10.紛れられれば安心安全、という幻想
やりたいならやればいいし、やりたくないならやらなきゃいい。ほんとうはもっとシンプルなんだろうな。
虚無感がある。あるなあ、と思う。
おなかの底に巣食って、ぽっかりと大きな口を開けている。小さな口のときもある。
テンションを上げて、テンポを上げて駆け抜けるのはたいてい簡単。それが持たなくなっただけ。
これだからやめらんないんだよな、と思うのと同じくらいの濃度で、早くぜんぶ終わりになったらいいのに、とも思う。
表現は都度ちがうけど、まともになりたい、ふつうになりたい、なあ。とたぶんずっと思ってきた。
紛れられれば安心安全なんじゃないかと思っていた。思っている。だってそれができるならいちばん楽じゃん。
そうじゃなくていいし、そもそも無理なんだって気づき続けているために『絵を描く』をやっているのかもしれない。感性にひれ伏すことでしか得られない安寧がある。
自分の言語で手加減なしに話しても、聞いてくれる・分かろうとしてくれるひとがいるのは救われる気持ちがする。
2022/04/02 01:29 at Home
読み返すと大層後ろ向きだけど、そういう部分もあると分かっているのがたぶん大事。ないことにしない。
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