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ロボットで病院を選ぶ時代

脳梗塞や、脳出血で手足が麻痺した患者の機能回復のためのリハビリテーションに、支援ロボットが次々に登場し、導入する医療機関が多くなってきています。


NIKKEI STYLE


足がまひした患者の歩行訓練を支援する「ウェルウォークWW―1000」は、トヨタ自動車と藤田医科大学医学部の才藤栄一教授が共同開発し、2016年11月に医療機器として認可されています。同教授は「自分の足で歩く感覚を取り戻し、歩けるようになるのが1.6倍早まる」と話しています。

埼玉医科大国際医療センター(埼玉県日高市)が脳卒中集中治療室での活用をめざしてユニロボット(東京・渋谷)と共同開発している「MAIR―unibo」。会話を通じて患者の意識をはっきりさせ、日中に十分なリハビリができるようにする対話型ロボットだ。同センター運動呼吸器リハビリテーション科の高橋秀寿教授は「脳卒中には早期に積極的なリハビリをするほど機能回復効果があるが、麻酔などの影響でせん妄状態になったり、昼夜が逆転して日中に意識がもうろうとしたりしてリハビリができない患者が少なくない。MAIR―uniboを使って意識を早く戻し、しっかりリハビリができるようにしたい」と語る。あらかじめ患者のプロフィルを入力した後、対話を通じてAIラーニングで患者の情報を増やしていく。高橋教授は「看病する家族とよく話す患者ほど回復が早い。急性期の脳卒中患者にとって会話は極めて大切。看護師は積極的に話しかけるようにしているが、代役として患者の話し相手となれば看護師の負担減も期待できる」という。(NIKKEI STYLEより抜粋)


先日、受け持ち患者様に、「隣のベッドの○○さんが退院してしまってさみしいです。○○さんとは仲良くしてもらっていたし、それに、○○さんのところには、オムツ交換のたびに看護師さんたちが来てくれてたでしょ。その度に私もお話しに加わらせてもらってたから。」と言われ、ハッとしました。


○○さんが退院され、オムツ交換という業務が無くなったことにより、看護師がその病室を訪れる頻度が、極端に減ったということを患者様に言われた訳です。


埼玉医科大国際医療センターの高橋教授が述べるように、脳梗塞や、脳出血などの脳卒中後、言語障害が残ってしまっても、会話を積極的にしようとする患者様は、改善されていくことが多いと、感じます。ご家族が頻繁にご面会にいらっしゃる患者様の回復の早さを感じることもあります。


しかし、先日患者様に言われたように、私は一体、一人の患者様と一日に何分話をできているだろうか。この記事を読んで考えてしまいました。。。


病院の病棟での看護師の業務は、患者様に行った全てのことをカルテ記載しなければならず、ナースステーションのパソコンの前に座っている時間の多いこと。。認知症などで目の離せない患者様と過ごす時間も多いです。。


私たち看護師が、もっと患者様のところで会話ができたら、もっと回復する患者様が増えるということです。。。


人間の仕事が、機械に取って変わられる時代がやってくる。無くなる職業が増える。ということがしばしば話題になっています。

しかし、患者様の回復の一旦をロボットが担ってくれるのなら、私は、心強い同僚ができた気持ちになります。

これからは、自分の症状に合った、優秀なロボットがいる病院を患者自身が選ぶことが必要な時代になってくるのかもしれません。







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