みんなで料理して、わいわい話したり、ボドゲをしたりする。自分の人生でAirbnbに泊まるなどということはなかったから、こんなに楽しいものがあるんだと驚いた。

ある時、浅草のAirbnbを借りた。みんなで夕飯にタコスを作り、夜までわいわいしていた時の翌日の朝。仲間の1人が持ってきたハンディコーヒーミルでコーヒー豆をひいていたとき、別の1人がリズムをつけて踊りだした。いつの間にか、ミルを持っていない人が数人加わって、最終的にはSpotifyで音楽を流して朝から元気よくダンスの時間が始まった。気づいたら自分もその輪に加わっていた。

みんな遊びの天才だと思った。遊ぶものがなくても、アミューズメントに行かなくても、その場にあるもので楽しいものを創造する。みんなみたいにアイディアがポンポン出てくればいいのに。楽しさと悔しさとがこみ上げる一幕だった。

遊びの達人たちと

豊かさ=選択肢を増やすこと(仮説)

旅は組み合わせである、と思う。
・どの期間に旅に出て
・どういう方法で移動して
・どういう宿に泊まって
・どこをめぐって
・どこでご飯を食べて
・誰と時間を過ごして …etc。

まあ何を当たり前な、という気もするけれど。

POOLOの仲間は個性豊かだ。それぞれが経験してきたものも違う。だからこそ、みんなで出かけると、こんなことを考えるんだという驚きの連続だった(最初はみんなぶっ飛びすぎて受け止めきれなかったけど、次第に慣れるものだ)。そしてそれは自己啓発本なんかじゃ得られないものである。

こんな経験をしたなら、明日からそうなれるかというとそれはもちろん難しい。でもその一部を少しずつ自分に取り入れ、「完璧じゃないけどこれでいいんだ」ということを繰り返せば、それは自分の骨となり肉となると信じている。

ひいてはそれが自分を「べき思考」から解放してくれることを。そしてその気づきが、雨粒が水面に落ちた時のように、ゆっくりと、それでも確かに広がっていってくれることを。

結びに

POOLO6期のみんなへ。ありのままの自分を受け止めてくれたことが、自分を崖っぷちから救ってくれたと思います。ようやく自分にも「未来」があることが分かった(スタートラインに立った)ので、まだまだ何をやりたいか具体的にわかっていませんが、みんなとならあれこれできると思うので、今後もいろいろやれたらうれしいです。(漠然としすぎですね笑)

ちょっとなつかしい

本当にありがとう。そして、これからもよろしく。今BGMは3月9日になりました。


最後に、最近グッときた一言を。
「去年を、昨日を守って明日何になれる?何か一つでもいい、挑戦しいや。」



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