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【高知旅】見飽きない仁淀ブルーに魅せられて / 仁淀川町

高知県ってなんだか、新緑の色してる。
ゴールデンウィークと似た香り。

そんな謎の直感で、連休の旅行先を高知県に決めた。

私は佐賀県で生まれ育ち、関西で暮らし出して10年ちょい。
西日本の県はほとんど訪れたことがあるけれど、四国4県の中で唯一行っていないのが、高知県だった。

初めて踏み入れる場所。
そこにはどんな世界が広がっているのだろう?

心躍らせながら始まった2泊3日の旅。
最初に訪れたのは、青く透き通る仁淀川の通り道だった。

壮大な滝の音に心洗われる空間「にこ淵」

高知を旅する、となって一番に浮かんだのがここ。「たしか、すごく青い川があるんだったよね……?」くらいの記憶でも、すぐに調べがついた。

青々と茂る山道をぐんぐん進んでいくと、「にこ淵」と大きく書かれた看板が目に入る。どうやらここから山道を下っていくらしい。

車を停めて歩いていると、看板前にいたバスガイドの女性に「写真撮りましょうか?」と声をかけられた。観光地によくある、撮ってもらったら「1000円でこちらも買えますよ」的なやつ……?なんて一瞬ひるんだけれど。ただただ親切な方だった。笑

お礼を言い、心の中でちょっぴり謝りながら、段差の大きめな階段をせっせこ降りていく。

ザァーーーーー。滝が奏でる壮大な音楽が、一歩また一歩と大きくなる。階段を降り切ると、「もう少しで水しぶきを感じられるんじゃないか」ってくらい近くに、滝があった。

時刻は15時すぎ。
日は少し傾いて、滝の近くは影になっていたけれど、それでも十分青かった。

何より、滝の勢いが日常を吹き飛ばしてくれる。「私、随分遠くまで来たんだ」という実感が湧いてくる。

地元の人が神聖な場所だと言うのも頷けるほど、体の空気が入れ替わるような体験ができる、新鮮な空間だった。

運動不足の脚は、にこ淵までの階段の上り下りで悲鳴を上げ、大・筋肉痛になったけれど後悔はない。こんなにも心洗われる光景に、出会えたのだから。

▼「にこ淵」HP


あるのは山と清流だけ、だから心地よい「スノーピークおち仁淀川」

「人生に、野遊びを」

そんな、童心にかえれちゃうコピーが魅力のアウトドアブランド『snow peak』が展開するキャンプ場へ。「住箱-JYUBAKO-」という名のモバイルハウスに宿泊した。このおうち、移動できるんだって!

仁淀川を一望できるテラス
ガラスの反射も美しい
シンプル is ベストな室内
バストイレはないけど
共用のシャワールームはきれいで快適だった
大きな窓からの景色は
さまざまな緑で彩られた絵画みたい

BBQと焚き火ができるセットをレンタル。キャンプ初心者でも、なんとか火をつけられた。空、緑、焚き火……うーん、幸せ…。

夫が一生懸命生地を用意してくれた
激うまピザ

夫婦でキャンプ場に来て、火を起こしてBBQなんて初めてだったけれど、ここは少人数でゆったり過ごすのにぴったりな場所だった。おいしいお肉を食べて、合間に自然を眺めて……。静かに流れていく時間も一緒に、味わっていく。

チュンチュン。自然の中で目覚める朝は、なんでこんなにスペシャルなんだろう。テラスでお湯を沸かして、甘いココアを。

もしかしてこれが、理想の朝時間?
……なのかも。

▼「スノーピークおち仁淀川」HP


嘘みたいにクリスタルなカヤック体験「仁淀川アウトドアセンター」

「こんなの絶対、資料映像だよ」と、ちょっと疑っていた。だけどなんとこれは、私が体験したときのドローン映像なんだから、びっくりしちゃう。

集合は早めの朝9時。簡単なレクチャーを受けて、さっそく透明なカヤックへ。

漕いでも漕いでも、辺り一面、透き通った淡いブルーの世界。クリスタルなカヤックの底を見下ろせば、川底まで透けるほどの美しさ。

それはゆったり2時間近くの体験でも、見飽きることのない景色で。心から記憶に残る体験……大人になっても出会えるんだ。

インストラクターさんとドローンが
たくさん記念写真や映像を撮ってくれるのも嬉しい

▼「仁淀川アウトドアセンター」HP


仁淀川名産!沢渡茶推しなカフェたち

池川茶園工房Cafe

ゆるい坂道を下ると、テラス席の真っ白なパラソルが目に入る。どうやらこの地域は、「沢渡茶」という茶葉が名産らしい。

茶葉を使ったさまざまな商品が並ぶ店内で、イートインの注文。うーん、ティラミスも捨てがたいけど……。迷った末、「かぶせ茶プリン」と「茶畑ソフトクリーム」に。お茶がセットなのも嬉しい。

実はあまりお茶のスイーツは得意でないのだけど、こ、これは……!優しい甘さと茶葉の香ばしさが上品。苦いのが苦手な人にも、勧めたくなるおいしさ……!

目の前には小さな茶畑と仁淀川

お店を出てもう少し坂道を下ると、美しい仁淀川を直近で感じられる。いつまでも見たくなる透明感。

▼「池川茶園工房Cafe」食べログ


茶農家の店 あすなろ

12時過ぎに着くと、数組待ち。どうやら人気のお店のよう。
数分待って、店内の窓側の席へ。

おかわりできちゃう爽やかな沢渡茶

頼んだのは、仁淀川町の食材をふんだんに使った「あすなろ御膳」に「沢渡茶うどん」。そして茶摘みが始まった今しか食べられないという「茶葉の天ぷら」。

身体が喜ぶ、野菜たっぷりのランチ。初めて食べる茶葉は香ばしい苦味が口いっぱいに広がる。

茶摘み体験ってどこかでできるのかなぁ。茶葉への興味がふわっと湧き上がる、心ほくほくな時間だった。

旬の時期限定!お茶の天ぷら

▼「茶農家の店 あすなろ」食べログ


仁淀ブルーは大人心を輝やかせてくれる

だって、こんなに青いなんて思わないじゃない。

今まで「青い」と見聞きして期待していても、天候や時期のせいなのか、がっかりすることも多かったんだから。

「やっぱり写真の中だけか…」なんて、現実を知っちゃった私の心を、再び輝かせてくれた仁淀ブルー。

あの見飽きない透明感は、きっと一生忘れない。

ゴールデンウィークに行った2泊3日の高知旅日記、vol.1をお届けしました。あと2話続くので、引き続きお楽しみください!

▼高知旅日記②③はこちら

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