台風一過の猛暑2日目。

昨日の夕焼けはすごかった。

燃えていた。

鳥のような雲が堂々とたなびいていた。

台風の影響はうちのお店にもあって

築６０年ほどの昭和の家の屋根の瓦が落ちて割れてしまった。

新たな箇所から雨漏りも。

外小屋の屋根の一部もはずれてしまった。

今日はその撤去作業。

はしごに登ってブロック塀に立って

柿の木の実をもぐ長い棒を使った。

高いところに登るのが好きで

登ったら風が吹いてきて気持ちよかった。

チアでピラミッドの上にいるときみたいに

気分がぎゅんと上がっているのがわかった。

下ではしごを支えてくれていたなおくん

たぶん台所から危ないなぁと思いながら見ていた母

ありがとね。

はしごからスイスイと降りてきて

たのしかった〜って思わず言っちゃうくらい

好きなことだった。

帰りに立ち寄ったお肉屋さんの元気なおかあちゃんが

「台風大丈夫だった〜？」

って聞いてくれて

「ちょっと雨漏りしちゃって」

と言ったら

よくしゃべるおとうちゃんが

「ちゃんと直しといたほうがいいよ〜雑草とか生えてきちゃうよ！」

って言ってた。

雑草・・・

どう生えてくるんだろ。

と思ったけど、

直してもらうならあそこの業者さんはやめときな〜

とか

明るい口調でいろいろ話してくれて

さいごには

「引き止めちゃってごめんね〜！」

って笑って送ってくれた。

これだから商店街が好きなのだ。

八百屋さんに寄っても

豆腐屋さんによっても

「今日は暑かったですねぇ」

とか

他愛もない会話ができて

こころがほぐれていくし

頰もゆるんでいつのまにか笑ってる。

今夜は肉じゃがと茄子と茗荷をのせた冷奴にしたよ。

お肉屋さんで買うお肉がやっぱりおいしいな。

紙にくるんと包んでくれるだけなのもいい。

豆腐屋の話をつぶやいたら

「萌さんが通うことが武蔵屋さんが残る生命線ですね！」

って安藤さん。

通わないとね。

お店は残っていけないんだ。

ほんとに。

だから今日も

暑いなかお店に来てくれた人に感謝なんだよなぁ。