小林伸史

【本の話】 【断酒】 【サッカー】 【健康】

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最近の記事

【書評】逆ソクラテス/伊坂幸太郎

は想像さから産まれる。 いつでも物語の力に期待したい どの話もそう思わせてくれる。 世の中にら喜怒哀楽を 描いている色んな物語がある。 嬉しいけど悲しいお話。 悲しいけど嬉しいお話。 子供の頃、悲しかった思い出が 大きくなってから楽しい思い出になることもある その逆も然り。 子供に薦めたい伊坂幸太郎作品。

    • 【書評】残像に口紅を/筒井康隆

      タイトルからは内容が全く想像つかなかった、 どんな言葉で表現していいのかわからない。 言葉は武器として 自分の身を守ることができる時もある。 その反面、相手に向かって攻撃する 道具にもなる。 自分はどんな風に言葉を使えているのか。    自分自身に問いかけた。 こんな状況におかれた主人公に 感情移入するのは初めてだ。 後にも先にも最後かもしれない。

      • 【書評】シーソーモンスター/伊坂幸太郎

        嫁姑問題とスパイものを 組み合わせきて 極上グルメ完成に感動。 外国産の サーモンやアボカド使って 寿司ネタ完成? 和洋折衷? 異質なモノのの組み合わせから 生まれる作品であること。 最後は美味しく食べられれば良し。 文中の 対立するために対立するの言葉が胸に残る。 事実の誤った解釈で いくらでも起こり得る。 競争社会を見事に描いている。

        • 【書評】フーガはユーガ/伊坂幸太郎

          二人が立ち向かうのは、 弱者に対する卑劣な暴力だ。 暴力が存在していることに目を背けず、 また子供に対しても、 暴力は存在している。 現実に起きている事件に目を背けたくなるが、 物語を通して、その暴力に対して 自分がどう感じたか しっかりと向き合いたい。 筆者が描きたいと思ったテーマに対して、 読み手が受け止めることができるのか。 言葉は武器に凶器にもなる。 あの重たい球もしかり。

        【書評】逆ソクラテス/伊坂幸太郎

          【書評】残り全部バケーション/伊坂幸太郎

          人生に必要なもの 友達、休暇、約束、家族 そんなものに対する考察が秀逸で 偉人の言葉より 小説の中の含蓄の方が本当に心に残る。 名作は、 エンディングをはっきりさせないで 読者に考えさせる余韻を 与えてくれる。 メールがどこから届いたのかは 大した「問題」でも「答え」でもない。 心のレバーをドライブに入れておけば 結末も各々の心で勝手に進んでいくでしょう。

          【書評】残り全部バケーション/伊坂幸太郎

          【書評】終末のフール/伊坂幸太郎

          どんな死を迎えるのか? 死への準備は 生への強い義務を果たすこと。 遺書を用意する宇宙飛行士を思い出す。 死にたいという気持ちは、 自身が思い通りに、 生きれないことを強く自覚していること。 暗いテーマを取り扱っているようだが、 内容は生きることを強く肯定している。 短編連作でまとめてあることに 感動しかない。

          【書評】終末のフール/伊坂幸太郎

          【書評】火星住むつもりかい?/伊坂幸太郎

          人が人を監視する 人が人を裁く 現実にそうだよなと 本当にそんな権利があるのだろうか? それこそ火星にいかなければ、 この環境からは逃げられない。 良いことをしても 偽善者と指をさされる。 悲しみを乗り越えようとする姿は、 悲しみに落胆しない冷たい人と思われる。 死への向き合い方を考えさせられた。 人は必ず死ぬ それは真実 けれど死に方は選べない それも真実 健気にに無垢に生きたとしても 安らかに死ぬことを 選ぶことは出来ない。 文中の表現が

          【書評】火星住むつもりかい?/伊坂幸太郎

          【書評】クジラアタマの王様/伊坂幸太郎

          登場人物が逆境をきっかけに 人生が好転する描写が心地よい。 むしろ、逆境とは考えてなく ミッションのような試練を ひとつづつクリアしていく、 文中にある 人間を動かすめのは、 理屈や論理より感情であるとの表現に 強く共感した。 感情を優先している人に 幸福が訪れるのかも。

          【書評】クジラアタマの王様/伊坂幸太郎

          【書評】アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎

          様々な人との繋がり、結び付きにほっこりする。 身の回りの人の何気ない一言や行動が、 著名な人たちの人生訓より、 身になる事があるよなと思った。 登場してくる人たちの 人生観、価値観全て が愛おしく それらが全て繋がっていると 感じることができる。 それこそが平和である。  みんなどこかで、必ず繋がっているよ。

          【書評】アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎

          【書評】AX/伊坂幸太郎

          家族小説と犯罪小説の合体? 夫婦円満に役立つトリビアを盛り込みながら 読み進める犯罪小説にやられた。 家族と犯罪に共通するのは やっぱり愛なのかも。 愛情表現にもいろいろあると思うが、 後半の仕掛けも 愛情表現の一つであると感じた。

          【書評】AX/伊坂幸太郎

          【書評】ガソリン生活/伊坂幸太郎

          泣いた。 なんか意味もなく泣けてきた。 昔、乗っていた車を思い出したからなのか、 それとも素晴らしい作品に出合えたからのか わからないが。 時代とともに「自分」と「道具」の関係性も変化している。 自分が道具を使っていたとしても、 結局はその道具のもつ世界に 自分が支配されたり、守られているに感じる。 「愛車」なんて表現はまさにその通りだと思う。 人生を車に例えるのも恥ずかしいが そんなことを恥ずかしく感じさせない。 背中を押してくれる? いやいや、アクセルを踏ませてくれる。

          【書評】ガソリン生活/伊坂幸太郎

          【書評】青空と逃げる/辻村深月

          青空と逃げる。 青空と一緒に逃げていると思えば 何ごとも乗り越えれるのかも 助けを求めていいんだ。 世間から冷たくされていても そう言える信念にグッときてしまった。 四季の歌 子供の頃は何気なく聴いていたが、 歳をとり立場が、変わってくると 歌の印象がだいぶ変わってくる。 色々思うところがあり 泣いてしまった。

          【書評】青空と逃げる/辻村深月

          【書評】サキの忘れ物/津村記久子

          表題作のサキの忘れ物 サキの忘れたものって何だろう 確かに忘れたものは本1冊かもしれない。 忘れたものは物語。 誰にでも物語があるし、物語を作ることができる。 自分は作者でもあるし、主人公かもしれない。 もちろん読んでいる人も 本っていいなと思う。 ユーモア、笑いそれだけで終わらない。 背中をそっと押してくれるような感覚。 いつも著者の作品から感じる世界観に 改めて感動した。

          【書評】サキの忘れ物/津村記久子

          【書評】ぼくたちの家族

          長生きした方が不幸。 文中の表現にドキッとする。 この気持ちが理解出来る人は、 どのくらいいるのだろうか。 終盤の家族の連携は、 まるでジグソーパズルを手分けして 作っているようにも思える。 飾ってある完成品を眺めるよりも 完成までのピースを探している時の方が 楽しめるのかも、 たとえそれが完成出来なくても。

          【書評】ぼくたちの家族

          【書評】旅のラゴス/筒井康隆

          旅と人生は同義に感じながら 読み進めてしまった。 主人公の私の心の動きに 共感出来ない部分もあったが、 最後の最後に 私自身と合致するような ところもあった。 人生、他人に理解されないもの。 孤独との向き合いかた。 年をとってくると 共感出来るテーマだと思う。

          【書評】旅のラゴス/筒井康隆

          【書評】夫婦茶碗/町田康

          筒井康隆の解説を読みたくて、 文庫本を購入し読了。 内容は、いわゆる町田節全開。 この世界感は理解しようと思わず、 感じる方が良いのかも。 音楽を聴くように 音の洪水に流されるが如く、 言葉とその表現の洪水に もまれる感覚。

          【書評】夫婦茶碗/町田康