2022総括

早いと思われるでしょうが、いいのです。
これから約1か月、なにも起こらないでしょうから。

改めて、今年の前半はボロボロでした。
シナリオを書くことが憂鬱で、朝起きるのが辛かったです。
パソコンに向かうと、さらに気が滅入り、身体も重くなりました。
精神が肉体にこれほど影響を与えるとは……。
執筆に入るコンディションが整うのは、夕方までかかりました。

幸いなのは、発注内容が暗めなストーリーだったことです。
作品内容と自分の心境の差、すなわちストレスが少なくすみました。
もしポジティブな作品だったら、どうなっていたことか。
完全にぶっ壊れていたでしょう。
ヒビ割れた器から、わずかに残った水分をしぼりだすようなものです。

シナリオの仕事は、物語世界や人物たちの気持ちになるのが重要です。
作品の外側に心を置くと、人物に血が通わなくなります。
お客さんの心を動かすのは、根本的には心だと思います。
一方、“我”を物語に入れすぎると、ひとりよがりな内容になります。
クライアントが想定する内容とも、かけ離れていきます。
また、客も制作者の存在を感じ取り、物語から心が離れていきます。
ライター本人の人間性や作風が、商品として成立するのは稀です。
“心を物語や人物と同化させつつ、我や個は作品の外側に置く”
“多くの仕事=物語と同化できるよう、多種多様な価値観を心に住まわせる”
曖昧ですが、こうした感覚を身に着けると仕事が少しスムーズになります。

しかし、これらは健全な精神状態でなければ成立しません。
なので日ごろの体調管理やストレス発散が大切になります。
当たり前のことではありますが、なかなか難しいです。
ストレスの蓄積は、目に見えないので把握しにくい。
気づいた時には、手遅れなことも多いです。
こうなると、あとは底なし沼へズブズブと落ちていきます。
ネガティブで攻撃的になり人間関係が悪化し、さらにストレスとなります。
また、不思議と悪いことは重なるものです。
人様が大変なときに、仕事をかき乱す輩が現れます。
健全な状態ならば対処できるかもしれませんが、そうでなければ難しい。
人間への失望と怒りだけが蓄積していきます。
僕もこのような状態に陥り、廃業を決意しました。

それから約半年間、今に至るまで無職の日々です。
これまでの日記でも自虐的に虚無と表現しましたが、むしろいい状態です。
喜びも悲しみもない、まったくのフラット。
歪に凝り固まった心が、柔らかくなっていくのを感じます。
身内の不幸など大変なことはありましたが、難なく乗り越えられました。
今後の人生を考えると、この無職期間は必要だと確信しています。

さて来年について。
なんでもいいから今の状態より一歩踏み出したいです。
貯金のおかげで虚無の日々を生きられているのですから、働かなければ。
鬼に笑われそうなので、ざっくりそれだけ。

👹「ダハハハッ、アッハッハッハ! ウヒヒオホホ! アヒヒ~ン!」

うるちゃ~~~~~~い!!